第61話・人材不足は深刻です
投稿が遅くなってすみません(-_-;)
僕が北方辺境伯として、このフロトの北部地域を統治するにあたって一番のネックが人材不足で有ったが、ヒルドが連れて来たゴンのおかげで、その人材不足問題も解決の兆しが見えて来た事もあり、今は第二、第三の被害者・・・ いや、第二、第三の人材を僕の亜空間で育成中なのだが、以外な事に、冒険者ギルドと商業ギルドの双方で、僕が統治する各地方都市で公務員的感覚での就職希望者を募集した結果、物凄い数の応募が有り、僕はその応募者達の書類選考に追われていた。
「旦那様、お茶の用意が整いましたので、皆様も少し休憩を取られてはいかがでしょうか? あちらのテーブルには軽い食事も容易しておりますので」と、朝から冒険者ギルドと商業ギルトから届いた選考書類に目を通していた僕達に、シオンが休憩を取る様に促して来た。
「ありがとうシオン、皆も少し休憩しよう。」
「そうですね旦那様・・・」と言ってポプラが書類が山積みとなっている席を立つと、フラフラとシオンが用意したテーブルへと歩いて行く、
「しかしジンの『自分の家臣が居ないのなら募集したら良い!』と言う発想にも驚いたけど、まさか本当に、しかも大々的に募集をかけるとは思わなかったニャ~ しかもこんなに沢山応募して来るし・・・」とラタニーが呆れた様に書類の山を眺めながら席を立つ、
「・・・・(コクコク)」と、バーニャも同意だと首を縦に振りながらラタニーの後を付いていく、
「ジン様、ジン様が人材を欲している事は我々も重々承知しておりますが、流石にこれは・・・」
「ああボンドネル、それは僕も反省しているよ、まさかこんな事に成るとは思って無かった・・・」と言いながら僕も書類が山積みに成った自分の執務机の席を立った。
今、僕の執務室には臨時で多くの机が運び込まれており、広い執務室が狭く感じるぐらいだった。
「しかしこんなに応募して来る人が多いとは思って無かった・・・」
「いやいや、ジン君は甘いニャ~ 良く考えてみると良いニャ、今、このブラストの街には仕事を求めて様々な人が集まっているニャ、」
「まあ、確かに今この街は色々と拡張工事しているから、フロト全土から仕事を求めて多くの人が流入して来ているけど・・・」
「じゃあ、この街の拡張工事って、いつまでも続くのかニャ?」
「いや、確か外壁工事を含めても約5年ぐらいだったかな? ポプラ、」
「はい旦那様、その後は各地域のコミュニティの成型次第ですが、その後は約2年程は細々とした工事は有るとは思いますが、求人率は現在の10%も無いかと・・・」
「で、今回、ジン君が新たに陪臣を大々的に募集したわけニャ♪」
「それが何か?」
「少し考えてみると分かるニャ♪ 工事関係の仕事が後5年ぐらいで終わってしまうと、その後は工事関係の仕事に従事していた人達は仕事が無くなるニャ、まあ多分だけど、今回のジン君の考えとしては『そんなに肉体労働が得意では無い人達』に向けての募集だったと思うニャ、でも、ヒルドちゃんが連れて来たBランク冒険者崩れのゴンが見事に変身を遂げて、ジンの執事としてバリバリ仕事を熟している姿を現役の冒険者達が見たら、『俺達も辺境伯様の陪臣として雇って貰えるのでは?』って思うのは当然ニャ♪」
「あ~・・・」
「分かったかなジン君?」
「良く分かったよラタニー」
「じゃあ、もう募集は締め切った方が良いのかな?」
「それは時期尚早だと思うニャ! いまジン君の亜空間で教育している冒険者達の中に、以外にも現役の高ランク冒険者にも関わらず、文官としての才能が有った冒険者が数人居るし、それ以外にも多くの才能が有る人材が確保出来そうニャから、まだまだ人材が不足している辺境伯様の陣営強化には良い事だと思うニャ、それに、住民台帳の作成と、各方面からの間者対策としても、この募集で提出させる願書を書かせる事は有効ニャ♪」
「でも募集して来る冒険者の人達って就学率が低くて、自分で願書を書ける人って少ないよね?」
「確か、自分で願書を書いて来てる人は全体の6割前後だったハズです旦那様、」
「うん、ポプラがギルトマスターとして受け付けている冒険者達だとそうだよね?」
「でも商業ギルドだとどうかニャ?」
「そうですね、商業ギルドだとほぼ全員が自分で記入して来ています。」
「おかしいと思わないかニャ?」
「何処が?」
「冒険者ギルドならともかく、商業ギルド経由で募集して来たにも関わらず、商人らしからぬ人も多々見掛けるニャ」
「まあ間者として、僕の陣営に人を潜り込ませたい人達は多いだろうね・・・」
「気付いて居たニャ?」
「うん、だから実際に僕が面接する時に、怪しいと感じた人にはセバスの子機達を張り付かせているしね♪」
「お姉さん恥ずかしいニャ~」
「心配してくれてたんだよねラタニー? ありがとう♪」
「でもジン殿、今回の採用者の中に少々怪しい者達が潜伏している様ですが?」
「ええボンドネルが言う様に、今回は数人の怪しい人物も採用者枠に入れてます。
ただ、その人物達に関しては僕の亜空間での教育は無しで任地に行って貰う予定です。
しかも、少々過酷な環境の土地の開拓を目的とした開拓民達と一緒にですが、まあ彼らには頑張って貰って、新しく開拓する予定の土地を穀倉地帯として発展させて欲しいと思ってます。
それ以外の間者に関してはセバスに一任してますから心配してませんし、」とボンドネルの方でもある程度は間者の存在は把握している様で有った。
まあ実際の所、各方面から大量の間者がブラストの街に入って来てはいたが、その全員の動向は既に把握済みだつたりする。
取り敢えず、ブラストの街へ仕事を求めて来た人達に対して、主に仕事の斡旋をしているのが、冒険者ギルドであり商業ギルドなのだが、仕事の斡旋を受ける際に必ず必要となるのが『登録者プレート』と呼んでいるブラストの街特有の登録証であり、この登録証を持っている者だけがブラストの街で仕事の斡旋を受ける事が出来るシステムを取っていた。
そして、この登録証にはナノマシンが塗布してあり、この登録証が第三者に渡った場合には登録した本人と、その登録証を所持している者にマーカーが付く仕組みになっており、ミツハ・ヨツハ・イツハの三姉妹達の監視対象者として、その行動の全記録と全会話が僕の所に届く事に成っていたりする。
ただ、僕が北方辺境伯として治める領地には、12ヶ所の衛星都市が有り、1ヶ所の衛星都市で必要としている行政官が約20人前後としても、12都市で最低は240人前後の人材が必要と成るのだが、例え外部の間者だったとしても、優秀な人材ならば率先して採用して、あわよくばダブルスパイとして懐柔してやろうとも考えていた。
まあ『月』の00号の全面的協力で、間者達の行動は全て僕の所に報告が上がって来る事には成っているが、現時点では深刻な事態が起きそうな報告は上がって来ては居なかったりもする。
まあ裏を返せば、それだけ僕の陣営が人材不足だと言う事なのだが、ブラストの街に多くの人達が集まって来ている現在が、優秀な人材を確保出来るチャンスだと思って、ここ数日続いているですマーチを黙々と熟していたりする。
そして、そろそろこのデスマーチも終わりが見えて来たので
「ボンドネル、以前から話が出ている各衛星都市への視察の件だけど、この書類選考が終わってひと段落したら、最初に視察する都市として例の海洋都市ダブに行こうか?と思っているのだが、どうだろうか?」
「視察に出る日程は何時頃になるとお考えですか?」
「う~ん、20日から25日後ぐらいかな?」
「ではその様に私の方で各方面には通達しておきます。」
「頼む、それとプリシラの予定が空いてたら、随行員名簿にプリシラの名前も入れて置いて! 彼女だけ仲間外れにしたら後が怖そうだからね、勿論、ボンドネル夫人も名簿に入れといて!」
「ご配慮痛み入ります。」
僕としてはただの業務連絡のつもりだったが、僕とボンドネルの会話を聞いて女性陣達がザワザワし始めていた。
上手く投稿予約する事が出来て無かった様で焦りました・・・:(;゛゜''ω゜''):
by,八葉門希




