無題
誰も自分を理解してくれないだろう。
理解されたい。
自分は誰かに理解されたいだけの脆弱な人間。
だけど、自分を理解してくれる人は、いない。
本心をさらけ出したところで、ひかれて終わるだけ。
友達なんて、いなくなるだけ。
殺したい、いや、殺すのもいやだ。
勝手に死んでほしい。
奴のために犯罪に手を染めるなんて。
それぐらい嫌いなやつがいる。
でも、そいつは皆に嫌われてなくて。
きっと皆に好かれていて。
だから自分は自分の心に蓋をするしかない。
でも、脆弱な人間ががっしりと蓋をできるわけがない。
家に帰れば、その蓋は粉々に砕け散る。
そして、嫌になるのだ。
嫉妬。
それは醜い嫉妬。
歪みきった汚い欲望。
どぶねずみなんか比にならないくらい汚れた感情。
奴が自分の友人や好きな人に干渉しているだけで吐き気を催す。
奴に対する殺意が沸々と沸き上がってくる。
抑えることのできない殺意。
どこにもぶつけることのできない怒り。
しかし、それら全てが醜い醜い嫉妬。
人の道徳を完全に逸脱した感情。
でも、抑えれない。
抑えることなんて、出来ない。
できるわけない。
嫉妬や怒りで気が狂いそう。
あぁ、これを書いてる間にも物凄い負の感情が沸き上がってきた。
どうしようか。
どうすることも、出来ない。
ただ、ストレス発散のために書き殴ることしか出来ない。
何も考えず、害悪にしかならない小説を、書き殴ることしか出来ない。
自分は非力で、臆病で、醜くて、汚くて、運動も出来ない。
勉強も出来ない。
何も出来ない。
何をやっても、出来ない。
嫉妬するだけ。
奴が死ぬ、想像をするだけ。
あぁ、今すぐ奴の腹をかっさばいてやりたい。
痛みに歪む、顔が見たい。
首を絞めてやりたい。
でも、そんなことよりも。
サイッコウに絶望させてやりたい!
気が狂う程の絶望を味会わせてやりたい!
奴があらゆるものから見放されて、何もうまくいかなくなって!
でも、それは自分で。
自分が見放されていて、何もうまくいかなくて。
友達はいる。
でも、嫌々友達をやってるのだろう。
自分が原因で、色々手放してきた。
自分は最低なグズだ。
どうしようもない。
嫌いな奴にはにこにこ顔で。
仮面を被って接します。
だけど奴には顔をあわせない。
奴には、もう会わない。
話すこともない。
見るだけで、吐き気がして、嫉妬が溢れて、怒りが沸いて、どうしようもなくなるから!
声なんて聞いた日には!もう!
殺したくて殺したくてたまらなくなる!
でも、実行には移さない。
そこまで、人の道を逸脱してない。
だから、こんな意味のない想像をする。
だから、こんな意味のない小説を書く。