【0】私の世界
私の世界は、運がないの一言に尽きると思う。
そう、お金が、お金がないのだ。
花木小春、高校2年生。
世の高校2年生は、勉強に部活に友人関係に恋愛に、それはそれは楽しくお過ごしなのだろう。
私は違う。
「ぐるぎゅぅう~」
腹の虫と戦う毎日だ。
女手一つで育ててくれた母は恋人を追いかけ、今は海外にいるらしい。
小さい頃から居なくなることは多々あったが、私が中学生になった頃からは
数週間家を空けることが増え、私が高校生になると年に1、2回会えるかどうかになっていった。
そして、母は壊滅的にお金の計算ができない。
自分は恋人になんでも買ってもらうから、普通の生活にいくらかかるのかわからないし、
何度言っても必死さが伝わらない。
そのため、自分のアルバイトのお金と、たまに母からもらえる援助金で何とかやりくりしている。
毎月のアルバイト代が8万
そこから、家賃5万・光熱費1万・食費1万・その他日用品諸々で1万。
母からたまにもらえる数万は次年度の教科書代など、学校生活に必要なものに充てる。
と、完璧な計画は立てていても、毎月ギリギリだし、たまに電気は止まってしまう。
私がアルバイトするようになって、家賃の滞納は今のところ無い。けれど、
毎日が不安でいっぱいで、私ってどうなるんだろうって思う。
明日、世界が全部変わって、なんかいい感じになってくれないかな。
そうやって眠りにつくのが私の毎日。
「お腹空いたなあ、、、、」




