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Seraph von falschgeld ~魔女と少女の奇跡~ 

まとめ回の最後です。長文なので物凄く内容が凝縮されてます。

 ――かっしんさつけん

 永善が構える戦闘スタイルとはそのような名前を持つ近接格闘のスタイルであり、無論従来から存在する格闘技ではなく、彼が試行錯誤を繰り返して編み出した全く未知の格闘技である。

 とは言っても格闘技に知識のない素人が編み出したものなので、近接格闘というよりは素手ステ喧嘩ゴロに近いものであるのだが。

 とはいっても永善はアテナとアーヴェインの攻撃に物怖じすらせずに、鉞とバスタードソードのモーションを体術で受け止めたくらいだ。並みの素手ステ喧嘩ゴロなはずがない。

 活震魔殺拳とは言わば「魔力破壊」という能力を含んだ近接格闘だ。

 己の筋骨、手足、頭部――とにかく格闘技で武器になる身体の部分を魔力で最大限に高め、その分近接格闘戦では「魔力破壊」という相反した異種の魔力で敵を屠る。

 「魔力破壊」の能力を伴った拳の打撃を受けると、一般人には強烈なパンチでしかないが魔力回路を覚醒させた人間、つまり魔術師や魔女序で魔法少女には凄まじい威力を与える。

 魔力という具体のないエネルギーに触れた瞬間、「魔力破壊」の能力が発動して対象に干渉波を起こし、干渉波を受けた対象は身が引き千切れる程の痛覚を与える。

 しかもその威力は魔力を多く有する者ほど強烈であり致命傷どころか確実に死をもたらす。

 まさにごろしの格闘技。

 三人の襲撃者を威圧だけで退かせる実力はどうやら嘘ではない。彼らも永善が相当の実力と見込んで退散したくらいのだから。

 悠華が敵にした相手は、彼女にとっても白の魔女セレネにとっても分が悪すぎるのだ。



 魔力破壊――魔殺しの能力が込められた拳が悠華の頬を通り過ぎ去り、礼拝所として久しい地下の聖堂の岩の壁へと埋まった。

 戦闘開始から早くも三分。悠華=リリウム・セラフィーが出るよりも素早く永善が突っ込んで、彼女の攻撃手段を与える暇すら与えずに近接格闘を繰り返していたのだ。

 バク転で回避行動を取った彼女に、神父の無心の瞳が向けられる。


「――リリウム・セラフィー。魔女の眷属よ、あまり地下で小賢しい小回りをするのは感心しないな。私の格闘術はかなり無骨なんだ、ウロチョロしていると君の大切な親友をうっかり殺しかねないぞ」

「っ! 神父さんがご丁寧に我流の格闘技を習得しているなんて説明しなければ、今にその気に食わない顔を潰していたわよ!」

「君はクリストハルト氏が成そうとした計画の産物であって遺物だ。私が編みだした格闘術、活震魔殺拳を伝えなければ一瞬で殺してしまう恐れがあるからな。負けを認めるまで死なないでくれよ、いざとなれば容赦ないぞ」

「は、悠華……!」

 

 背後で――かつては生きていたと推測される女性の石像の傍で奏美が狼狽ろうばいしている。

 神父の活震魔殺拳はやや動きが荒くてそれでいて広範囲である。下手に立ち回ろうとすれば奏美に危険が及ぶ。

 悠華は怖がる奏美を励ますように言った。


「大丈夫、例えどんなに傷ついてでも奏美は守る。私も神父さんを倒して絶対に帰ってくるから……」

「……絶対に、だよね? 絶対に帰ってくるんだよね? 私、信じるから……約束だよっ!」

「――わかってるよ!」

「やれやれ、女同士の友情とは美しいものだな。そこまでしなくても別に私と戦わずに大人しくしていれば良いものを。彼が生み出した結果をむざむざ無駄にしないでくれ。私の願いとしては殺したくないんだ」

「黙りなさいっ! 人でなしの大叔父に飼い殺しにされるくらいなら、今すぐに死にたいくらいよ!」

「死ぬことすらも許されないのだがな」


 できることなら――しぶとく生きているこの命を絶ちたい。母を寝取った汚い男の遺伝子が宿った命をこの手で握り潰してやりたいくらいだ。

 二年前の家庭崩壊の日だって自ら切望していたし、何度か自殺の憂き目に遭ったことだってある。

 幸せな親子の様子を見て悲しみに暮れ、親友と縁を切って孤独に陥ったのも何時の日になるだろうか、心が荒んで他人と接触することすら拒否した。ヒステリーにさえ陥った。

 それでも。頑なに殻に閉じこもる自分を外へ誘ったのは奏美だったから。

 共に歩もうとした親友がいるから。

 決して死なない、死にはしない、死にたくない。

 ここでクリストハルト・ローゼンクロイツ――死して尚纏わりつく大叔父の亡霊である永善を倒してジュエルハートを取り戻す。


「リリウム・ハンドカッター!」


 手刀にした両手から白光刃を魔力で具現させて、それを振るって構築魔法を永善へと必中させようとした――

 ――のだが。


「しぶとさだけは一流だな。無駄だと言っているだろうに」


 地下聖堂の岩壁に埋まっている右手を引き抜いて、切断せんとしている白光刃を振り払った。白光刃は悠華=リリウム・セラフィーの指示に従って何度も永善を狙うが、その度に彼は全て弾き飛ばした。

 ――不謹慎ではあるがその姿に、ケンドロスの回でモロボシ・ダンのブーメランの特訓に付き合わされるゲンとウルトラマンレオが投影される。真夏さん、ごめんなさい。

 とにかく、永善は悠華の意のままに動く白光刃の動きを見極め、遂には拳で打撃を与えた。それによって悠華の繰り出した白光刃が粉々に破砕されて飛散する。


「!……」

「だから言っただろう、無駄だと。私の持つ活震魔殺拳は魔法や魔術、魔力でできたあらゆる全ての式を破壊するのだよ。実は君を助けた時でも披露してやろうと思ったが、気が変わってしまって今日この日まで隠すことにした」

「隠した? 何故そんなことを!?」

「勿論、それは君が計画の産物としては大いに成功していたからさ。セレネの眷属として結ばれた日、覚醒した魔力で彼女の姿形を留めることができるくらいだったからね。言ってしまえば――君はあまりにも強く、多くの可能性を秘めているのだ。三人の魔女討伐部隊が弱いくらいに。その証拠としてリーガル・モントルー社の傭兵が顕著だった」

「十二人も部下を集めて戦ったのは……私を恐れていたから?」

「そうだ。如何に戦闘に慣れた人間と言えども魔女や眷属に勝つ道理がない。バチカンの騎士師団長は魔殺しの武器を持っていたが結局はガラクタに過ぎない。運や賭けがあったとは言え、君はあまりにも強すぎて彼らはひどく弱すぎた。蟻を踏み潰す程度でしかない」

「蟻って……ひどすぎる」

「そのままだよ。それだけ魔術の魔法を扱う者は並の人間とは格が離れているのだ。だが…………この一介の神父である私とて並の人間ではない。魔法と魔術の類を全て破壊して圧倒する活震魔殺拳が手中にある。始まって間もないが……クリストハルト氏の計画を狂わせるわけにもいかん、すぐに君を敗北へと追い込ませよう」

「そんなものこっちから願い下げよ! 絶対に私は大叔父の亡霊を取り払ってみせる!」


 しかし悠華のその意気込みはもはや風前の灯でしかなかった。

 活震魔殺拳の技を一度でも受けてしまえば致命傷か戦闘不能になるかの予想は、永善のご丁寧な解説だけで理解できたのだから。

 先ほどの近接格闘で拳が振られても《アヴォイド魔眼・スロー》が致命傷となる攻撃ではないと判断したので発動しない。

 突き出す拳のモーションを見るだけで精一杯だ。

 勝てない、不可能だ、敗北する。

 そんなネガティブな心象が起こっているのを悠華は認めたくない。

 ただ己の全てをぶちまけるしかない。


「リリウム・ウォーム!」


 アーヴェイン戦で新たに発動した白色の火球を右手から発動させ、それを我武者羅に投擲する――

 ――が。


「だから無駄だと言っているのに。これは二度目だ、三度目は言わせないぞ」


 何事もなかったかのように彼は投擲された炎を張り手で消滅させた。白色の火球は燃え移るどころか火花の如くあっという間に消えてしまったのだ。

 神父の上からの視線が焦燥する悠華を侮蔑していた。


「神田悠華……リリウム・セラフィーよ。君の織り成す魔法はあまりにも乏しくて寂しい。その原因は私にある……が、君はクリストハルト氏から受け継いだ優秀な魔力が宿っていても本来教わるべき魔法や魔術を把握していない。自力で構築魔法くらいは発動させているがやはり悲しい。それに私と戦うにはあまりに潜在能力が強すぎた、強すぎるが故に活震魔殺拳の技には勝てない。宣言しておこう、君は私の技を二発喰らって倒れる!」

「!………………だったら、私はその前に神父さんを倒す――――《熾天使セラフィンエイル》」


 今の悠華の最大限の構築魔法である羽を背中から具現させて、それを左右に広げる。その翼長は合わせて彼女の身長を超えて二メートル以上にもなる。

 女性の石像の羽と似るのはクリストハルト・ローゼンクロイツが魔力を引き出して、その魔力を有した悠華を生ませたからであり、永善にとっては当然とする由だ。


「ほぉ、羽を出すか。私としてはバチカンの騎士或いは傭兵の得物でも《偽創》して戦うかと予測したが的が外れたか。だが地下空間では飛ぶこともできないぞ? 何をしたいのかは知らんが……それでは私に及ばないぞ?」

「わかってる! でも私は絶対に倒さなきゃいけないんだ……私が私で居られ続けなくてもいい! それでもいいから、大叔父の血を拒否したいんだ!」

「悠華……!」

「……哀れな子羊だ。宣言通り、二発だ」


 神父が腰を据えて左手の張り手を全面に突き出してから活震魔殺拳の戦闘スタイルを再び構える。

 完全に勝算のない悠華としては羽に再生治癒能力を移譲して――アンジェが繰り出した《ロンギヌスの槍》のレプリカで傷ついた奏美を回復させた方法で――その羽を身体に被せながら最も危険な範囲である近接格闘に持ち込んで手早く倒すという、普段は優秀な勉学の成績を持つ彼女にとっては途方もない手段を用いようとしていた。

 一対の羽を両肩から二の腕にかけて被せると、永善が一歩踏み出すよりも早く速やかに駆け出した。

 活震魔殺拳を一発でも受ければ大ダメージとなってしまうため、再生治癒能力で瞬時に回復させながらも攻撃する算段で、その細い拳を神父の懐へと叩きこもうとする。


「フン。愚かだ、実に愚かだ。神の栄光を授けていながら愚者を振る舞うとは。そんな輩には私が直々に教えてやろう」


 魔力で強化された拳の打撃技「リリウム・ゴッドハンドパンチ」が直撃する前に、永善がスルリと滑らかに横へと回避する。

 そして悠華の背中へと立ち回って、その羽を掴み――

 ――いとも容易く引き裂いてしまった。

 わずかな痛覚を発動者本人に与えながら羽が拡散する。


「!?」

「これで最後の頼みの綱も切れてしまったようだな。これで終わりだ――」


 羽が消えてしまった驚きをさせる暇すら無く、永善は再び彼女の前面へと立ち回り――

 ――魔殺しの能力が込められた拳を悠華の胸部へと叩きこんだ。


「まずは一発。数少ない活震魔殺拳の奥義、かっしんぞうよう


 ――ドンッ

 その拳には経緯を見守る奏美には強烈な打撃にしか見えない――けれど拳を受けた悠華には高速度から壁に突撃したような威力だった。

 魔力破壊の能力が悠華の体内の魔力回路に感応してその打撃の威力を更に増幅させたのだ。

 まるで震源地から更に震度が増加する地震のように。

 痛覚が体中に及び彼女は立ち竦んだまま人事不省に陥ってしまった。


「悠華っ…………私の声が聞こえる!? 返事をしてっ!」

「無駄だ。活震魔殺拳をその身で受けたのだ、意識が混濁してしまって君の声は聞こえない。では二発目だ―――――揺らす、壊す 滅する、揺らす、壊す、滅する、揺らす、壊す、滅する……」


 呪文を唱えるように三つのキーワードを連続で呟き続けると共に、永善の手中でリリウム・ウォームにも似た球形のエネルギーがその体積を増しつつあった。

 地上を照らし続ける太陽のように光るオレンジカラーのボールが、握り拳の大きさに増幅した時、永善はそれを投げた。


「――かっしんめっほうだん


 投げられたエネルギー体が一直線上に悠華に向かって緩やかに進むと、そのまま彼女の体に侵入するように消えていった。

 直後に彼女の体内の血脈、いや魔力回路と思われる無数の線がオレンジカラー状に光って――各所から爆弾の如く鮮血が飛散した。


「悠華ああああああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

「――Amen」


 親友の無残な姿に奏美はひどく阿鼻叫喚となり、まりとなって仰向けに倒れた悠華の傍へと駆け寄った。

 華奢な体躯を起こして揺らしてみても、喧しく悠華の名を読んでみても――起きなかった。奏美はいつまでも意識が戻ってこないのを鑑みて、嫌な予感に襲われた。


「そ、そんな…………悠華! 起きてよ! 死んじゃ駄目! 立って、起き上って! 悠華が死んだら私はどうなるの!? 私を置いていかないで!」

「彼女はもう無理だ。私の魔殺しの奥義で死に瀕している。戦闘不能だ」


 そう――迎えるのは死と敗北だ。







 

 

 

 魔殺しの活震魔殺拳を二度も受けて、完全な人事不省の状態に陥った悠華は暗い暗黒の中で意識を失いかけていた。

 活震臓揺波と活震滅崩弾をその身に浴びて体は指先一つ動かすこともできない。喋ることすらままならない。体中から力が抜け、噴き出た鮮血が止め処なく滴り落ちて体温が冷えていく。

 言葉を発することもままならず、ただ倒れているだけの無様な姿。

 虫の息となった彼女に眷属となった時からの記憶が蘇った。

 初戦のアテナ戦はまだ魔法少女として慣れていないうちは苦戦し、そして願いを顕現させた羽と強さを手に入れた。

 アンジェ戦では正義を持つことの重みを考えさせられ、ぶつかり合いながらも弱者に対する慈しみを得た。

 リーガル・モントルー社の傭兵アーヴェインとの戦いでは、奏美を人質に取られ、十数人を相手にしても諦めない勇気を発揮した。

 でも今回こそは無理だ。相手が魔法少女にとっても魔女にとっても魔術師にとっても命取りとなる相手が敵なのだから。完全に勝算のない戦いだった。

 ――これでもう戦わなくてもいいのではないだろうか? セレネを助ける為に三人の襲撃者と戦って全てを退けたのだから。

 永善と戦うことになったのはエゴかもしれないが、そうしなければ母を寝取った重罪を持つ大叔父の亡霊と血統から切り離せられない。それも神父と戦わずにここで命を絶てば否定できるかもしれない。

 やれることだけの契約は履行できたのだ、解放されてもいいのかもしれない。

 そんな時に悠華の足元にフワリと降り立つ者が現れた――豊満な肢体で純白なドレスを着た、白の魔女セレネ・メロディズム・リュシエンヌだ。


「悠華、悠華、悠華? 私の声が聞こえるかしら? 返事ができるなら反応を少しでも見せて」

「…………」


 何も聞こえないし、グッタリと倒れた悠華に何の反応も見られない。しかしセレネは僅かな反応を読み取って、続けた。


「悠華、貴女の体内の魔力回路が永善の活震魔殺拳の効果によってズタズタに引き裂かれているわ。それに再生治癒能力が無理矢理働いて、魔力破壊の干渉が今も起きている。このままだと貴女は本当に死んでしまう」

「…………」

「だから――――私との契約を打ち切りなさい。そうすれば覚醒していた魔力回路が再び睡眠状態となり、魔力破壊効果も消えて命を取り留めることは可能だわ。貴女を失うと悲しむ人間がいるわ、今すぐに契約を打ち切るのよ。貴女の意思でないと眷属としての契約は断てないわ」

「…………」

「悠華、貴女は充分に戦ったわ。本来だったら死んでいたはずの私を見ず知らずにも助けてくれた……その恩はどんなに報いても報いきれない程よ。今更、契約を打ち切っても恨みもしないし責めもしないわ。だから生きなさい、死のうとせずに生きなさい」

「…………」


 だが暗闇の空間で倒れる悠華にいつまでも返事はない。その代わりにセレネの脳に直接響くようにエコーのかかった声が出る。


(セレネ……私の命は死んでも契約を破ることはできない。まだ魔法少女として生きていたい……)


「悠華、貴女が死んでもいいと言うの? 貴女の親友が死なせたくないと叫んでいるのに。契約だってすぐに破れば、ローゼンクロイツ家の魔術師と神父の企みを止めることだってできるわ。それが理解できないの?」


(契約を打ち切ってしまえば――以前の私に、再び過去の私に戻ってしまう。それでは奏美と合わせる顔がなくて親友ではなくなるかもしれない。それに家族とも……妹や弟とも二度会えないかもしれない)


「貴女に姉妹や兄弟がいたというのは初耳だわ。まさか……貴女の家庭は魔術師によって引き裂かれた……ということは」


 クリストハルト・ローゼンクロイツの病死によって起きた家庭崩壊の騒動は、まさに家族同士の関係すらも引き裂いてしまったのだろう。そして悠華の妹や弟もきっと失望したに違いない。

 その妹弟は彼女を慕っていたのだろうから。


(一つ年下の妹や弟とは仲が良かった……けれど二年前の日から関係も破られた。妹は離れ離れになってヨーロッパに行かされ、弟は神田家の次期当主として家に留まったけど私を見下すようになって……私は半年後に細江中学校の学生寮へ追いやられた。半年に一度だけの条件で神田家に戻ることを許されているけど、もう家族の絆は取り戻せなかった……)


「……」


 セレネは何も答えない。


(私は……『ルカお姉ちゃん』と慕う妹の笑顔が忘れられない。いつか引き裂かれた家族の絆を取り戻したいから死ぬわけにはいかない。奏美との絆も引き裂きたくない……魔法少女として戦うことが変わるきっかけになるなら、私は魔法少女で居続ける。その希望をいつか掴みたい……!)


 機械のような口調。それでも語り続ける悠華の言葉には懸命な意味合いが含まれていた。

 それを聞いていたセレネは俯きながら何を思ったのか右手を差し出して――乳白色に輝くジュエルハートを出現させた。


(それはジュエルハート……神父さんに奪われていたはず)


「これは既に現世から消失した眷属たちの命を凝縮してできたジュエルハートよ。今ここで貴女の知らない秘密を教えてあげるわ」


 ――セレネの話によると。

 魔女と契約して眷属となった魔法少女はその命を終わらせる時、魔力回路の核となる心臓が硬質化して鉱石となるらしい。それがジュエルハートになるというのだ。

 死んでも魔力だけは消滅せずに強大な魔力を有するジュエルハートとなって残存し続ける。

 三人の襲撃者に殺された五人の魔法少女の命がジュエルハートと化した時、瀕死だったセレネはその欠片を収集して命を長らえたという。

 無残な目に遭いながらも彼女にはある目的があったから。


「私が極東まで至って果たそうとした目的は――『根源に還る』ことだった。根源とは全ての宇宙・世界・現象・歴史・空間・生命・理を司る源。具体性のないものでこの世界のどこか、いや宇宙のどこか或いは次元の異なる空間に存在するかもしれない。まだ見つからない……いや永久に見つからないかもしれない。私は『根源』を探し続けているの。その為にはジュエルハートがどうして必要だった」

「……」

「前述したように『根源』は形而上の存在だから具体性がない。形もない物を見つけるにはジュエルハートを持ってしても足りない。膨大な魔力を秘めた私のジュエルハートでも無理かもしれない。だから彼女たちを……五人の眷属の命を手に入れようとした。けれど彼女たちは非常に優しかった、利用されていることを打ち明けても気にせずに寧ろ尽くすことを喜んでいた。彼女らは私にとって心の友だった……それなのに私は彼女たちを失ってしまった……」


 アーヴェインの卑怯な策で五人の魔法少女はその短い生涯を惨たらしくも散らされてしまった。

 その痛みは想像し難い。


「……彼女の死を乗り越えてまでも『根源に還る』ことによって全てを操り、宇宙さえも世界さえも現象さえも歴史さえも歴史さえも空間さえも命さえも操ろうとした。それが傲慢な行為だとは覚悟していたわ、元々がそういう目的だったからバチカンの使者が派遣されるくらいだし。貴女は見ず知らずで私を助けてくれた。悠華を失うわけにはいかない……ジュエルハートを代償にリリウム・セラフィーの命を再構成するわ」

「……!」


 ――待って!

 セレネの命は五人の眷属のジュエルハートと悠華との魔力回路のリンクでやっと生きながらえているのだ。ジュエルハートが代償にするということは、つまりセレネの魔力回路から核がなくなることを意味する。

 ――死にかけの悠華を復活させてセレネが死ぬことになるのだ。


「問題ないわ、悠華の魔力回路とのリンクが未だ繋がっている状態だから完全に死ぬことはない。意識と精神だけの存在になってしまうけど後悔はしない。だって今度こそ大切な人の命を守ることができるもの、目的なんてどうでもいいわ」


 すると乳白色のジュエルハートが更に白く輝き始め、膨大な魔力が鉱石から溢れ出て塊と化す。

 それに呼応するかのようにセレネの体にひびが現れ、粉々に暗闇へと散っていく。

 悠華が「止めて!」と叫ぼうとしても声が出せず、ただ彼女が消えていくのを見るしかできない。

 そのうちに彼女の体が消滅して白光が悠華の体躯へと向かって、眩いばかりに視界を白で覆った。





 悠華が活震魔殺拳の魔力破壊でズタズタに魔力回路を潰され、地面に転がってから間もない頃。彼女の元に寄ろうとして永善が近づくと奏美はその前に立ち塞がった。

 その瞼は涙のせいで赤く腫れていた。


伊崎いざきかな、だったか、そのフリは何だね。瀕死の彼女を治療するために抱えてやるだけだ、そこをどいてくれないか」

「絶対にいや。悠華が生きているなら神父さんの助けなんて受けないだろうし、死ぬこともしない。悠華と約束したんだもの、必ず帰ってくるって!」

「無駄だよ。活震魔殺拳で致命傷を受けたのだ、セレネとて私の魔殺しには敵わない。クリストハルト氏の産物でも勝てない相手だ、君の勇敢さには敬意を表するがそれだけではどうにもならないぞ。そこをどかなければ活震魔殺拳の……いや君は魔法少女でもないからただの近接格闘になってしまうか。だがただではすまないぞ」

「……絶対にここをどかない。魔法少女リリウム・セラフィーは死なない……だって負けてないもの!」

「ならば力ずくで通すまでだ」


 聖職者ゆえに躊躇ためらいはあるものの、それを遮断して活震魔殺拳のスタイルを構える。

 魔力が覚醒していない奏美が相手では威力も相当落ちるが、我流の拳法を嗜んでいるのでタダでは済まない。

 恐怖に脅えながらも敢然と立ち向かう奏美と闘気を醸す永善が睨みあう中、血塗れの悠華の身体が白く輝き始めた。


「何?」


 永善の呆然とした呟きに気づき、背後で輝くのを見て振り返ると――裂傷と打撲の傷跡がみるみるうちに蘇生し、全て治癒されていく。傷が完全に塞がって流血も突如として止まった。

 地下聖堂を覆わんばかりに眩い白光が収束を終えると、そこには一対の羽――《熾天使セラフィンエイル》を展開させた悠華の姿があった。


「悠華……!」

「奏美、心配させてごめん。でも……私は何度倒れても立ちあがってみせる! リリウム・セラフィーは不屈の魔法少女だから!」

「……復活したか。その様子から察するに白の魔女セレネが犠牲になって復活したようだな……愚かな魔女め」

「セレネの愚弄はそこまでにしなさいっ! 貴方に魔女の優しさなんてわかるもんですかっ!」


 『根源に還る』という果てしない目的をフイにしてまで再生させたセレネの厚意を、鼻で笑われることを悠華は許さない。

 ――この命は五人の魔法少女の命で再生されたのだ。それを易々と殺されるわけにはいかない。

 今度こそ決着をつけようと猫背になって戦闘スタイルを構える。


「奏美、下がってて」

「うん……」

「私を倒そうとするのか、リリウム・セラフィーよ。先程も忠告したように活震魔殺拳は魔力を全て破壊する拳法だ。魔法の類では勝てる道理もない」


 と、再び拳を突き出して構えを取ったとき、永善は眼前の景色を疑った。

 悠華の背中から生え出でている羽を目を凝らして確認すると、その一対の羽の他にも二対四羽の白く輝く羽が浮き出ていたのだ。

 本人は知らない様子で永善と奏美だけが気づいているようだが、その姿は地下聖堂に置かれた三対六羽を生やした女性の石像――《セラフ・フォン熾天使ファルチゲルド》と酷似していた。

 六枚の羽全てに熾天使の羽を模した呪文が出現し、今にも魔法を発動しそうである。

 ――完成だ。

 内心で呟いた彼が活震魔殺拳の構えを取ることをやめて、両腕を上げて降伏の意を示した。


「ハハハハハ……私の負けだ」

「何ですって?」


 今まさに構築魔法を発動しようとした悠華が呆れてその動作を中止した。呆れていたのは奏美も同じことであって、戦闘中止の意を汲み取れなかった。


「これ以上戦っても消耗戦になるだけだ。もう戦うことを望まない……最後の望みも叶った。負けを認め、素直にジュエルハートを返そう。そして私は悠華くんの条件を飲もう」

「……どういうことよ?」

「言葉通りだ。この勝負は君の勝ちだ、喜ぶがいい」


 あんぐりとした悠華を余所に、永善の無表情が少しだけ笑ったような気がした。

 どこか人形めいている虚ろな笑いではなく、心からの笑顔で。

 戦闘行為を自ら放棄した自称一介の神父は悠華を崇めるような視線を向けながらも、地下聖堂に配置されている女性の石像と十字架のキリスト像を交互に見比べ、平伏してロザリオを握る。


「主よ、貴方の正しいお導きに感謝致します。願わくは彼女に栄光を授けてくださることを。父と子と聖霊のによって――Amen」

「!……」


 こうして一介の神父と名乗る神父との戦いは、彼が敗北を認めることで終焉を告げることとなった。








 後日。学生寮の十二畳もある部屋の中を下着姿で歩きまわっていた悠華は、奏美が厨房を借りて作った冷えかけのショートケーキ――本来であればセレネに食べさせる予定だったケーキ――を片手で頬張り、特撮映画を見ながら物思いに暮れていた。

 横でシャワールームから戻ったばかりの奏美が手鏡とくしで髪を整えていた。


「何だか全然スッキリしない戦いだったわね……神父さんに勝ちを譲られただけだし、ジュエルハートを取り返してもらったのはいいけれどセレネはいないし……」


 誰かに言い聞かせるような呟きだが、奏美に伝えるつもりはない。独り言だ。

 クリストハルト氏と共謀していた神父に勝ったのはいいが、結果として何が得られたのかと問われれば無いというのが正解だ。

 活震魔殺拳で危うく命を失い掛けそうになった悠華をセレネはジュエルハートで復活させたが、その代償として犠牲になり身体そのものを消滅させてしまった。

 悠華の傍には爛々と白く輝くセレネのジュエルハート(四千カラット以上はある)が置かれているが、触っても何の反応も見られない。膨大な魔力が鉱石内で流動してるのが目視でわかるが、白の魔女が復活する兆候は全くない。

 魔女が命を賭してまで果たそうとした、『根源に還る』という目的の最終的な狙いとその原因は終ぞ喋らなかったし、永善は何を喜んでいたのだろうか。

 ――復活した時に魔力が増大していたことと、一つの、それも魔力を最大限に使用した構築魔法を覚えたことに関係があるかもしれない。

 女性の石像については彼から説明されたが大部分は不明なままだ。

 結局として悠華はクリストハルト・ローゼンクロイツの亡霊を追い払えなかったのだ。これからも彼の亡霊は彼女の前に現れるだろう。


「――それでもいいかもしれないわね」

「えー? 何がー?」

「いや、奏美とずっと一緒にいられるのも悪くはないなぁ……てね」

「? ふーん、変な悠華」

「もう随分変人でございますよーだ。特撮が好きでだらしない姿でおまけにこの年で魔法少女ですから!」

「そうだったね。私の親友は表向きは才色兼備だけど、本当の姿はとんでもないグーダラで色気のない女の子でしたね」

「肯定しないでよ!」


 ――親友との楽しい学生生活が送れるなら、ローゼンクロイツ家の魔術師によって歪められた生を呪ってばかりではいられないだろう。

 不遇な処置をされたと捻くれていたばかりの時と比べれば、細江中学での生活も悪くはない。

 眷属として――魔法少女として生きることとなった運命も。

 そう言えば最後に気になることを神父は呟いていた。


『君は地平線の見えぬ大海へと漕ぎ出すことになるだろう。だが嵐に遭っても津波に晒されても漂流されても弱気になってはならない。その先に辿り着く未来があるのだから』


 あの言葉が抽象すぎて理解するにはまだまだ時間を要する。できればすぐに教授してもらいたいくらいだ。

 ――そうだ、教会へ行こう。今度は敵同士といういがみ合いはナシということでお茶会にも参加しよう。

 そう思った時、奏美の唇がチュッと悠華の頬に触れた。


「か……かかかかかかかかかか、奏美ぃぃぃぃ!? ええええええぇぇぇぇぇぇ!? どうしたの、いきなり私にキスをして!?」

「なーに言ってんのかしら。単に悠華の頬に生クリームが付いてたのを取ってあげただけよ。悠華ったら意地汚いからガツガツ食べちゃうのよね~。本当に困ったもんだわ」

「そ、そうだったの、あー驚いた………………ねぇ今度の日曜日に神父さんの教会へ行ってお茶会に参加してみよ!」

「ええ、どういう風の吹きまわしよ? 大体、数日前に戦ったばかりじゃない。油断したら寝首を掻かれるかもしれないよ」

「大丈夫だって。神父さんはもう対戦するつもりはないし、私たちと一緒にお茶会や食事会を開きたがっているみたいだったから行っても悪くないよ」

「そう……かもね! 紅茶やお菓子、超がつくほど美味しかったからもう一度行ってみてもいいかも。うん、悠華の提案に賛成! 今度の日曜日ね、約束だよ」

「もち!」


 指切りまでして約束を遂げようとする二人の間には、今までとは違う親交の絆が確かに存在していた。その後ケーキを頬張りつつ、明日も登校日だという事を気にせずに夜更けけまで特撮を見るという不思議な夜を二人は迎えていた。






 神父――やすくにえいぜんはいなかった。どこにもいなかった。

 教会にはもう存在していなかったのだ。

 今度の日曜日――悠華と永善が戦ってから一週間経った日――に二人で教会の隣の自治労働会館へ訪れてみると、永善の代わりに寸胴な体型をしたスペイン系の老人が現れた。

 その老人が流暢な日本語で話すところによると――


「前任司祭である靖国神父は仕度を済ませて、三日前に長崎の五島列島へと旅立ちましたよ。その後はイエズス会の意向で世界の各地を回って長旅に出るらしいですが、詳しいことは私には何とも……」


 という事らしい。どうやらスペイン系の老人は教会に新しく着任した神父だったようだ。

 だが、それよりも大事なのは永善が別れを告げずに姿を消したことだ。考えてみれば彼は悠華に勝ちを譲った時に「ここから姿を消す」と言っていたが、こんなに早く姿を消すとは思わなかったのだ。

 予め教会から去るということは決まっていたのだろう、日曜日のミサ後に別れの挨拶を信者に告げていたに違いない。

 食事会やお茶会に催促していたのも関門せきとから離れることの哀愁感から出た衝動であろう。彼は一人きりになるのが嫌だったのだから。

 「最後の望みが叶った」という発言は、別れる前にローゼンクロイツ家の魔術師の計画の仕上がり具合が良かったことを最後に確認して発言だったのだ。

 突然にも悠華と奏美は寂寥を覚えてしまった。

 敵だったとはいえ、彼は何時如何なる時も悠華に賢明な助言を下してくれた味方でもあったのだから。そして魔法少女として戦うきっかけを作った人でもあったのだから。

 次に会えるとするならば一年後、いや五年後、十年後――数十年経ったくらいか。

 今度会う機会など絶対にない。

 悠華はどうしようもない脱力感に襲われた。


「そんな……もう会えないなんて」

「悪い人じゃなかったのに。もうあの神父さんとはお茶会もできないのね……悠華、用がないならもう帰ろう」

「おや、もしかしたら君たちが靖国神父の言っていた少女かね? 名前は神田悠華くんと伊崎奏美くんだったかな? 君たちのことは彼から聞いているよ」


 二人の正体に気づいた新任司祭――イグナシオ・コルベという名の神父の質問に答えると、彼は「ほぉほぉ」と優しく頷きながら二重顎をさすっていた。

 すると新任神父の背後でひょっこりと姿を現す者がいた――少女だ。

 ほっそりとした体格の少女で、顔つきがやや外国人に似ているが日系人、服はシスターが着る物と同じである。

 九歳または十歳くらいの童女が穢れのないアメジストの瞳で、神父の陰に隠れながらもこちらをずっと見ていた。


「そ、その子は?」

「ああ。この子はね、靖国神父が拾った子らしいんだ。何でも悪い人に乱暴されて傷だらけになって記憶がなくなってらしくてね、身寄りも住所もないから自治労働会館に手伝いとして住まわせてるんだ。ここを去る前に君たちに託すと彼が言っててね、できればこの子の相手になってほしいんだ」

「神父さんが……? でも私たちに脅えてるみたいね」

「ハッハッハー、どぉも人見知りみたいでね。大丈夫だよ、悪い人じゃないと分かればすぐに懐いてくれるよ。ほら、挨拶をしなさいな」


 大柄で太い腕に押されて少女は抵抗するものの二人の前に立たされて、あたふたとした動作で童女は挨拶することにした。


「は、初めまして……こ……に……ちは。わた……し……テレ、テレ……テレジア。靖国テレジア……と申します……よろ、よろしく……お願いしまっす!」


 ――可愛い。

 でも靖国の名字がついているということは永善が養親ということになるが、手伝いをさせていた事もあって複雑な気分だ。

 とはいえ彼が押しつけてしまった世話は焼かなければならない。これも何かの縁なのだから。

 二人は彼女が怖がらない程度に近づき、身長と同じ高さで接することにした。


「や、靖国テレジアちゃんね。初めまして! 私は伊崎奏美って言うのよ、この人と友達なのよ」

「そう、私はその友達である神田悠華よ。テレジアちゃん、これからもよろしくね!」

「はるか……かなみ? はるか……かなみ……はるか、かなみ」


 シスター服を着た童女は二人の名前を味わうようにして何度も答える。最初は脅えていたものの、徐々に震える仕草が消えていく。

 そのうちにどこか空虚な無表情を繕って笑顔を見せた。


「はるか、かなみ。よろしく……!」


 悠華と奏美の前に小さな手が差し出される。

 無邪気な笑顔を前に二人はその手をそっと優しく触れた。

 


 ――縁というのは本当に不思議なものである。悠華がセレネと出会ったように――もしかしたら奇妙な運命に巻き込まれるかもしれない。

 それは一期一会で逃してしまえば二度と会えない。

 もし――それに非現実に出会える縁があったとしたら貴方にとってチャンスかもしれない。またはピンチかもしれない。

 いつ? どこで? 誰が? そんなのは決まっている。

 いずれは貴方たちに必ず平等に到来してくるのだから。

 掴むのは意思に委ねよう。




 まとめ回の最後です。これでもかと思うくらいに詰め込んでしまいました。

長文になっているので誤字脱字やおかしい表現があるかもしれません。後で編集していこうかと思います。

まとめ回として以前から言っていますが、別にこれで最終話というわけではありません。ラノベで言うところの一巻のお話が終わったという感じです。とりあえず副題は「魔女と三人の襲撃者」……そのまんまな気がします。ええ、出しゃばって本当にすみません。

 とりあえず前述したように一巻の内容が終わった感じですが、まだまだこの作品は続きます。とりあえず書けるだけ書いて終わらせてみようかと。

 三人の襲撃者を蹴散らし、自分に纏わるトラブルも一応は解決したように見えた悠華ですが、問題はまだ終わっていません。

 神田家とはどう接触するか、妹や弟(新規設定)とは再び会えるのか、そして魔術師の呪いを振り払うことができるのか? 魔法少女として戦う彼女はこれからどうなるのか? 

 他にも問題は沢山あります。

 セレネは復活するのか、彼女が言っていた「根源に還る」とはどういうことなのか、なぜそうしようとしたのか、亡きクリストハルトの計画はどのような進行を見せるか、永善の行方はどこで何が目的なのか、全ては謎に包まれています。

 それと悠華は魔法少女としてまだ戦うのか、奏美は魔法少女になることはあるのか、美堂千世は何者なのか、女性の石像の正体は何か、最後で出てきた幼女は誰か、と疑問は多いです。

 ともかく「魔女と三人の襲撃者」編は今回で終わりです。

 次回からは「対・魔法少女編」を展開したいと思います。ネタバレが漂うような副題ですがそこは察してください。

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