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のちに天歴元年と呼ばれるその日。
「ストロングソウル」と呼ばれる神がこの世界を創造し、生命をこの地に誕生させた。
そして同時に我々人類にとある恵みを与えてくださった。
その名も【精霊術式】
想像力を自然界に漂う精霊の力を借りて、常人ではできない事を現実とする。
これで怪我した際わざわざ山に薬草取りに行かなくても、精霊術式によって傷なんてあっという間に治ってしまう。まさに革命だった。
しかし、どんな時代にも悪い事に扱う者がいるようで。
武器となる剣に精霊術式を使用し、力を宿わせた【精霊剣術式】が生まれ、人や動物、そして自然を傷つけ始めた。
神は怒り、モンスターと呼ばれる怪物を世に放った。
人々はそれに、モンスターに対抗する為に後世に精霊剣術式を伝承した。
その頃からもう「ストロングソウルが恵みをもたらした」という記憶は人類から薄れていっていた。
そして人類はモンスターという災いを生んだ神に戦いを挑んだ。
だがやはり一筋縄では行かず、神との戦いは数十年にも及んだ。
そして人類が神に初めて勝利した時
「私を全て倒しその証を示す事ができたら、災いを消す力を与えよう。」
そう言い放つと、その身体を七つに四散させた。
それから現在。
各地では神の分離した魂やモンスターによる被害が絶えないままだった...