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3-30 ピンクウサギの由来を白状(?)させられた話


「ところで、ビイ ピンクウサギってなに?」

「フィルが隠語のように言うけれど 理由わけを教えてくれないのよ」


もうその話は終わったかと思ったのに エウとユウに追求される。

姉上にも話してない、僕のうその過去のトラウマ……


「フィルにしか話していないし、女子にはあまり話す内容じゃないんだけど?聞きたいの?」

「女性の耳に入れたくないというのなら ボクは聞かなくてもいいよ」


『今は、』ってアル 小さい声で言ったよね?しかも、その笑顔はなに?

姉上と双子は 顔を見合わせた後で、肩を寄せ合って相談している。


僕はそれを見ながらフィルに話した内容を思い出す。

余計なコトを言うとボロが出そうだから”僕が小さい時に可愛がっていたウサギがいて、そうと知らずに自分で食べていた。それがトラウマ”って所だけでいいよね。まあ ウサギ美味しいし食べてるんだけどさ……


「「「「わたくしたち、聞きたいわ!」」」


女子三人からの回答は予想通りだった。僕は一つ溜息をついてから話をする


「僕の生家のアイスブルー領ではウサギの養殖をしているんだけどね ……(中略)……

 という訳で、なんとなくピンクのふわふわを見ると複雑な気分になるんだよね」


アイスブルーの事はなんとなく誰も触れない話題になっているから、これで大丈夫かな?


「ルバートでもウサギの養殖はしているけれどさ、あまり一般的にならないのは食べるのをためらう可愛さなんだよね。 ウサギ 可愛いよね 美味しいしね。ウサギ」


アルはあっけらかんと感想を述べる。

ねえ アル今 ピンクのウサギの話はトラウマって話したつもりなんだけどな? 美味しいよね、でまとめるの?

まあ フィルもピンクウサギとわざわざ言ってるし話分かって無いのかな?



「ねえビイ あの方の事はお名前で呼んだ方がビイのトラウマを刺激しないのではないのかしら?」

「いえ むしろ姉上には フィルの様にピンクウサギと言って欲しいな」

「ビイがそれがいなら そうしましょうか」


「心の問題は複雑だものね」

「本人にしか 分からないものね」


とりあえず 四人とも納得してくれたようだ。


「で、つまりビイはあのピンクウサギの事は目に入れたくないって事でいいのかな?」

「うん そう言う事」


アルにも念を押される。

一度は リリに興味ないのか?と聞いて来たアルだけど、もう 僕とリリを近づけようとは思っていないようだ。 よかった。


その後、サフラン侯爵家までエウ、ユウを送り、馬車から降りた二人はピッタリと揃った礼をとって僕達の馬車を見送る。

そして ネイビー伯爵家の車寄せで僕と姉上も降りる。


「ばい ばーい またね」


御機嫌に手を振るアルの乗る馬車を僕と姉上はお辞儀をして見送った。




「お父様にも 今日のお話をした方が良いわよね?」

「うん 今日の事を見た生徒達はきっと皆 親に話すだろうから 伯爵家の当主が知らない訳には

いかないよね」


僕達は速足でエントランスに駆けこむ。


「お父様は?」

「執務室でございます が レディと令息としての嗜みをお忘れなく」


「「ただいま」」


一度立ち止まって、挨拶してから執務室ヘ向かう。再び 足取りが速くなる。


執務室の前に着くのと同時にガチャリとドアが開いた


「おかえり!ザベス、ビイ」

「「ただいま帰りました、お父様」」


「アルフレッド殿下の御使いから二人を送る旨の連絡があったよ。何かあったね?ティールームへ

 行こうか? エディ、トリアも呼んでくれるかい?」


いつの間にか僕達の後ろに居たエディに父上が命じる

歩きながら 姉上が待ちきれないとばかりに話し始める。


「お父様 学園祭の後夜祭で大変なコトがありましたの。フレーミイ王子にピンクウサギが 突然抱き着いたのですって」

「落ち着いてザベス ピンクウサギ? フレーミイ王子はペットを連れているのかい?」


「少しは似ていますけど そんなに可愛い物ではありませんわ」

「うん?なんだか難しいね ウサギというのは可愛いと思うけど?」


父上が首を傾げる


ティールームではもう母上が待っていた。もちろん、お茶も入っているし、軽食も用意されている。


「おかえりなさい ビイ、ザベス。後夜祭は楽しかった?」


微笑みながら言う母上


「ただいま帰りました 母上」

「ただいま帰りました お母さま」


挨拶の後で、僕達四人は同じタイミングでカップを持って一口飲み、同時にソーサーにカップを戻したから 面白くて笑ってしまい、クスリと笑うそのタイミングまで一緒で また笑った。


「それで ザベス ピンクウサギって何だい?」

「ピンクウサギっていうのは ピンクの髪の今年の一年生の女生徒ですわ」


「ねえ シュウ ザベス 私にもわかるように最初から話してちょうだい」

「はい お母さま。

 まずは これは聞いた話なのですが、

 昼間のダンスホールに、最初はフレーミイ王子がいらっしゃらなかった理由ですけれど……」


姉上は今馬車で聞いた話や、後夜祭で見聞きした話を父上と母上に話し、最後まで聞いた二人は

呆れたような溜息をついた。



シンクロするのは仲が良い証拠、らしいですよ

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