表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/6

父について

 辛辣ですが、父は真面目に働き浮気をしない以外には何も取り柄がないような人です。真面目に働いて安定した収入を得ることが一番大事。それはもちろんわかっています。

 ですが、短気で自己中で変なところでお節介で子どもに興味がなく、おまけに学もありません。


 皆さんは、自分が小さいころに父親と遊んだ記憶はありますか?

 私は、もちろんいいえです。むしろ祖父と遊んだ記憶の方が残っています。

 私や弟と遊ばない間、父が何をしていたかというと……パチンコです。家計に影響が出るほどのお金は使ってきませんが。


 父は自分の思い通りにいかないとすぐキレます。すぐ大声を出し、不機嫌であることを露わにします。物心つく前からそれに翻弄されています。元々喫煙者であったことも関係あるかもしれません。

 理由がはっきりしていればいいのですが、たまに「何でそのタイミング!?」というところでキレます。心臓に悪いです。HSPなのでしばらく動悸が止まりません。

 キレさせないよう、なぜか母・私・弟で気を遣ってあげなければなりません。あぁ、なんて器が小さいんだ。面倒くさい。


 父の自己中さは休日によく現れます。パチンコ屋に行かなければ、一日中リビングのテレビを独占します。父と母・私・弟ではテレビ番組の好みが全然違うので、興味のないものを延々と流されるのは苦痛でたまりません。テレビは2台あるのに、わざわざ大きい方のリビングのテレビを使うんです。

 加えて私はHSPなので、そんな騒がしい部屋にはいられません。リビングを使うのは食事のときだけですが、その短時間でも嫌で仕方ありません。(食事中なのにテレビが垂れ流し)


 まぁ、父はお手本のような昭和ジジイなのです。野球の試合をテレビで見て、必ずキレています。嫌なら見なければいいのに、と言っても本人には響かない模様。


 家事もほとんどしません。料理も洗濯もできません。頼めばいくつかやってくれますが、だいたい「何で俺がやるんだよ」とキレながらやります。


 学がないと前述しましたが、どれくらいかというと、openをオペンと読むくらいです。織田信長、豊臣秀吉、徳川家康がそれぞれ何をした人なのかをわかっていません。数学と理科はまだできるそうですが、国語、社会、英語がからきしダメです。

 もちろん語彙力もないわけで、父がキレたときに出てくる言葉はだいたい『バカ』『クソ』『死ね』です。この言葉を繰り返し叫び、なぜ怒っているのかの具体的な理由と根拠も示されないので、聞いている私たちはただ不快です。

 知能レベルの差と短気が相まって、父とはろくに会話ができません。





 そんな父なので、本当に大嫌いです。思春期特有の「もうお父さんなんて嫌い!」とか、ああいう次元じゃありません。できるならば縁を切りたい。


 父もたまに構ってもらいたいときがあるのでしょうか。突然奇声を上げてリズム感のない踊りをすることで、私たちの注意を引きつけようとすることがあります。突然私の頭に軽く頭突きをし、「おい痛ぇな」とボケることがあります。何も面白くありません。ひねったボケができるほどの語彙力や思考がないからです。


 へぇ、今になって構ってちゃん発動してるの? 小さいころ私に構ってくれなかったよね? 自分のストレス発散目的でパチ屋に行くか、ただテレビを寝転がって見ていただけだったよね? 自分がしなかったんだから親孝行もクソもねぇわ。

 介護もしたくねぇわ。(持っていれば)金だけ積んで老人ホームにぶち込んでやる。(介護職のみなさんすみません)






 父が家にいるときは常にこちらが機嫌をうかがっているような状態なので、疲れます。面倒です。


 こんな性格の父なので、両親は仲が悪く、もはや母を家政婦としか思っていないような気がします。


 毎日父が帰ってくるだけで、家の空気はどんよりします。


 他人を推し量ることができません。すべて自分軸で動きます。


 そして極めつけは、玄関から一歩出ると前述までの性格を封印して、外面のいい人間に変わるのです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ