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風の国

作者: 千歳

 風の国。木の面倒を見なくてもグレープフルーツが成り、芳香を放つ花々が風にそよぐ国だった。

 完成した土地。自然はそれ以上のものを作らなかった。

 なぜ古代の人々はそれ以上を求めたのだろう。病気? 病気を癒すための薬を求めて? 何か理由があったはずだ。

 自然は残酷なもので、風の国のような住みよい土地以外では風水害も起こるし、農産物が育ちにくい地域もある。人は増えすぎて、どうしても住みにくい土地にまで移住しなければならないことがあった。

 風の国の少年は言った。「人の不幸の原因って何だろ」

 同じく少女は答えた。「住みにくさよ。それだけ。環境が悪いと人の心がすさんでしまう」

 少年は、全ての人が幸せになる方法などないことをさとった。ただ、自然は人や動物の必要に応じてそれなりの実りを結び、そして雨を降らせるだろう。太陽はいつまでも人や動植物のために輝き続けるだろう。それは科学的にも真実であろうと思われる。

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