表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

練習用習作集

気が乗らなかった

作者: ねーぴあ

 夜の街を、天から釣り下がる糸に囚われた少女がふらふらと歩いていた。実体のある糸ではない。今では半ば忘れられた、古い呪いの産物であった。


(…だれか…助けて…。だれか…。)


 少女は震えながら叫ぶ。だが、声にならない。この呪いは、魂までも支配する。


(いや…。いや…。)


 目の前には、遮断機が下りた踏切。周囲に人影はない。だが、糸に操られた少女は構わず乗り越える。


(いやあああああああ!)


 声なき悲鳴が、夜の街に溶けた。



 少女の死は、自殺として処理された。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ