第37話・肉食兎、再び
メトのギルド本部地下疑似闘技場では、額に『Ⅶ』とマーキングされた『thousand swords』の兵士・・・
うん、ちょっと呼び辛いから、今後は僕の固有スキル『thousand swords』で呼び出した兵士は、普通に『soldier』と呼び、今、ラムネを相手に戦っていた『thousand swords』の兵士の額に刻まれている番号をそのまま呼び名にさせて貰う事にする。
『soldier/Ⅶ』に止めの一撃を喰らったラムネは、ポリゴン姿に成って円形のバトルフィールドから転送され、フィールド外に転がっていた。
まあこのバトルフィールド内で戦闘する分には、怪我に関しては心配は無いのだが、結構メンタル的にトラウマを植え付けられる冒険者も多いらしいが・・・
「いや~ 参った参った! ジンに召喚して貰ったあのゴーレム兵、全然、今の私じゃあ歯が立たないんでやんのッ! ジンお願い、もう一回!」と言ってラムネは床から飛び起きると、ジンに向かってもう一度戦わせろと頼んで来る。
実は、僕の固有スキルの『thousand swords』は、シオンの生まれた場所?である『月』から供与された機械人形に対しても有効だった様で、本来ならば一本の剣を一体の兵士に変換して召喚するスキルなのだが、『月』から供与された機械人形だけでは『thousand swords』の兵士として召喚する事は出来なかったのだけれども、機械人形に一本の剣を持たせて僕の空間収納魔法に一度収納してから、僕の固有スキル『thousand swords』で呼び出すと、あら不思議!
骨格だけの基本構造のみで構成されていた機械人形さんが、スタイル的には細身のフルアーマーを装着した騎士に変換されてから召喚されてしまいました・・・(汗
そして、何故か? この召喚した騎士の額には『Ⅹ』とマーキングされていて、シオン達を統括している『00号』と呼ばれている『この世界とは違う別の世界では、キリングドールと呼ばれ、恐れられていた存在』が、
「スキルと言う物は面白いですねぇ、ならば『月』には様々な機械人形達が居ますので、色々と試してみましょう♪」と言って面白がっていたので、僕も様々なタイプの機械人形を、一度空間収納魔法内に収納して、再度スキルを使って召喚してみると、全てのタイプの機械人形達が、収納した時とは全く違う姿で召喚された時には驚いたが、その全ての固有スキル『thousand swords』で呼び出した『soldier』達の額には、Ⅹ・Ⅸ・Ⅷ・Ⅶとマーキングされており、元は見た目が違う機械人形だとしても性能が同等な場合は同じ番号がマーキングされていた。
以前、本気モードに成ったダンを、無残にも一瞬でポリゴン姿に変換して、バトルフィールド外に転送した背中に羽を生やした真っ白なフルアーマー姿のsoldierと、見た感じが完全にロボット兵にしか見えない黒いsoldierの2体の額にも『Ⅱ』とマーキングされていた気がするが、今、ラムネの相手をしているsoldierの額には『Ⅶ』とマーキングされていた。
多分だが、soldier達の額にマーキングされている数字、僕には数字だと分かるが、一度ポプラ達にこの数字を見せた所、この世界の住人であるポプラ達にはただのマークとしか認識してはいなかったが、このsoldier達の額にマーキングされている数字自体が、soldier達の戦闘レベルを分り易く表示しているのではないか?と思って居る。
その後、ラムネが満足するまで『soldier/Ⅶ』と戦闘訓練をさせていたが、最後にポリゴン姿にされてバトルフィールド外に転送されて来たラムネは、
「ラ、ラムネさん! 大丈夫ですか?!」
「えッ!? 何でジン君が・・・ バトルフィールド内に・・・ !"#$%&'"#$%&'(#$%& ?・・・」と、完全に状況が理解出来てない上に、立ち上がろうとしても四肢に全く力が入って無い感じで、完全に酒場の床に転がっている酔っ払いと同じ状態になってしまった。
流石に、このままラムネをメトのギルド本部の地下疑似闘技場に放置しておく訳にも行かず、仕方なく僕がラムネを背中に背負って宿に戻る事になったのだが、僕の背中に押し付けられている推定『Gカップ?』の感触がダイレクトに伝わって来て・・・
しかも宿の部屋に戻ると、ポプラとラタニーからテーブルの上に書置きが残されており、何でもメトでも有名なスイーツ店の予約が取れたらしくて、ポプラとラタニーの二人で今から行って来ると有ったが、それを見たヒルドとバーニャが、自分達もそのスイーツ店へと連れて行って欲しいとシオンに懇願した結果、我が家の有能過ぎるメイドさんはあっさりと予約を取ってしまい、ペコを抱きしめて嬉しそうにしている5歳児の幼女姿をしているヒルドと、嬉しさの余りに踊り出しているバーニャの二人を連れて、そそくさと予約を取ったスイーツ店へと出掛けて行ってしまった。
僕は、酔っ払いの様にぐったりとして、意識も正気で無い状態のラムネ一人を宿に残して行く訳にもいかず、
「僕は良いから、ヒルドとバーニャ達で行っておいで、シオンは二人の事をお願い、」と言って三人と一匹を送り出したのだが、僕達が使っている主寝室では無く、別の寝室のベッドに寝かせていたラムネの様子を見る為に、一応、下位のランクだがヒーリングポーションを持って部屋に訪れたのだが、それが失敗の元だった。
宿に帰って来て、ラムネをベッドに寝かし付けてくれたのはシオンだったが、まさか全裸に薄いシーツだけで寝かせているとは夢には思わず、直ぐに回れ右して部屋から出ようと踵を返したのだが、時すでに遅しで、気付いたらベッドの上でラムネに組伏せられており、僕の目の前にはラムネの推定『Gカップ』の胸が迫って来ていて・・・
はい、バーサーカー状態に突入している戦闘狂肉食兎に、肉弾戦で僕が敵うハズも無く、最初は、一応は抵抗を試みたのですが・・・
戦闘狂肉食兎に、美味しく頂かれました。 ・・・:(;゛゜''ω゜''):
その後、美味しいスイーツをお腹いっぱいに堪能して来たヒルド達に、秒でラムネとの関係がバレてしまい。
「いや~ 我慢出来なく成って、ジン君を襲っちゃいました~♪ そんな訳で、私も遊びでジン君を食べた訳では無いの! ここ数日は、ジン君と一緒に行動して、ジン君の事を見て、ジン君との今後の事も色々と考えた結果、ジン君とみんなと家族に成れたらと思って居る。 ダメかな?」とラムネが勢ぞろいしている女性陣達な頭を下げて頼み込んでいる。
それを見たヒルドは、5歳児の幼女姿から、大人バージョンのヒルドに姿を変えると、
「旦那様、妾はポプラ達の時にも入ったが、人族の雌が増える事は一切構わんぞ! 逆に妾は旦那様を支える雌が増える事には賛成じゃし、それを考えると、今後、色々な場所へ冒険とやらに出掛けた際に旦那様を助力出来るだけの力を持った雌は特に歓迎じゃ、それに夜の方もな!」と、ラムネが僕達の家族に加わる事は賛成だと認めた。
ポプラからは、
「そうですね、今回は、私のトロのギルド本部でのお仕事がそんなに多くは無かったので、メイヤーさんに色々とお願いして、旦那様の護衛クエストに同行する事は出来ましたが、今後は、私が旦那様のクエストに一緒に参加出来るとは思えませんし、その分、ラムネさんが旦那様と一緒に行動して頂けるので有れば、旦那様のクエスト中のお世話をラムネさんにお願い出来るので、私はラムネさんが家族に成るのは賛成です。」とポプラも賛成の様だ。
ラタニーは、
「私も、ラムネがジン君の家族に成るのは賛成ニャ♪」と、ラムネが家族に成るのは賛成の様子。
後は、従姉妹でもあるバーニャだが、
「・・・・・・・(ラムネも一緒、家族賛成、でも叔父さん、大丈夫?」と、バーニャもラムネが家族に成る事には賛成の様だが、最後に何か縁起でも無いワードが伝わって来た様だったが・・・汗
まあその事は、トロに帰った後で考えよう・・・。:(;゛゜''ω゜''):
取り敢えず女性陣全員から、僕達の『家族』としてラムネが認められた瞬間だった。
ああ、今回、僕を戦闘狂肉食兎ラムネに襲わせる算段の手伝いをしていたシオンは、一番最初に女性陣達に僕とラムネが関係した事をバラした上に、
「今回の件は、私とラムネさんが共謀して、旦那様がラムネさんと関係を持つ様に仕組んだ事ですので、旦那様からラムネさんに迫って関係を持ったと言う訳ではありません、私はラムネさんが私達の家族に成る事は、今後の旦那様の為に成ると思って居ます。」とその場に居る全員に対して、一番最初に宣言していた。




