思い出補正と予告編
暇ではないのですが、取りあえず時間があったので日本製SFアクション「キャシャーン」を観ました。その感想、ではなく……思い出補正と想像力の話。
俺の幼少期のトラウマは何か、と訊かれれば「ガメラ3 邪神覚醒」の予告編の「リング」の映像とまだ売れてなかった仲間由紀恵がミイラになるシーンがまず一つ。そして、もう一つがこの「キャシャーン」の新造人間が覚醒するシーンだ。で、そのシーンも大きくなったので見返すか、みたいな気持ちで見てみたら意外と怖くない。
幼少期の想像力というか、思い出補正はすごいですよね。「エヴァ」一話の腕が引き千切れるシーンとか「ミュウツーの逆襲」の序盤とか「ぼくらのウォーゲーム」の全般(これを幼少期に見ているということは私の年齢は……)が物凄い思い出補正で笑ってしまう。エヴァの腕とかもっとぐちゃってしてたと思ってたし、ラミエル戦に限ってはTV版も「序」くらい盛り上がっていたと思っていた、がそうではなかった……(でもTV版始めて見たときはもっとすごかったんだけどなぁ……)
話が大きく脱線するのですが、私は映画の予告編を見ると勝手に脳内で物語を作ってしまう癖があります。そのため、非常に厄介なことが起こるのです……。
それは……、映画を観終わって予告編を見ると「あれ、俺はこんな映画見てないぞ」となること! 前日に見た「サイコパス 劇場版」もそうだったのですが、なんか考えていた話と現実が乖離し過ぎていて、まったく脳内で変換できない。俺は、茜がコウガミさんを日本に連れてきて一緒にシビュラ倒す話で、予告で殴り合っている傭兵は対シビュラ叛逆軍団をまとめるリーダとしての素質を競う勝負かなんかだと思っていたよ! で、負けたリーダがシビュラを倒した後に再戦を申し込んでくる的な展開かと思っていたぜ! しかも、R15だし、茜ちゃんとコウガミさんのガチ濡れ場を期待していたよ……(まぁ乳首解禁くらいはやっても良かったのでは、と思う)
改めて人間の想像力はすごいな、と思いました。あと、思い出補正も凄いな。え、「キャシャーン」の話をしろって? 面白かったけど、まぁ三部作くらいで丁寧に作っていればもっと良かったんじゃないかと思った。そうすれば「平成ガメラ三部作」レベルを狙えたと思う。まぁそこまで感動するほど面白くはないが、好きなシーンはちらほらある感じの映画でした。
こんなつまらない物を読んで頂きありがとうございました。