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 第34話・二発目のカエルパンチとジェス兄さんの思惑

本日も普段より12時間ほど早い投稿となります。(`_´)ゞ

 


  売り言葉に買い言葉では無いが、貿易都市国家フロトの首都であるメトのギルド本部で、僕達はメトの冒険者達と一触即発の危機に有った。



 事の発端は、如何にも素行が悪そうな酒臭い冒険者に絡まれた事が原因なのだが、ヒルドに手を出した酒臭い冒険者に対して、ペコがカエルパンチで制裁したのは良かったが、それを理由に、別の冒険者が絡んで来たので、今度は頭に来てた家の女性陣達が、言葉でメトの冒険者達を煽ったのだが、メトの冒険者達って沸点が低くない? まあ見た感じと装備している武器や防具で、ココに居る殆どの冒険者達が『Dランク冒険者』だと推測は出来るけどね!


 まあワイバーンを個人で討伐するのは無理でも、クラウン単位でなら討伐する事が出来る冒険者クラウンの者達は、そもそも朝からギルドの食堂兼酒場なんかで、酒を飲んで管を巻いている訳も無く、逆に『良い稼ぎ時が来た!』と言って、依頼をガンガンと(こな)している事であろう。


 そんな理由から、ココに居る冒険者達の『質』に関しては、最初から期待しては居なかったし、この食堂兼酒場のテーブルに着いたもの、とある人物との待ち合わせ場所に指定されていたから、仕方なくだったし・・・



 元々、この世界の各国に跨って存在している冒険者ギルト自体の歴史は古く、何処の国の冒険者ギルドも冒険者達をサポートする為の組織として冒険者ギルドは存在しているのだが、その存在意義は、ただ冒険者達に仕事を斡旋するだけでは無く、本来なら無法者の集団であるアウトロー達に、ギルド内での『ランク』と言う名の首輪を付けてコントロールをし易くし、又、有事の際には集団の力を利用して抑止力として権力者が使い易い駒として確保しておく為の組織でも有ったが、その特性上一般市民が一生働いて稼ぐ金を、一回のクエストで稼いだ者が居たり、偶然にも上手くワイバーンを討伐する事が出来た冒険者が、下級では在るが貴族に叙勲されたりする者が存在する為に、自分も上手くすれば『一攫千金の大金持ちか?貴族様にでも成れるのでは?』と甘い考えで冒険者に成る者も多い、ただ、そんな甘い考えで冒険者に成った者は、まず一流の冒険者として世界で認められているCランクの壁を超える事が出来ずに、万年Dランク冒険者として燻っている者がほとんどなのが現実だった。


 Cランク以上の一流と呼ばれている冒険者や、一流冒険者を目指して日々頑張っているDランク以下の新人冒険者達の名誉の為に言って置くが、この食堂兼酒場に居る様な素行の悪い冒険者は、全冒険者の3割にも満たない数のハズである。


 多分だが・・・(汗




 ただ、何処にでも考えが無いと言うか?頭が悪いと言うか? 多分、その両方なのだろうと思われる大きな犬耳を持った冒険者が、


「今から俺様が、あの男の慰謝料代わりにお前達を犯して、その後に奴隷商人に高く売ってやるよ!」とほざいてズボンを下して下半身を露出させたもんだから、またペコが、



「ゲコ、ゲコゲコ、ゲコ~~~!!(そんな汚い物を、家の嬢ちゃん達の前で晒すんじゃあね~~~!!)」ってな感じで、犬耳冒険者の男の股間に強烈なカエルパンチを喰らわせたもんだから、それを見てビビった一人の冒険者が、


「先ずはアノ凶悪なカエルから血祭にしろ!」と言って剣を抜いたものだから、その場に居た他の冒険者達も釣られて剣を抜いたが、その冒険者達の目には、ポプラ達が今から自分たちに犯され回されている姿しか見えて無い様だったので、仕方が無いけど・・・ 僕は、



「全員動くな! ああ悪い、言い間違えた! 動いても良いけど、動いたその瞬間に頭と胴体が別々に別れる事になるから、くれぐれも気を付けてね」と言い、その場に『thousand swords』で兵士達を呼び出すと、剣を抜いた冒険者達全員の背後から、その首をいつでも剣で刎ねる事が出来る様に、切れ味が良すぎる『月』で作られた件を、兵士達に添えさせてから、静かに冒険者達を見まわした。



 まるで、僕が、僕の固有スキルである『thousand swords』を使って、食堂兼酒場に居たメトの冒険者達を制圧してしまうのを待ってたかの様に、



「これは何の騒ぎだ! 双方、直ぐに剣を仕舞え! それとこの騒ぎの首謀者は、全員奴隷に落としてやるから覚悟しろ!」


「ああ、メトのギルド総長殿、それ以上は動かない方が良い!」と、威張り腐った態度で現れた男を『メトのギルド総長』と呼んだジェス兄さんが、襟首を掴んで止めていた。


 何故なら、突然、威張り腐った態度で現れた男の態度と、その物言いにカチンと来たのも事実だったが、事前に、ジェス兄さんから、


「今回、僕が貿易都市国家フロトの首都までジンに同道する形で付いて行くのはね、先ず今回、アルバ王国の属国と成る事が正式に決まった貿易都市国家フロトの、その首都であるメトに在るギルド本部の改革がしたい事が一つ、次に、メトのギルド本部に居る『腐った現ギルド総長』の首を飛ばして、新しく信頼の出来る人物と、その『腐った現ギルド総長』と交代させたいんだ、だからジンには少し協力して欲しいんだ! 勿論、これは正式なトロのギルド総長からの依頼として処理させて貰うし、それなりの成功報酬も支払うから、考えてみて欲しい」と頼まれていたのだった。


 だから、突然現れた『腐った現ギルド総長』に対しても、当然の様に『thousand swords』を使って2体の兵士達を呼び出すと、その首に剣を構えさせたのだが、



「何だ! これは誰の仕業だ! このメトのギルド総長である私に対して、こんな事をして唯で許されるとも思っているのか!? この騒ぎの首謀者はギルド総長権限で奴隷に落として、一生扱き使って後悔させてやるからなッ!」などとほざいていたが、


「この騒ぎの首謀者は知らないが、貴様の拘束を依頼していたのは私だ、私を貴様は『ギルド総長権限で奴隷に落として、一生扱き使って後悔さる』事が出来ると思って居るのかい? 第一に君は現時点でギルド総長は解任されて、ギルド総長権限はもう無い上に、貴様は今から地下の留置所で新しい『メトのギルド副総長』から、色々な悪事に加担していた事に関しての尋問を受ける立場だからね! じゃあまた後で新しいメトのギルド副総長と一緒に会いに行くから、それまで大人しく待ってる事だね、暗部!この男を連れていけ!」と、いつの間にかジェス兄さんの傍らに控えていた暗部達に指示を出すと、悠然とこちらに振り返り、


「さて、メトの冒険者諸君、私がアルバ王国の王都に在るギルド本部のギルド総長、ジェスター・フォン・アルバトロスだ! 今日、今のこの時点から、メトのギルド本部は私の指揮下に入る! 新しくメトのギルド総長として就任する人物は『ギルド本部ギルド副総長』と今後は呼ばれる事に成るので、宜しくたのむよ! ああそれと、今ここに居るメトの冒険者諸君、君達は今から『地下の留置所送り』だからね♪ 大人しく指示に従いたまえ♪」と言って、物凄く良い笑顔で嗤っていた。



 その後、僕達はジェス兄さんの驕りで、メトで一番のレストランだと言われている場所で、豪快な食事と最高のワインを堪能したのだが、終始ジェス兄さんは笑顔で上機嫌だった上に、酔いが回った所でペコに対して『二度も女性を守ったペコには、僕が王族として特別に勲章を贈ろう!』と言い出すぐらいに上機嫌だったが、後日、本当にペコに対して勲章が授与されるとは思ってもいなかった。


 しかも、授与された勲章は『knight勲章』だったので驚いた! なんたってペコは騎士に叙された事と同意義なのだった。



 その『knight勲章』が授与されて以来、ペコのネクタイには勲章と同じ文様が刺繍される事となり、アルバ王国の首都トロに住み着いた一匹の森ガエルは、アルバ王国でも有名なカエルとなり、一時期は、森ガエルをペットとして飼うか? 若しくはティムしようとする女性冒険者が増えたらしい。







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