山田出陣
第3試合、山田VSジョン・ゲイシーの試合が今ここで開催する。そしてキラーズ・サクラメントの全貌も今ここで明らかになる!!
「対戦表!!見せてください。」
「まぁ、完全とは言ったが詳しい名前は出とらんよ。スポンサーになってる。神様の名前だけじゃ。全64柱の対戦表じゃ。」
「神様だけ?」
「戦略的なことも考えているのだろうな。出場者の名前を出したら、ある程度の対策ができそうという潜入感じゃな。一緒に見ようか。」
「はい」
「ちなみに1と2、3と4、5と6、7と8が戦う感じじゃ、何せ64人もいるから大変だったらしい。」
「何が?」
そしてわたしは画面をのぞいた。
Aブロック
1アルテミス(アルバート・ハミルトン・フィッシュ)
2 饕餮 (ヤン・シンハイ)
3ニャルラトホテプ(ハイルブロンの怪物)
4カーリー(ベーラム・ジェメダー)
5閻魔大王(山田)
6 ウェウェコヨトル(ジョン・ゲイシー)
7 ビアー(アルバート・デザルボ)
8アナトリー・オノプリエンコ(自主参加者)
Bブロック
1釈迦(世界最古の殺人鬼)
2天照大神(悪魔のキューピー)
3 カピド(名誉ある拷問官)
4 フェンリル(黒魔術の狼男)
5 カマプアア(暴貪の狂豚)
6 オーズ(狂犬の逃亡者)
7 パーン(飴男)
8 イースターバニー(傷面の斬り裂き魔)
Cブロック
1 ミシュコアトル(ザ・社会の敵)
2地蔵菩薩(最悪の銃狂い)
3 テミス(差別的な鉄槌)
4 ネメシス(反逆の狙撃手)
5 パナケイア(チアフル・エンジェル・オブ・マーシー)
6 フツヌシ(誠の暗殺者)
7 マールス(ブリキの樽の殺人鬼)
8ソロネ(明日のない男)
Dブロック
1 毘沙門天(世直し大名神)
2 ディオニューソス(殺し警察官)
3 ヘルメース(民衆の敵)
4クラトス(串刺し公)
5 フレイヤ(最高のガンマン)
6ジャックフロスト(氷の処刑人)
7 レディ・リバティ(火薬革命者)
8 ロキ(華盗紳士)
Eブロック
1 バロン(黒魔術殺人鬼)
2 アンラ・マンユ(井戸の幽霊)
3 シャブ=ニグラス(赤血の斬り裂き狂人)
4 窮奇(血の鬼)
5サタナエル(悪魔至上主義者)
6 メジェド(隠者)
7サンドマン(眠り男)
8 ヒュプノス(スリーピングキラー)
Gブロック
1マリア(神を騙る逆さ十字架)
2 アテナ(形容し難い殺人女子)
3 須佐之男(最悪凶悪任侠人)
4パンドラ(禁断の父)
5 アラクネー(殺人蜘蛛)
6 タケミカヅチ(百人斬り)
7 オーディン(笑死の指導者)
8 タナトス(苦しみの刑者)
Hブロック
1セト(砂漠の吸血ハイエナ)
2 スクナビコナ(肝を簒奪する者)
3 エニューオー(スーパーキラー)
4へーパイトス(禁忌工芸者)
5レバウァイアタン(マーダーホテルマン)
6 ケルヌンノス(猛獣)
7 フォルトゥーナ(急行列車)
8 ガニュメーデース(児童誘拐の魔女)
Iブロック
1 ハヌマーン(ゴリラキラー)
2シヴァ(耳の下を殴る者)
3 パイエオン (茶杯の毒殺者)
4アテネ(怪物英雄)
5 トート(死塵使い)
6ヒダル神(断食狂女)
7ヘル(始まりの殺人鬼)
8 混沌(略奪皇帝)
「これが対戦表・・・神様の名前なのはわかりますが・・・この()内のものはなんですか?」
「それは異名じゃな。神様たちも流石に隠しながらというのもダメだね。ということになってしょうがないから適当な異名をつけるのじゃよ。現世でついていたやつとか神様の独断と偏見でつけた異名もある。」
「ほぇ、なるほど。」
「まぁ、お主の異名も決めていたのじゃよ。」
「どんな異名ですか!!」
すると閻魔様は誇らしいような顔をして、胸を張った。
「その名も・・ゴ」
ガチャ「すいません〜山田さん。もうすぐ第3試合始まりますので準備の方お願いします。」
準備を知らせにきた、天使のスタッフに会話を遮られてしまった。
「むっ、」
「あっ、すいません。お話し中でしたか?」
「いえいえ、大丈夫でしたよ。すいません閻魔様は行ってきます。」
「・・・待て、山田。ここに手を。」
「はい。」
手を閻魔様の前に差し出すとそこには刀が置かれた。
「使うといい。お主の武器じゃ。これを試し切りしてこい。」
「・・・ありがとうございます。」
閻魔様から刀を受け取り、自分は天使に連れられて入場口へと向かった。
入場口と聞いたからでかい扉があるものと思っていたがあるのは歯車がある壁だけであり、少し落胆するがすぐにコレが歌舞伎のスッポンのようなものわかった。
「これは、少しワクワクするな。童心に帰ってしまいそうだ。これから死闘をしないといけないのに。」
しかし考えるとまだ二戦しかしていないのに上からもよく熱気と歓声が見える。それほどまでにこの催し物は人気で神にとっては楽しいものなのだろう。
「楽しみだ。神をここまで狩り立てる催し物がどんなことになるのかが。」
そうこうしていると、あのミミーというものの放送が流れてきた。
『皆様お待たせしました。!!これより第3試合キラーズ・サクラメントを始めます。実況は私ミミーがお送りします。そして解説はこのかたです。」
『ニャルラトホテプです。よろしくね。』
『さぁさぁ、今我々は空の上から実況しております!!』
昼空が広がる中、ミミーたちは飛行船に乗っていた。
『ここから、見れるのは日本の東京渋谷!!しかし様子がおかしいですね。サーカスのように派手な飾り付けがされております!!』
『そうですね、渋谷のスクランブル交差点を中心に半径5キロほどはサーカスになってますね。尚、これは実在の地球ではなく、神の力で生命体がいない特殊な地球の一部を飾り付けしてここから引っ張り出して貼ったものだそうです。要するにコピー&ペーストというものでございます。』
『さてさて、我々の長い話は後にしてキラーズに入場してもらいましょう!!』
雑談が切られて、キラーズの入場の口火が切られた。
『渋谷センター街の方角!!1978年ある一人の男が麻薬不法所持容疑で逮捕された。しかし警察が男の家で発見したのは麻薬などではなかった!!そこにあったのは純粋無垢な少年の遺体であった。その数29人!!後の供述で33人の青少年を殺害を認めたその男は、その風貌からこう呼ばれた“殺人道化師”!!ジョン・ウェイン・ゲイシー!!』
するとセンター街の道路から舞台設備のようにジョン・ゲイシーがガガガッガンという音と共に浮いてきた。その様相は少し太った中年男性であり。明るい茶色のスーツに赤いネクタイが目立つ営業職のような姿であった。やや白いベージュの髪と髭をこさえている。その姿に観客は予想外という顔していた。
「かわっていない?!」
「髪の色以外、ほぼ史実のジョン・ゲイシーじゃねぇか!!」
「今まではほとんど変わってなかったのにどうなってるんだ!!」
(本来なら大胆に身体や見た目が変わることが多いのだが髪色だけしか変わっていない。よほど自分が定まっているのだろうな。ジョン・ゲイシー・・面白そうな殺人鬼だ。)
『さぁさぁ、次はハチ公前の方角!!世界一の剣豪は誰か?二天一流の宮本武蔵か?新撰組の沖田総司か?剣豪将軍と呼ばれた足利義輝か!!違う違うあえて言おう。この一族の斬撃!!一撃即殺!!幕府公認最強の首切り役人!!山田こと!!山田浅右衛門!!』
黒い装束に黒子のような被り物をした山田がハロウィンの時よりも派手で絢爛な渋谷に浮かんできた。
「あれが山田浅右衛門。日本の死刑執行人!!」
「やべぇ、オーラが強いぞ。」
「・・・・・強いな。」
観客席からは神や魂の声援がそれぞれのキラーズを褒め称えるものが聞こえていた。そしてその声援が止んだ。
『両者ともに見あって!!キラーズ・サクラメント第3試合始め!!」パァァン!!
次の刹那には開始の合図と周りにあったクラッカーが鳴り響いた。
次回は山田VSジョン・ゲイシーの渋谷サーカス街での戦いになります。どんな戦いになり、どんな勝負が繰り広げられるか楽しみにしていてください。 自分の都合で不定期ではありますが連載は続けますので暖かい目で見ていただけるとありがたいです。
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