第62話・クラウンの名前は、森のカエル
今回投稿する第62話で、暦の上では『毎日投稿チャレンジ』が2ヶ月目を無事に迎える事が出来ました。
61話目の投稿が上手く行かずにギリギリで気付く事が出来てホッとしていますが・・・(-_-;)
これからも頑張って毎日投稿する事が出来ればと思っていますので、応援のほどよろしくお願いします。<m(__)m>
by,八葉門希
あの日、僕がブラストで執務室として使っている部屋で、皆に手伝って貰いながらも僕の下で働いてくれる人達を募集して、その募集に応募して来た人達の書類選考中に取った休憩時に、ボンドネルと海洋都市ダブに視察に出掛ける段取りのお願いをして約38日後、僕達は海洋都市ダブの外壁に作られた門の手前に居た。
「旦那様、やはりダブの街に入る為の検閲で結構な列が出来ているようです。」と、御者台から馬車の御者の娘に変装しているシオンから報告が入る。
「ボンドネル達の馬車は?」
「はい、ボンドネル様一行の馬車と職員達が乗った馬車3両は、先ほど優先的に街の検閲所を通過して行った様です。」
「OK♪ OK~♪ 僕達はこのままのんびりと行こう♪ セバス、後もう少し頼むよ!」
「はいジン様、万事セバスにお任せを、」と、御者台に座って御者に変装しているセバスがにこやかに後ろを振り返って答える。
今回、僕達は先にダブの街に入ったボンドネルとボンドネル夫人であるエルザベーテ、そしてプリシラ達とは別行動している。
ボンドネルには僕の紋章が入った特別製の馬車に乗って貰い、先に視察団団長として、新規に募集して採用後には亜空間で特別教育を受講させた職員達、
ああ、今回大々的に募集して採用された者達は、他国や旧貿易都市国家フロトの有力商人達から派遣されて来た間者達や密偵達以外は、漏れなく亜空間で3年程の月日を掛けて色々と文官として必要な勉強をして貰い、無事に研修が終了した一期生達83人の中で、このダブの街の条件に色々と合った者達20名を選抜して、ボンドネルの随行員として参加させている。
そして彼ら、又は彼女らは、僕の指示で色々と動いて貰う為の駐在員として、そのままダブの街を生活拠点として駐在して貰う予定である。
そして僕、ポプラにラタニーとバーニャとラムネ、そしてゴンの6人は、視察団の道中の護衛として、セバスは御者、シオンは御者の娘、そして5歳児モードの幼女姿のヒルドは、セバスの孫でシオンの愛娘の設定で着いて来ている。
ヒルドがシオンの娘だと言う設定は、周りが、特に食堂や屋台などで、シオンがヒルドの事を甲斐甲斐しく世話を焼いている場面を見ても、『まあ可愛い娘なら』と勘違いして貰えればとの甘い期待からではあるが、それ以前に、このフロトでは『幼い子供連れの旅の商人』の姿は珍しくもなんとも無いと言う事も関係している。
無論、ペコはしっかりとヒルドの膝の上に抱き抱えられて、一緒にダブの街に来ている。
のんびりと、検閲を受ける馬車の列に並んで順番を待っているうちに、今回ボンドネル達の護衛&武官として随行しているフタバから、ボンドネル達がダブの迎賓館へと無事に到着したとの連絡がセバスの下に届き、程なくして僕達が乗っている馬車も無事に検閲も終えてダブの街に入る事が出来た。
「ジン様、無事に検閲所も通貨する事が出来ましたので、このままダブの街に在る冒険者ギルドで到着の報告をしようと思いますが、如何しましょう?」
「うん、先ずは冒険者ギルドで到着の報告と、滞在予定期間の報告をしないとね♪ ああ今回はAランク冒険者としてのゴンがこのクラウンの代表だからお願いね♪(=゜ω゜)ノ」
「お任せ下さいジン様、」
「ゴン、今のゴンは執事としてのゴンじゃないよ♪ Aランク冒険者のゴンザレスだから、このクラウンの団員の僕の事はジンと呼び捨てで頼むよ(^^♪」
「はいジン様・・・ いえ、分ったよジン!」
「そうそう♪ その調子で頼むよ(^^♪」と、終始ジンは上機嫌の様子である。
それもそうだろう。
ジンにとっては、これが2度目の冒険者としての旅である。
本来なら気ままな冒険者生活が遅れていたハズなのだが、諸々の諸事情で、今は辺境伯としての執務に追われて気ままな冒険者生活とは程遠いい毎日を送っているのだ、しかも今回は、ゴンに新しい身分の一つとして正式にAランク冒険者としての資格がブラストの街の冒険者ギルドで認定されていたし、同時にラムネもAランク冒険者にランクアップしており、ゴンをクラウンマスター、そしてラムネをサブクラウンマスターとして、今回、新規にクラウン登録も済ませている。
そして、何故、ブラストの街の冒険者ギルドで副ギルマスを務めているラムネが、クラウンマスターでは無くサブマスターのポジョンなのか?と言うと、単純にゴンの方が強かったからだ、
まあゴンはヒルドに捕まって、有無も言わせずに強制的に身体の治療を受けさせられた後、僕の亜空間でモルモット・・・ いや、被験者として時間加速が行われている空間での教育を受けたのだが、その間、全く体を動かさないのも何なのでと、ミツハ・ヨツハ・イツハの三姉妹達に少しだけ訓練的な物を頼んだのだが、主に護衛役としての訓練を頼んでいたと思っていたのだが・・・
僕が執務室での執務の合間に、セバスに頼んでお茶を入れて貰い、久しぶりにのんびりと休憩していると、
「ジン指令! 今日は指令のお時間が空いている様でしたら、新兵の戦闘訓練が仕上がりましたので、その成果を確認して頂きたく、このミツハ、指令の休息時間の最中ですがお誘いに参上した次第です!」とミツハが妹達と一緒に現れた。
「えっ!? 新兵? 戦闘訓練・・・?」
「ハッ! 先日、ジン指令から新兵訓練の手解きをする様にとご指示が有りましたゴン二等兵の事です!」
「ゴン二等兵って・・・ まあ良いや、僕もゴンの事は気にしてたから、良い機会だし久しぶりにゴンの様子でも見に行こうか? ヒルドも来る?」
「ああ、妾もゴンの事は気になるからのう。
久しぶりに旦那様と一緒にゴンの様子わ観に行こうかのう(*´ω`*)」とヒルドも上機嫌に僕の亜空間へと訪れたが、余りのゴンの変貌ぶりに普段は消しているヒルドの尾が驚いて出て来てピンと真上に伸びてしまってたぐらいだった。
だって、生身?の人族が、例え『月』の技術で作られた剣を持っていたとしても、僕の目の前で20機余りの『soldier/Ⅹ』を切り捨てただけでは無く、馬上槍を携えた『soldier/Ⅸ』2騎を相手に互角に戦っていたのだ、
「ミツハ、今のゴンの状態って一体?・・・」
「ジン指令、やはり足止め出来る『soldier/Ⅸ』の数が2騎程度では少ないでしょうか? さすがに反射神経系だけが強化されただけの生身の人族ですと、『soldier/Ⅸ』2騎を足止めするのが限界でして・・・」とミツハが申し訳なさそうに言うが、
「ちょっと待て! 今のゴンは本当に生身の人族なの?」
「はい、ムツハの治療を受けた際に、脳幹に伝達神経系の治療をする為のナノマシンを注入して、強化した以外は、全身のダメージを修復する為にナノマシンは使っていますが、その治療も終わり余分なナノマシンは体外に排出済の様ですが?」
「・・・・ のう旦那様、ちょっと旦那様に報告せんとイケない事が出来た様じゃ・・・」と、ミツハが目の前に投影されたゴンの生体情報を確認しながら、僕の問いに答えている横で、それを大人しく聞いていたヒルドが、何やら気まずそうに僕の袖を引く、
「どうしたのヒルド?」
「すまぬ旦那様、妾は旦那様に謝らないといけない事がある。」
「ヒルドが僕に謝るって? 何を?」
「チト言いにくいのじゃが・・・ ペコに続いてゴンも妾の眷属になってしまっとる・・・」
「はああ~~~?・・・・」と驚いて声を上げてしまったが、ヒルドに抱き抱えられていたままのペコが、白目を剥いて、大きく開けられたその口からは、ペコの長い舌が垂れ下がり地面にとぐろを巻いていた。
ペコ自身も知らなかったのだろうが、僕自身も驚くと同時に納得する事が出来た。
この世界の最上位生命体である竜種ブリュンヒルドの眷属なのだ、ゴン個人の戦闘力だけでも中型竜と同等以上の戦闘力を秘めていると言っても過言では無い、それ以前に、ペコも中型竜と同等以上の戦闘力が?・・・
そして僕は『竜種ブリュンヒルドの婿』だ・・・・・
考えるのも怖いので止めとく・・・・
まあそんな事情も有り、ノーマルなラムネがどんなに頑張ってもヒルドの眷属と成ったゴンに勝てる訳も無く、新規に立ち上げてクラウン登録した『森のカエル』と言う登録名のクラウンのクラウンマスターはゴンで決定したのだった。
私の拙い文章力にも関わらず、この物語を読んで頂いている皆様、本当にありがとうございます。
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by, 八葉門希




