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閑話  ヒビキという子供  ルディ目線  上

当家は夢見の伯爵家として 王家の相談役を賜り 国政にもかかわっております。


現当主、シュウマン・ネイビー様は「ユメから聞いた」と夢見を表現し、夢見の後で1日眠るという夢見をされる方です。


夢見というのは 頻繁に出来る事ではないので王国中の当家の血縁者から予知夢だと少しでも思われる夢があれば報告させ 当家にてそれを精査致します。


現当主は、その精査、調査能力にも大変長けております。

識者の家系のビクトリア奥様の豊富な知識の助けもあり、シュウマンさまが当主になって以来、北の領地の子爵が見た”山崩れの夢”から王国の最東端の山崩れの被害を最小限に抑え、西の領地の男爵がみた”暴動の夢”から 南の国境を越えて攻めて来る隣国の兵が来る前に防衛線を固めるなど王国の繁栄に大いに役に立っております。


さて そのビクトリア様が興味を示したのが ヒビキ・アイスブルーという北の男爵家の二歳の男の子の夢でした。


「”ウサギをたくさん飼育する夢”なんて可愛いと思ったら この子”美味しそう”って感想を言ったって書いてあるわ 面白い子ね。食いしん坊さんなのかしら? うちのザベスもこのくらい 食べ物に興味を持ってくれたらいいのに。 

食べ物?そうね ウサギは食べられるのよね」


奥様は しばらく目を閉じて考えていらっしゃいました。


「ウサギの養殖をこのアイスブルーの領地で行ってみましょう。北でもウサギは繁殖力も強いから 産業になるかもしれないわ。費用は私が出すわ。

数年かかるでしょうけれど、上手くいけば他の領地にも広げましょう。

それから この子 気になるから報告があれば私にも見せて頂戴」


アイスブルー男爵家は代々 非常に真面目な当主が継いでいますが、時たま、欲を出して報奨金を得ようと虚偽の報告をする者というのは現れるものです。

奥様とは違う意味で アイスブルー男爵家とこのヒビキという子供に注意する事に致しました。


ヒビキの報告は 天気を当てたとか 魚のいるポイントを当てたというような、小さい物ばかりでしたが 濃紺の瞳を持つ者らしく、親の方はこの子に夢見の才能があると信じているようです。


夢見の才能については 私は半信半疑でしたが 三歳になりますと、幼い文字ながら自ら夢見帳の記録をするようになりました。

当家の血を引くだけあり、なかなか優秀な子供であることは間違いないようです。


四歳の時の ”金の髪の男の子と 紺の髪と目の女の子がケンカしている。 女の子の名前は エリザベス ネイビー”ヒビキ自身の手による この夢見の記録には 私だけでなく旦那様も奥様も色めき立ちました。


これは予知夢か 親からの入れ知恵か?





ルディさんがお話したいと申しますので…

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