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サーカスのような渋谷での死闘③

怒りのゲイシーが竹馬から新たな技を使用する?!さらにゲイシーの能力が判明!!浅右衛門はどのように、ここから切り抜けるのか、楽しみにしてください!!

キラークラウンことジョン・ゲイシーは少なくとも生まれてからの殺人鬼ではなかった。1942年3月17日、イリノイ州シカゴでジョン・スタンリー・ゲイシーとマリオン・エレイン・ゲイシー夫妻の2番目の子として生まれる。父親のスタンリーは第一次世界大戦に従軍したことのある叩き上げの熟練の機械工であった。しかし彼はとんでもないアルコール中毒であり、いつ爆発するかわからない癇癪を起こすなどと情緒が不安定であった。そんな彼の人生の哲学は「人には負けない。」「弱みを見せない」であった。これは後々、彼を殺人鬼にするトリガーの一つになってしまった。そんなスタンリーは息子(ゲイシー)に親の心子知らずではすまないほどの暴言と暴力をおこなっていた。ある時は小さな失敗に革砥による打撃か息子(ゲイシー)に待っていた。そしてこのような幼き息子(ゲイシー)を呑み込んだ。そしてゲイシーはこれを飲み込んだ。飲み込んだ憎悪の塊はやがてゲイシーの体から拒否反応を起こして体内で分裂して自我を持ち始めた。それは四人のピエロと姿を変えた。それぞれ持つ仮面は喜怒哀楽の表情。


・喜びの愉快な第一幕


・怒りの怒涛の第二幕


・悲しみの??の第三幕


・楽しみの??の第四幕


この四人はゲイシーに忠実で親愛なるピエロであった。そして壊れた殺人鬼でもあった。これがゲイシーの能力である嘲虐道化の概要であった。


その頃、センター街のアーチの方に逃げ込んだ。山田を追って、ゲイシーは斬られた竹馬を背負うようにして、新しい武器を懐から取り出していた。そして立ち止まったと思うと大きく叫んだ。

「父さん。見ていてください。あなたの息子は今ここで、非常な少年趣味の殺人鬼をやっております。そしてあのサムライをぶっ殺しますよ。お父さぁぁぁんッッ!!」

胸から白い皿が複数枚取り出された。そこには憎悪を包み隠すはどの怒りの感情がある。浅右衛門はそれに気づいて立ち止まり、逃げることをやめて刀を構えて対処しようとした。

(怒りの感情が悪意を覆い隠している?まずい動きが見えない。)

激情の皿回しスラッシング・トゥ・デス

シャンシャンシャン

皿がトンボの如く素早く、浅右衛門に向かって飛んでいった。しかし、その皿はバリンという音を立てて電柱に当てて砕けた。

「うん、攻撃じゃなかったのか?」

安心して少し気を抜いた。その刹那怒りに覆い隠されていた悪意がじんわりと小さくなって山田の身体に向かって来ていた。そしてすぐに害が出た。

ジュパ

次の瞬間、山田の右腿が綺麗に切り裂かれてしまった。そしてそれを皮切りに他の建物に当たり砕けた破片が弾かれて山田の体に傷を多くつけ始めた。

ジュパシュッパズブッ

ポタポタと血が流れそうになる。その攻撃はまるで拷問、ケイシーに近づくことが厳しく動けばより酷いことになるのが容易に想像できるのであった。

「死ね!!死ね!!身体から肉がケバブみたいに落ちて死んでしまえ!!」

ケイシーは叫びながら追加の皿を思い切って投げ込む。皿は渋谷のセンター街の建物に当たりながら、砕けて山田に向かっていく。それはまるで腐った食べ物に群がる蝿のようであった。

ジュパシュッパズブッジュパ

どんどん身体が切り刻まれる。しかし皿は尽きることなく、どんどん追加で投げ込まれる。そんな危機に山田は沈黙していた。

「・・・・・」

ジュパシュッパズブッジュパ

沈黙を貫く山田と、黙るケイシーが原因で山田の身体が切られる音しか聞こえない会場、それは山田が恐ろしいのかケイシーが恐ろしいのかわからない空間であった。

「がぁぁぁぁ、いい加減にしろや!!」

『皿がさらに追加されていった!!しかしそれでも山田浅右衛門は動かない。』

赤い血溜まりができていた。


ウェウェコヨトルは再度高笑いをした。

「なになに、彼全然、動かないじゃん!!死刑執行人なのに怖くて動かないの?」

閻魔大王に寄り掛かるような形で山田を嘲笑している。すると閻魔大王の尺がウェウェコヨトルの喉元に指し出された。

「おまえ、さっきからあいつのことを“死刑執行人”と言っているが違うぞ。あいつは天性の人殺しだよ。」

「へあ?!ちょっと、勘弁してよ。これ怖いからさぁ。」

怯むウェウェコヨトルを尻目に閻魔大王は笑って言った。

「まぁ、すぐにわかるわい。なぜあいつを私が選んだか。」


血が滴る音と身体を切り刻む音が聞こえていた。それはどんどん遠ざかっていく、無の極地に行きそうで行かないような、そんな不思議な気分だ。刀にまで自身の血液が唾たり少し気持ち悪いだけどもなんだろうか、少し気持ちがいい。やっとこの刀と一体になれたような感覚だろうか・・良い。心地よい身体が擦り切れるような感じが良い。

「・・・・・・・」スーー

空気は今は血の匂いと都会の匂いで充満していた。単車やゴミ箱、アーチ状の門も切り傷でボロボロである。周りが綺麗によく見えて楽しくてワクワクしてしまう。顔がにやけてしまった。

「ふふ、血が滾ってきおったわ!! おい、道化者・・・ようもまぁ、これほどまでに血塗れにしてくれたなァ。悦ばしきことよ。――いざ、これより貴様と(あかがね)を切り離してくれようぞ!」

「なにぉ?さっさと死ねよ!!」

ケイシーの大きなミスを犯した。それは山田浅右衛門に殺意を抱かせてしまったことである。浅右衛門が、歩き始める。そして大きく息を吸った。声に出して吐いた。

「お耳を拝借つかまつる!我の家筋、代々公儀御試御用、刀の真贋を命にて量る!!すなわち『試し斬り』の役目を仰せつかりし家。」

『おっと、山田浅右衛門!!名乗り始めたぞ。』

「初代・山田吉継より始まり、斬り捨てた罪人数知れず、血潮に塗れた業を九代にわたり継承せしものなり。二代吉利!!三代吉昌!!四代吉睦!!いずれも剣をもって生を断ち、死をもって刀を称えたる者たちよ。」

「貴様、ベラベラと何を話し始める!!」

ケイシーは皿を構える。

「だがしかし!!世は移ろい、平和となり、刀も語らず人の理が変われど、刃の理は変わらぬ。それが正義であれ悪であれ、自身の欲望は満たされず。よって拙者は戻ってきた。この価値なき命を以て、名もなき刀を試すために。」

話し歩きながら、刀に紙を使いついた自身の血を拭き始めた。

「ウルセェ!!死んでしまいな。」

皿が浅右衛門の顔を真っ二つにするように鋭い速度で飛んできていたが、慌てる様子もなく拭くのに使用していた紙を宙に投げたと思うと、縦に飛んできた皿に静かに刀の切っ先を当てた瞬間、皿は回転を止めて静かに落ちた。


山田流 二の太刀 菩薩ノ人差シ


ガシャッン

「江戸にて血を浴び、明治にて忘れられし業の継承者。山田浅右衛門、九代目・吉亮!!いざ参らん!!」

その名乗りは響き渡り、あたりを静かなった中、ゲイシーだけが大きく叫んだ。

「お前がァァァァァァアァ、皿を止めた程度でそうイキがるなァァァァァァアァ!!」

そう言うと数歩先のゲイシーに向かって、勢いよく走り出した。そして背負っていた竹馬を槍のように使おうと構えたところで浅右衛門が声をかけた。

「まぁ、そうカッカッするな。私はもうお前に攻撃をしたからね。危ないよここが・・・」

浅右衛門が腹のど真ん中を指で指す。

「あぁ?そこに刺して欲しいの・・・ガッ」

ブシューーーー

赤い液体が浅右衛門にかかりそうになるが、大きく後退することでそれをかわす。ゲイシーの動きは止まった。

『なんと!!ゲイシーの腹が血の噴水になっている。止まることはありません!!』

そのまま、仰向けに倒れた、ゲイシーの顔に浅右衛門が拭くのに使用していた紙がヒラヒラと落ちてきて怒りに満ちた顔を覆い隠した。

『恐るべき!!山田浅右衛門吉亮!!怒りのピエロを仏の指で鎮めた!!』

歓声が再度湧き上がり始めた。しかしゲイシーの顔から大粒の涙が流れていることをまだ誰も知らなかった。それはまだ、ゲイシーは死んでいないという大きな証拠なのにだ。ゲイシーの指がぴくりと動いた。


次回、ゲイシーが第三幕の幕を上げる。浅右衛門はどのように立ち向かうのか次回も楽しみにしていてください。ブックマークと評価、感想、考察などがあるととても嬉しいです。

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