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3-34 フィルがお見舞いに来て卒業パーティの事を話してくれたって話

午後には 早速フィルが見舞いに来た。

どこからの情報?って驚いたけれど、わが家にちゃんと、正規のルートで様子伺いとお見舞いの打診が来たのだとクレアが教えてくれた。そうだよね、卒業式休んじゃったんだものね。


「具合はどう?」


フィルがいつになく落ち着いた様子で僕のベッドルームに入って来る。


「元気、なんだけどね。母上が今日はベッドに居るようにって言うんだ」

「そうかあ 母親って心配性だよねえ」


フィルがベッドサイドに用意された椅子に腰かける。


「良かった元気なんだね。ザベスまで休んだから心配しちゃった

ユウとエウも心配してお見舞いに来たがってたんだけど、ほら 男性の寝室はまずいだろうって」

「そうだね ありがとうって言っておいてくれる?」

「うん、これはぼくから、こっちは二人からお見舞い」


フィルが花束と綺麗なリボンをかけた包みをヘッドボードに寄りかかって座っている僕の膝の上に

乗せる。


「花瓶が居るね?」

「え!?ちょっと 大丈夫なの? 誰か!!」


僕がベッドから下りようとするのをフィルが慌てて押しとどめ、声を聞いたエディが飛んできた。


「ビイ様!今日は大人しくしていて下さい。フィリップ様ありがとうございます」


エディが持ってきた簡易テーブルをベッドとフィルの間に広げる。


「そのつつみ、エウユウが焼いたお菓子だと思う。けっこう上手だよ」

「では 食器を用意させます」


エディが出て行くのをフィルが見送る


「ねえ ビイ、やっぱり重病だったんだよね?エディが甘やかしてるもの」

「うん 周りには随分心配かけちゃった」


「アル殿下も心配してたけど、そもそもアル殿下の子守で疲れちゃったんじゃないの?

 なんてったってルバート(自由)人だからね。 異文化交流も大変だね」

「フィル! 双子が居たら怒られてるよ」


フィルのいつもの調子が戻って来たようだ


「ははは…… 二人には内緒ね。

 そうだ!卒業記念パーティでさ、ピンクウサギ また御令嬢たちの顰蹙ひんしゅく買いまく

ってた話、してやるよ」

「うわあ また何かやったんだ?」


エディがメイドと一緒に戻って来て お茶とエウユウのお手製のお菓子、それからうちの料理人のお菓子が供される。


「卒業パーティでさ、フレーミイ王子、流石にファーストダンスはグリーン公爵令嬢と踊ったんだけど、一曲目が終わったらすぐに、ピンクウサギが王子に駆け寄って来てさ、ぴょこんって頭下げて『フレーミイ王子 踊りましょう?』って ピンクウサギの方から声かけたんだよ」


「うわあ 彼女だって一年学園に居て、最低限のマナーは教わったんでしょ?」


「でさ、流石に王子の護衛サンが割って入ろうとしたら、王子が護衛を押しとどめてピンクウサギに何かささやいたんだよ。近くにはまだグリーン公爵令嬢がいるのに、だよ」


フィルがもったいぶるようにお茶を飲んでお菓子を摘まみ、僕もお茶を飲みながらフィルの言葉を待つ。


「それで 王子とピンクウサギ、ダンスフロアに出たんだけどさ、王子 ダンスかなりお上手だろ? 短い曲だとはいえ ほとんどウサギちゃんの足はフロアについてなかったよ。

あれなら 女子パートをまったく知らない ビイでもボクでも踊れそうだったよ!

逆に言えば ピンクウサギ『踊りましょう』とか言って 簡単な曲一つ満足に踊れないってことなんだけどね。Cクラスでも マジメにやってればあのくらいのフレーズならもうちょっと踊れるとは思うんだけどなぁ?」


僕が頷くのを待って、フィルは続ける


「で、王子はピンクウサギをケーキのテーブル近くまで送ったら、すぐにまたグリーン公爵令嬢と踊ってさ、その後は次々に主要貴族令嬢と踊ってた。

 第二王子としての務めは一応果たそうとはしていたんだろうね。

 気が付いたら 姿が見えなくなってて、流石に疲れたのかな?って僕は思ってたんだけどさ」


フィルがお茶を飲むのを見て、僕もお茶を口にする。


「講堂の廊下で ピンクウサギと語り合ってたらしいんだ」


ゴホ…お茶が気管に入ったのか僕がむせて、エディが飛んできた。

大丈夫だから そんなに優しく背中をさすってくれなくていいよ エディ


thanks

本当に本当に心配したんですよ、ビイ様 BYエディ

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