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な、何……言ってんだ?


“俺の事好きだろ”?


いや待て待て、自分が恋愛感情だからって

相手もそう言う意味でいってるとは

限らない。


危ないとこだった。


ん?……アレ?待てよ、


でも“告る”って言わなかったっけ?


いや、そもそもそれが

聞き違いだろ……多分。


頭の中でもう現実逃避が半端なく

処理作業をしているが、今持って

明確な回答が弾き出されない。


取り敢えず、


「そりゃ……サッカー上手いし」


しどろもどろにいう言葉が

我ながら何とも白々しい。


「……散々何か考えてると思ったら、

出た答えがソレか?」


近衛は馬鹿を見るような哀れんだ顔で

俺を一瞥した。


「と、と、兎に角、俺はお前のこと別に

そんな風に思ってない」


近衛の言葉に動揺しまくってて、

自分がアワアワしてる自覚しているが

どうにもならない。



「そんな風って?」


「そんな風っていったらそんな風だよ」


言い返している内容に全く意味がない。

自分でも分かってるけど、

他になんて言えばいんだよ。


「へぇ」


意外にもアッサリ近衛が引いて、ちょっと

肩すかしを喰らう。


だけど、一瞬気を抜いた瞬間にドンと

壁に身体を押し付けられた。


「お前、それで誤魔化してるつもりか?

どういう意味かくらい

この状況で分かるだろ」


「…………え?」


「かなり往生際悪いな」


これ以上ないってくらい

顔を近づけられ耳元で、熱い息を

感じ取れるほど低く囁かれた。


「お前、昨日俺をオカズに

オナってたじゃん」



「……!?」


「俺の名前あんな声で言われちゃぁな」


一気に血の気が引き、

そして徐々に顔が熱くなった。


(嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ!!)


聞こえないように

あんだけ気を使っていたのに何でバレてる?


「お前が引っ越して来る前に何も

してないとでも思った?」


目を細めて、何げに

サラリと恐ろしい事を口にした。


「俺の部屋?お前、ハッ!まさか盗聴器……?」


「…………」


「は、犯罪だろ!?外せよ!」


信じられない、そんな事をするとか。

いくらお前でもそれはやっちゃ駄目だろ。


「ふーん。盗聴器ねぇ。

何でそう思ったわけ?」


近衛は至近距離で

俺に視線を見据えたまま呟く。


「……あ」


「……つまり、図星」


ニヤリと笑ったその表情に、

カマを掛けれたと気が付いた時には

時既に遅く、まんまとアイツの術中に

嵌っていた。


恥ずかしいのと、混乱とで

みるみるうちに全身カーッと熱くなり、

今や汗だく状態。


「ち、違う。違う、違うって!」


もう遅いって分かっている。

それでも、

必死にそう言い訳をしてる自分がいて。


恥ずかしさの余り、もう息の仕方すら

忘れて息苦しくなる一方だった。


近衛は満足そうに、


「凄いな、お前。顔、真っ赤だぜ」


最悪だ。


俺が黙ってると、口の端を上げて笑った。


一体、コイツいつから気が

付いていたんだ!?


「い……つから」


「結構前。お前、態度あからさま過ぎんだよ」


その時の見下ろしてきた近衛の

表情といったら例えようがないくらい

カッコよくて仕方がなかった。


さっきとは違うドキドキが上乗せされて

俺は心臓が痛くて


クソッ。

何だって近衛ってイチイチ格好良いんだよ。


この時まではまだ、

そんな事考えるくらいには余裕があったのに……



最近、予約掲載にしています。自動で時間に

上げてくれるとかとても助かります^^;


同時進行で書いてる別の小説が、やたら暗いので

こっちは極力明るめに書いています。


次回(19話)はちょっと長めです。

2000文字超えてるので、ケータイの方、

先に謝っておきますね。


所で、みてみんはキスシーンOKなんでしょうかね?

ここで晒す勇気がないそうなので、キスシーンの原画(原稿)は

自サイトの方で挿絵としてそのうち上げる

予定だそうです。イメージとか気にならない方は

そちらもどうぞ。


(要はもう色を塗るのが面倒で仕方ないとの事)


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