その1
拙い文章ですがこれから頑張っていこうと思います。応援よろしくお願いします。
「いよっしゃぁぁぁっ!」
やっとだ、やっとイベント武器が全て揃った。ここまで長かった。発売から1ヶ月間ほぼ毎日徹夜してようやく揃うとかどんな鬼畜ゲーだよ全く。とある悪友と賭けをしなければこんなはしなくても済んだのに。まぁおそらくあいつには勝っているだろうから学校行くのがが楽しみだな......。
僕と悪友は1ヶ月ほど前に発売されたオンラインゲーム[マジックファンタジー]を買った際にとある賭けごとをしていた。内容は先にこのゲームのイベント武器をコンプした方が相手に一つ命令できるという王様ゲームの罰ゲームでやるようなものだ。そんなこんなで賭けをしている僕達は何としてでも相手に命令させてやるという意気込みでゲームを開始した。だが、このゲームは僕らの想像を遥かに超える鬼畜ゲーだったのだ。当初僕は、イベント武器は5種類しかいないから直ぐにドロップするだろうと思っていた。だがしかし、そんな予想とは裏腹にそのイベント武器は夜中の1時から30分の間だけ湧くボスモンスターのレアドロップでさらにドロップ確率が1%を大きく下回っているという状況。これ、どうやって落とせと?って思ったね。まぁそうこう言いつつ必死に1ヶ月頑張って今夜ついにドロップさせたけどな。よし、そろそろ寝るか。明日は奴にどんなことをさせるかを考えながら僕は眠りについた。
「おーい、起きろ馬鹿兄」
うぅん、人がせっかく気持ちよく眠っているのに起こしにくるとは......。僕の妹の明日香は母親似て可愛い系の女の子だ。でも中学に上がってからは僕に冷たく当たるようになったからあんまり関わらないようにしてたのに、どうして妹が僕の部屋にまで来て僕を起こしているんだろうか?まぁいいか。まだ眠いし、気付いてないフリをして寝ていよう、うん。
「(せっかく起こしてあげてるのに....)遅刻しても知らないからね?」
何かブツブツ言いながら出て行ったな。妹のせいで目が冴えてしまった僕はしぶしぶ起きることにした。そしてふと8時20分を表示している時計が目に入った.........え、8時20分?.........ヤバくね?.........。
「急げっ急げっ!」
大慌てで学校へ行く準備をして自転車を全力でこいで学校へ向かう。道中何度か事故しそうになりながらもどうにか学校に着いた僕は軽い足取りで教室に向かう。何たって今日は奴に一つ命令出来るのだ。テンションが上がるのも無理はない。そうして僕は無事に遅刻する事なく教室へと向かうのであった。
読んでいただきありがとうございます。