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第1話 起きたら異世界

ポッポーという、この現代あまり耳にしない汽笛の音で僕は目覚めた。

うとうとと、まだはっきりとしない視界の中で洗面台に向かった。

顔を洗い、いつものように朝のニュースをみようとリビングへ向かった。

僕はリモコンを取り電源ボタンを押す。

いつもだったら急な大きな音にびっくりして、音量を下げるのだが、全く音が聞こえない。

それどころか画面にすら何も映らない。

リモコンの電池がなくなったのかと思い、電池を新しい物に替えるが、それでもテレビがつかない。

10分格闘した後、どんなことをしてもつかなかったので諦めた。


「リモコンが壊れる何てついてないな。」


とふと声に出してしまう。

いつもと違う朝に違和感を覚えながら朝食の準備をした。

トースターの チッチッチッ というリズムだけが部屋に響く。

トースターが チーン と音をたててパンが焼けたことを伝える。

僕はその チーン という高い音と同時に気付いた。


今日はやけに明るいな

いつもは、周りの家に囲まれていて、この時間はこんなに光は入ってこないんだけど。


僕は学校に行く支度を済ませ外につながるドアを開いた。


えっ⁉︎

ここどこ?

何でこんなファンタジー感あふれるところにいるの?


そこそこ 僕は頭が良い方だと思うが疑問ばかり生まれてくる。

周りには 黒いマントをはおり、古ぼけてはいるがどことなく力が感じられる本を持っている魔導師感あふれる人や、ネコ科の耳と尻尾が付いている人なんかもいる。

もちろん 普通の人間もいる。…見た目だけかもしれないが。

夢なのかと少し思ったが、この夢にはない空気感 においを感じこれは現実だとわかった。


「あのー、お困りですか?」


僕は驚き、倒れてしまう。


「驚かしてしまい、すみません。さっきからずっとキョロキョロ周りを見ているので、何か困っているのではないかと思いまして」


上のほうがとんがっている、魔女がかぶっているようなフードを深くかぶっている少女に手を貸してもらい立ち上がった。


「ありがとうございます。 ここがどこだかわからなくて」


少女はキョトンという顔をした。


「ここは、"授かりの街 リコンペンセ" です。どこから来たのですか?」


「えっと、日本です。あの、一つ良いですか、ここは地球上ですか?」


「ごめんなさい。地球っていうのが何なのかは分かりませが、ここはジミラという世界の街ですよ」


やっぱりか、ここは地球ではないんだ。でも言葉は通じるし、こういうのが異世界っていうのかな。異世界ってことは、魔法とか使えたりするのかな。


「この世界では魔法って使えるんですか?」


僕は疑問をそのまま言葉にした。


「何を言ってるんですか。当たり前ですよ。何も知らないんですね」


「...はい、ここは僕のいた世界とは全然違うようなので。全く確証はありませんが、僕は異世界にきたのだと思います」


僕自身、変なことを言ってるのは分かっているのだが、それしか考えられなかった。


「フフッ、面白いこと言いますね。ここまで突拍子もないことをさらっと言える人はそうはいませんよ」


彼女は全く信じてないようだな。それも仕方ないか。そういえば、魔法は使えるって言ったよな。

僕でも使えるのかな。


「あの、魔法って僕でも使えるのですか?」


「それは分からないです。魔法は、魔法が使える職業についた人にしか使えません。と言っても職業につくには500万ビリスくらい必要で、簡単ではないんですが。さらに、職業はその人の才能や性格、どのくらいその職業にあっているかで勝手に決められるんです。最初に使えるスキルも職業と一緒に決められます。職業は授職所という場所でつけますよ。」


「500万ビリスってどのくらいですか?」


「えーっと、どのくらい豪華な家かによりますが、そこらにある家を売った時にもらえるお金ぐらいですかね。」


少女は、この人本当に何も知らないんだなと思ったが、質問には素直に答えた。


「お金はありますか?」


「ないです。でも、家を売ればお金は用意できるかもしれません。」


「お金はないのに家は持っているんですね。まぁ、良いです。お金があるなら職業につくのは簡単です。案内しましょうか?」


「お願いします。」


僕は、ここまで人に気を使う人間を見たことがない。

本当に良い人だな。


「では、まず家を売りましょう。本当に売って良いんですよね?」


「あぁ良いよ」


考え事をしていたからだろうか、タメ口で答えてしまった。


「す、すみません。初対面の人に」


「えっ?何に対して謝っているのですか?」


「えっと、タメ口を使ってしまったことに対してですけど」


フフッ と少女は笑みをこぼした。


「大丈夫ですよ、そんなこと。年齢はそんなに変わらなそうですし。そういえば自己紹介をしていませんでしたね」


少女はフードをぬいだ。

サラッ とした白い髪が宙を舞った。

顔が整っていて、すごい綺麗な子だなと思った。


「私の名前は、シルヴィス・ミルキーナ・エヴェナです。エヴェナとお呼びください。人間の17歳です。あなたの名前は何ですか?」


「僕は舞夜黒那です。17歳です。あっ、僕も見た目通りの人間ですよ」


「よろしくお願いします。黒那さん」


「こちらこそ、お願いします。 あの、同い年らしいですし敬語はやめません?」


「そうですね。そのほうが話しやすそうですし」


この後、エヴェナに案内してもらい家を売った。世界が違うからだろうか、簡単に売れた。この世界では、レンガ造りの家が多いので、僕の家はこの世界の家と比べると特殊だったので1000万ビリスという高値で売れた。僕の家はこの世界ではもともとあった設定になっていた。


そういえば、両親も姉もいないんだな。まぁ良いか、この世界のほうが面白そうだし。


お金を持って授職所にエヴェナと一緒に行った。

100万ビリス硬貨があって、持ち運びは簡単だ。

それにしても単位のでかい硬貨だな。


授職所に着いたところでふと思ったことを聞いてみた。


「みんなは何にスキルを使ってるの?」


「魔物狩りだけど。」


「へっ!?」


「まーもちろん、建築とか漁業とかにもつかわれているけどね」


あー そうだよな。異世界だし魔物いてもおかしくないよな。


「ってことは、クエストとかギルドとかもあるの?」


「うん。もちろん!黒那も仕事とかないなら魔物とかを倒したりする、冒険者になってお金を稼ぐしかないね。ちなみに、この街の近くの魔物は勇者様が倒したから、この街からちょっと離れたところにいかないと魔物には会えないよ。勇者様がこの街の近くの魔物を倒してくれたから、この街は安全なんだよ。」


勇者もいるのか。どこまでもこの世界はファンタジーだな。

それにしても、魔物か...


...頑張るか。

4月3日

たくさんあとになって直しました。

少しはマシになっているかと...

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