表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
20/33

選択肢

 その日の夜だった。

 突然の警報で沖津は飛び起きた。同部屋の大湊と浅葱も同じ行動をとる。

 数秒後に爆弾が落ちる音が聞こえた。すぐにそれが爆ぜる音が響く。

「総員迎撃準備! 守備兵も出撃せよ!」

 という怒鳴り声が滑走路から聞こえる。

 既に滑走路は爆弾によって幾分か破壊されていた。

 奇襲以降、十機にも満たないアメリカの戦闘機は意外にも基地に爆弾を投下しない。旋回を繰り返し、かく乱しているだけのように見える。

 準備を終えたゼロ戦や紫電が滑走路から飛び立った。

 大湊と浅葱も愛機に乗り、戦線に立つ。

 戦闘は十分とたたずに終わった。

「捕虜がいないぞ!」

 敵機を追い返した安堵感を振り払うように、そんな声が響く。いつの間にか、牢は壊され、捕虜となっていた青年は姿を消していた。

 中から銃で鍵を打ち壊した形跡がある。

「身体検査を怠ったな」

 誰にも聞こえないくらいの声で沖津は呟いた。

 

 

 あてがわれた船室の中でジェームズ=オルブライトは指揮官に問い詰めていた。

「おい、少佐。作戦実行が遅かったぞ。何があったんだ?」

「すまなかった。上から通達があってな。それの準備で時間がかかった」

「何の通達だ?」

「トルーマン大統領は緊急司令J739号を出された」

 彼は絶句する。

 それは彼がもっとも取ってほしくない選択肢だった。

「科学者連中が提案したのか?」

「分からん。ただ、これが戦争を終わらせる唯一の方法だとか。国民に多大な被害が出れば、テンノウも負けを認めざるを得ない、というのが上の見解だそうだ」

「……上に行くのはクズばっかりかよ」

 戦争に美学などないことは分かっているが、それでも彼はこの方法は選んでほしくなかった。

 一人の軍人として。

こんにちは、Jokerです。


レポートで忙しいです。ついでに仕事もそれなりに忙しいです。


仕事と学業の両立はかくも面白いのかということを実感しています。


ではまた次回お会いできることを祈りつつ……

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ