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4-15 学園の二大勢力?

「あなた方上級貴族の間でも人気があるのよ。

筆頭はもちろんザベスよ。フレーミイ王子の婚約者候補に推薦する声があるくらいですものね。

でも、学園の謳う平等を行動で示すフィルに好意を持つ者や、エウ ユウの研究に興味を持つ者も多いのよ。

 今日は 珍しくあなた方がこちらで食事をしているから 縁を繋ごうって狙っているんでしょうね こんなに多いとは思わなかったわ。次は 公爵用の個室でランチをご一緒しましょうか?

これじゃあ 食べた気がしないでしょ?」


ふうっと、ビビア嬢が扇の影で溜息をついた


「貴族のくせに興味丸出しの態度は問題あるんじゃないのか?」


ったく とリックがパンを少々乱暴にちぎった


「打倒ピンクウサギって ビビア嬢とザベス嬢を担ぎ出す動きがあるの、気づいてる?」


フィルが好奇心に負けてビビアに聞いた。


「ピンクウサギ?」

「僕達の仲間内では、あのピンクブロンドのヤナギ男爵令嬢をピンクウサギと呼んでいるんだ」


ビビアの疑問に僕が応える


「ちょっと待って!ビビア様とわたくし?上級生もいるでは無いですか?トパーズ公爵令嬢やアメジスト公爵令嬢もお美しいですわ」


姉上が焦ったように、上級生の名前をあげる


「それでも ゆうのビビアン様 ゆうのエリザベス様って言われてるよ ビビア嬢は勇者のユウ ザベスは優しいのユウ だよ」


フィルが学園内の情報を公開したけど、僕はちっとも知らなかったよ。ビビアの顔を見ると、まだビビアも知らなかったみたいだね


「それでね。今や学園の」

「二大カリスマって言われているのよ」


エウとユウが楽しそうに続ける。


「「やめて!!」」」


姉上とビビア嬢の声が見事にハモった。



***


「アルが懐かしい…」

「帰って来てほしいわね」


最近は、サフラン侯爵家 と ルビー侯爵家 の名前で個室を取ったり、たまに中庭でランチをしたりと、人の目を避けながらのお昼休みになっている。


「アルがあんなに自由人でいられたのも、ここが他国であるってだけじゃなくて、アルの護衛達が

アルも僕達も気が付かないくらい 迅速に こっそりと あらゆるものから守っていてくれたんだろうね」

「おう 俺ももっと見習っておけばよかったぜ」

「ねえ 情報収集能力や危険予知能力、危機管理能力も凄いよね」


感想は人それぞれだね。

懐かしがっても、惜しんでも、今はアルもアルの護衛も居ない。僕達は人の目にさらされっぱなしで正直疲れる。

でも、考えようによっては、姉上も僕達も行動が筒抜け (笑) だから姉上がフレーミイ王子やリリと接触していないって証人が学園中に居る事になるな。


 夢見では、王子と側近がエリザベスのしている悪事の証拠や証人を用意するけれど、実際には僕達が姉上が何もしていない証人を用意する事ができそうだ。



 姉上に悪意の視線を向けるものは少ない。

勇のビビアを押す者は、ビビアが人の事を悪しざまに言ったり、人を落としめることを嫌うのを知っているから、姉上の悪口なんて言わない。

そしてビビアの、というか 武の家系の勢力拡大を嫌う、政治的な思惑がある者からするとビビアの人気を抑えるためにも姉上の悪い噂が立つような事はしたくない。


 ピンクウサギの派閥は、正直よくわからない。フィルの情報によれば、ピンクウサギは相変わらず王子と過ごしているようだけど、それこそ”さわらぬ王族に祟りなし”だから、王族と男爵令嬢という危うい関係の二人に近づく者、特に貴族は余りいないらしい。


 学園にうっすらと 緊張感が漂っている中で二大勢力?や 王族に関心が無く、冷静に自分の将来を見ている生徒達も勿論 大勢いる。

彼らはどこにも属さずに、昼休みに僕達に群がることも無く、充実した学生生活を送っているのだと思う。


運命の支配者的には、このポジションはどうなのでしょうか?


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