4-1 久しぶりのサフラン侯爵家でのお茶会
サフラン侯爵家で、二年前と同じメンバーでのお茶会が催された。
あの時と同じテラスでのお茶会 同じようにサフラン侯爵夫人が挨拶をする
「本日はようこそ サフラン侯爵家へ
皆様 入学以来よき友としてお付き合いいただきありがとうございました。
引き続き、お願いいたしますね」
夫人と同じ 赤みがかかった金髪の令嬢が二人立ち上がってピッタリ同じにお辞儀をします。
うわあ 2年前と全く一緒。
だけど 同じ場所 同じテーブルだからエウユウが随分大きくなったのが判る。
リックなんて、大柄なルビー侯爵夫人よりも大きいし、フィルや僕もそれぞれの母親よりも大きくなった。勿論、まだまだ大きくなる予定だよ。
「ビイ なんだか皆大きくなったわよね?」
姉上が同じことを考えているのが嬉しくて笑って頷いた。
「「お見せしたいものがあるの」」
双子が先に立って歩き出す。
今はバラの季節ではないから、何を見せてくれるんだろう?
「エウユウ 随分と外れまで行くけど何があるんだ?」
リックが聞くと フィルが言う
「二人とも グリーン公爵令嬢に憧れてたらしいんだよね」
「フィル!!」
「個人情報です!」
フィルが怒られるのは2年経っても変わらない
「「ここです!」」
「何もないけど?」
リックがしゃがんで土の上を見ている
「もしかして 畑なのかしら?」
「「そうです」」
「私達も 薬草を研究しようと思って」
「寒い王都でも育つ薬草を育てるの」
姉上の問いに、双子が胸を張る
「次にここにご案内する時には 緑の薬草でいっぱいで」
「いろんな色の花が咲いているはずです」
「で その種の入手を頼まれているのが ぼくなんだよね」
最後にフィルが肩を竦めながら言った。
「「いつか グリーン公爵令嬢をお招きできるような立派な薬草園にするのよ!」」
サフラン侯爵家には王都でも指折りと言われるバラ園を維持管理している庭師さんがいるし、研究熱心で行動力のある双子が本気になったら、王都でも指折りの薬草園(ハーブ園)になるのもそう遠くないかもしれない。
「そういえばグリーン公爵令嬢、婚約者候補をご辞退して 南の王立学園の補助教員になるらしいね」
多分 これを知っていての事だろうと思いながら双子に水を向けた
「ええ 温室でなくて 露地での栽培にご興味があるんですって」
「キャサリン様らしいです 研究はやなり実地検分です」
「しかも そこにはグリーン公爵の領地があるだろ?
もしかしたら女領主になるんじゃないかって、期待してる声もあるらしいぜ」
リックが続けたけれど、女領主になるのを期待しているのは、もしかしてビビアだろうか?
「あの御令嬢が女領主になったら モデルにしたお芝居が作れそうだなあ。
”とある王族の婚約者から女領主になったワタクシ”ってどう?」
「「フィル 不敬ですよ!」」
安定の双子のツッコミに 僕達は笑った。
運命の三年生が始まる!




