3-1 王立学園 入学式
1の月の十日が 今年の入学式だ。
少し 寒さが残っている、でもすぐに暖かくなるという狭間に入学式を行うのは 寒い方が心身ともに引き締まるから、そしてすぐに暖かくなれば、慣れない身体に負担が少ないから、なんだってさ。
王立学園の制服は 二年前にフレーミイ王子が入学するときにデザインが少し変更になっていて 男子のスラックスは少し細身のデザインになり、スカートはフィッシュテイルというデザインが採用され 長さも膝が見えなければどんな長さでも自由になった。
クレアが「ワタシの時よりも可愛いです」って言うけど、クレアの制服姿?想像できないなあ
クレアと初めて会った時ってクレアは16歳くらいだから まだ制服を着ていてもおかしくない年齢なんだよね。
ルディは「え?デザイン変わりました?」って言ってクレアに睨まれて「まあ お嬢様もビイ様も何を着ても可愛いから分かりませんでした」だって。 姉上は可愛いけれど 僕は可愛いって言われてもあまり嬉しくないね。
それに、少し光沢のあるチャコールグレーの短い上着に ヒールのある靴を履いてくるぶしが見える丈のスカートの姉上は、可愛いというよりなんだか大人っぽく見えるしね。
僕は、どうなんだろう?
父上も母上も もちろん姉上も「素敵」だって言ってくれたし ルディも「カッコイイですよ」って言ってくれたけど 大人っぽくなったとは誰も言ってくれなかったのがちょっと残念。
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入学式の日、王立学園の降車場で、僕は一人で姉上はエディにエスコートされて馬車を降りる。
すぐ後ろについていた馬車がオリーブ家の馬車で エウとユウが降りて来る
ユウは姉上と一緒でくるぶしが見える長さ エウはそれよりすこし短いくるぶしがしっかり見える丈のスカートで そう思うと エウの方が活動的だったなと思う。
4人で講堂の前に歩いていくと
「ビイ!!」
後ろから大きな声がして リックが駆けてきた
声大きいよ!
男子は同じような丈の短い上着にズボンだけど リックは背が高いから僕よりもなんだか格好良く見える。僕も大きくなりたいな
5人で講堂前に着くと もう結構な人が集まっていた。
「フィル」
背の高い リックがフィルも見つけた。ますます 羨ましい。
何を食べたら そんなに大きくなれるのだろうか?
今日の入学式は 生徒だけ、親は立ち入り禁止、使用人も馬車で待っている。もちろんエディもね。
「エウ スカート短い!」
フィル 合流して開口一番に言うのってそれなの?
「うん 短いスカートというものを体験してみようと思って なかなか新鮮よ!」
僕はスカートは履いたことがないので分からないけれど、、でも見ている方も新鮮ではあるかな?
「ちょっと リック ビイ…」
フィルが 僕達だけを手招きする
「なんかさあ 平民と思われる生徒はさらに短くて 膝まで見えそうな子がいてドキドキするんだけど」
「大丈夫よ フィル Aクラスにはスカート短い令嬢なんて居ないと思うから、気を散らさないで学びなさいね。 まあ 私が一番短いくらいかな?」
エウにしっかり聞こえていたようで フィルが首を竦めた。
「いいなあ お前らは同じクラスで はあ~」
「リック A B Cって順でスカートの丈が短くなるって情報が有るんだけど…」
「「フィル!! おばさまにいいつけますわよ!!!」」
双子が 声をそろえてフィルをしかりつけた。 フィルの情報源ってどこなんだろうね?
「お前なあ その情報 俺、要らないけどさあ 何処から仕入れて来てんだ?」
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