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願望が叶う。謎の能力。

私が気になっているのは、この様な能力は誰にでもあることなのか。それとも特殊な出来事なのかという点です。私は前者だと思っています。

 今はもう跡形もなくなってしまいましたが。私には「願った願望がすべて叶う」という不思議な能力がありました。詳しく書くと年齢がばれてしまうのですが、まあいいでしょう。


 子供時代に、大映という映画会社が倒産してしまい。好きだった『ガ〇ラ』が見られなくなってしまいました。私は「ガ〇ラの新作映画が見たい」と思い。願いをかけ続けました。結果として、「ガ〇ラ」の新作映画は制作されヒットしました。


 同じく、子供時代に『サ〇ケ』という忍者もののアニメが再放送されていました。作者は白土三平で、その当時から見ても、古い漫画作品です。私は、サ〇ケの単行本が欲しくなり、本屋に聞きに行ったところ、帰ってきた返事は「絶版」という悲しい事実でした。また「サ〇ケの単行本が手に入るように」と願いました。その後、何故か手に入れることができました(経緯は忘れてしまったので不明)。


 学生時代に、吾妻ひ〇おという漫画家がいて、当時は少年誌の目立たない所(連載順位が下から二番目)で活躍していました。私はたまたま、『ふたり〇五人』時代を知らなかったので、吾妻ひ〇おがもっとメジャーになればいいのにと思っていました。その後しばらくして、いしかわ〇ゅんと共に、漫画専門誌などでスポットが当たり、願いはかないました(『失踪〇記』が出たのは、大分時間がたってからですが)。


 同じく学生時代に、ヴァン・ヘ〇レンにはまっていて、当時ハードロックはチャートアクションがいまいちだったので、自分の住んでいる所での、洋楽ランキング1位になればいいのにと思っていたら、日本ではなく、アメリカのチャートで1位になってしまいました。


また同じころに、たまたまラジオで流れたモン〇ーズの『デイドリー〇ビリーヴァー』を好きになり、録音にたまたま失敗していたので、もっと聞きたいと願っていたら、様々なアーティストにカバーされるようになりました(タイ〇ーズですとか)。


 他にもC11という小型蒸気機関車が活躍すればいいのにと思っていたら、各地のJRで使われだしたということがあります。(路面電車の復興もここに入れていいかな。当時道路の邪魔者扱いされていた路面電車が再評価されるのが夢だったんだよね)


 私はオカルトが好きだったので、自分に備わった不思議な能力だと思っていましたが、よく考えたら、当時子供だった人が大人になって力を手に入れて、自分の子供時代に好きだった事にスポットを当てたりし始めたこともあるのだと思います。古いアニメの復刻なんて、ほとんどこのパターンでしょう。または、熱心なマニアの努力のたまものだと思います。それ以外は単なる偶然を勘違いしただけです。


 しかも、願望が叶うのは、私がこだわっていた対象に関する興味が薄れた後というのが多いんです。平成ガ〇ラ三部作が出た頃は、興味が完全に消し飛んでいたので、結局観ずに終わっています(『宇宙怪獣ガ〇ラ』というリメイク作品も出来たのですが、住んでる地方の関係で見れませんでした)。


 叶わないことも、割とあって(なに、贅沢言ってるんだという声が聞こえてきそうですが)、テキサス〇ンビ(漫才師)が売れることと、私に彼女ができること、私が漫画家か、お笑い芸人か、ライターで食っていくということはまったく叶いませんでした。


 もし、これが本当に何かの能力(サイキック)だったら、もう少しまともなことに使えばよかったと後悔しています。結局、自分の欲を満たすことにしか使っていないですから。


 最後に、コツみたいなものを語ります。まず願望を熱烈に思い続けます。一定期間が経過したらきれいさっぱり忘れてしまいます。すると忘れた頃に叶い始めます。あんまり執着期間が長いと、叶わないまま終わることが多かったです。


 今思えば、願望を叶えることと引き換えに、興味を失うことに最初から取り決められていたのかもしれません。誰が、何のために、と考えると『我欲をなくすため』という答えが返ってきそうです。

どうやら、今までの成功体験から、「今度も叶う」と思い始めてから、急速に失われていったような気がします。

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