なんだかんだチートなんだ
ヤバい駄文を垂れ流すの気持ちいい。
今後の展開とか伏線とか考えずに書くからストレスフリー。
このストレス発散法癖になりそう……
あれから少し移動して気付いた。俺をそこらへんの枯れ草に隠してもらってゴブリンに探索してもらう方が安全なんじゃないかと……
そして現在待機中。
ひーまーだー。
枯れ草パキパキして枯れてない草もあるじゃんとかするのはもう飽きた。
なら回復してきた魔力でちょっとずつ箱庭創造しましょう。魔力を使って魔力量を増やすのは定番なのでしょう?
定番……? はっ……お前もしかして俺の記憶も読める…のか?
お前ではありませんフレストです。ええ、オーナーの記憶はオーナーが忘れてしまわれたものまでしっかりと。オーナーの初恋までバッチリです。
クソッタレめ。プライバシーの侵害だろ!
嫌ですね、オーナーと私は一心同体ではありませんか。それよりも早く箱庭創造しましょう。
めちゃくちゃ推してくるな。
本業ですので。
はあそれじゃあ、
『箱庭創造!』
おおう……なんという虚脱感。わかる、わかるぞ……! ほとんど満タンだったマナが枯渇寸前に……
神視点を使ってみて下さい。
俺未だにそのルビ納得してないんだけど……これはマナの消費はないのか。……なんだこれ?
瞼を閉じて浮かんだのは真っ黒の中でポツリとある光るもの……
簡易光源です。魔力不足であのサイズですね。僅かな空間と10分の1サイズの光源ですか……中々時間がかかりそうですね。
めっちゃ腹たつ。おのれ……とんだ欠陥能力じゃないか。マナ幾つ食うんだよ。畜生やってやるよ……やってやるよ!
〜〜多分2時間後
だいぶ広がりましたね。
どこが!?俺にはピカピカ光る物体しか見えないが。
おっと私としたことが、見ただけでは分かりませんね、土を入れましょう。還送です。
まだマナを使うというのか!?
ここまできたらやり切りましょう。還送は送るものの質量と体積によって消費魔力を使います。
ねえ、これマナが無い世界ならどうやって使用したの?
神界なら神力、オーナーの元いた世界なら胃袋にひたすら食物を入れてエネルギーに変換でしょうか? いえ、普通に使用できないかもしれませんね。
……マナがある世界で良かった。それと体内のマナ精製力が高い種族で良かった。とりあえず土に向かって、
『還送』
多分これくらいのりょ…う!? バケツ一杯分でめちゃくちゃ減ったぞ。箱庭創造よりはマシだが……それでもなぁ……
しばらく経過………
俺の神視点には大きめのちゃぶ台程の面積の盛り土の浮島が出来ていた。底はとても丸い。どうやら本当に空間が出来ていたようだ。と言ってもちゃぶ台サイズだが……
ゴブリン1匹程度なら過ごすことが可能ですね。あともう少し空間に余裕があってエネルギー、今の場合魔力があれば水の浄化装置も作ることができます。……水は別に必要ですが。まあ、オーナーの体は魔力さえあれば1カ月程度は生命維持だけなら可能ですから大丈夫ですよ、きっと。
楽観的だなぁ……と言うかゴブリンまだ帰ってこないなぁ。もしかして魔物的な何かに殺された? 帰ってきたら名前くらい付けてあげようと思ってたんだけどな……
それからしばらくしてゴブリンは無事に帰ってきた……大きめな虫の幼虫を数匹抱えて。
え、それを食べるの? いや、緊急自体だし虫食べるのは普通なのは理解しているんだ。だけどね……心が嫌がっているんだ。
ごめんね、それは君が食べるんだ。
「グギャ……」
おおう……目に見えて落ち込んでいらっしゃる。あ、そうだ。君に名前を付けるんだった。
『お前は今日から"ギャギャ"だ』
「ギャギャギャギャギャギャ!!」
おお喜んだ。
おっとそうだ偵察の結果聞かないと。
『何かあったか?』
「グギャギャ、グゲゴ、グギャ」
多分あっちに何かあるのかな?
ゴブリンに背負われえっちらおっちら。
どうやら着いたようだ。マナが回復する度に空間に変えてたのでだいぶとウトウトしていた。……ふむ、どうやらギャギャが見つけたのは大きな岩のようだ。そしてどうやら岩の下の方に隙間があるみたいだ。今の俺がギリギリ、ゴブリンであるギャギャが入れないサイズだ。一体奥に何があるのか。
覗いてみる。割と暗くても良く見える魔族の目が捉えたのは丸く随分と小ぶりの卵だ。トカゲか蛇だろうか。しかも僅かだが雨水だろうか、水が溜まっている。これは水の浄化装置の出番だろう。
『よくやったギャギャ』
俺はピンポン玉よりも小さい卵を持って隙間を出る。
どうやって食べようか……火が、火が欲しい……
ギャギャに火を起させましょう。その為のゴブリンです。
そうだな。
『頼んだぞギャギャ』
「グギャギャギャギャ」
そう言うと彼は岩の近くの枯れ木へ向かっていく。
さて火はギャギャに任せて、俺は還送を使うか……。俺に一つ妙案があるんだ。
────なあフレスト、還送で物体を切り離すことは出来るか?
答えは是、可能ではあった。ただ時間とマナが通常よりもかかるために戦闘で使うのは無理であった。最強チートだと思ったのになあ……あ、でも対象が動かなければ可能だそう。けれど魔法を行使されている感覚はよっぽど鈍くない限りあるので対象が寝ていても試すのは止めておいた方がいいとのこと。
しかしながら無機物である岩は削り放題だ。洞穴住居が完成した。入口はかなり狭いが中は割と広い。耐久性の問題もあるので岩は上は僅かに削っただけで下に掘り進めてある。岩は下に半分埋もれている感じで隙間は飛び出た岩と土の僅かな隙間であった。崩れそうなので周りをしっかりギャギャに固めさせておいた。
辺りは暗くなり始めており、火は目立ちそうなので卵を調理した後はすぐに消して穴に籠って寝た。
****
よく寝た。すっかり日は昇っており、俺を温めていたギャギャは昨日作った尖った石を持って偵察しに行ったようだ。
俺は起きてそうそう箱庭創造を使って驚く。俺のマナの量が爆発的に増えている。俺の考察だがマナには2種類ある。使いやすい体内で作られるマナと使い辛い大気中のマナ、マナを使う際は体内のマナでマナの働く指向を設定し呼び水にして大気中のマナを使う。体内のマナを多く使うほどより複雑な指向を設定でき、より多くの大気中のマナを集めることができる。
だからこの体内のマナの量が増えることは俺の戦闘力の大幅な向上に繋がる。俺は箱庭世界を大きく広げた。そしてゴブリンを3匹生み出す。今箱庭世界はただ乱雑に土と岩が置かれただけの世界だ。生み出したゴブリン2匹を箱庭世界に送る。そしてもう1匹には俺を背負ってもらい、枯れ木まで運んでもらう。この枯れ木は中にギャギャが昨日食べた大きな幼虫がいる。これを還送する。
むむ、いきなり行動し始めたので驚きましたが本格的に箱庭を作り始めたのですね。それと今確認しましたが、どうやらこの世界のものでも箱庭世界に送ればどんなものかある程度分かるようです。簡易鑑定のようなものでしょうか。
早速ですがあの枯れ木の幼虫ですが、成虫幼虫共に朽木を食べる種のようです。朽木さえ用意すれば簡単に増やすことができるかと。それに成虫の戦闘力も高くなさそうなのでゴブリンの餌として最適かと。
これは、運が向いてきたかもしれない。しかも能力はなんだかんだチートスペックだ。これはいけるかもしれない……
チートで楽々異世界生活!