彼は事故でなく、計画的に殺された。
彼は事故で亡くなった。
子供を助けようとし、車に轢かれたのだった。
傷一つない顔は美しかった。
もともと美男子な彼だが、さらに透き通っているようだった。
良い人は早く死ぬ。
これは世の常だ。
しかし、彼は死の直前、彼女を・・・
それを罰したかのような死だった。
でも、これは事故ではない。
計画的殺人なのだ。
子供も?
そう、それもヤツの計画だ。
子供を飛び出させたのもヤツのしわざだった。
ヤツにはそんなことができるのだ。
あの世界を支配しているのはヤツだった。
彼の死後、とって変わったように
出来が悪かった彼の双子の兄が活躍する。
そして死の原因となった彼女と・・・
俺は彼の死後、物語に入り込めなくなった。
しかし、週刊サンデーは毎週購入していて読まないわけにはいかない。
違和感を感じながら、今では名作と言われる漫画を読み終えた。
『タッチ』、上杉和也は殺された。計画的に。
作者あだち充によって。
私は今でも許せない。