表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最強の鑑定士コミカライズ実況解説コント  作者: 港瀬つかさ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

19/21

38話:助手アリー2回目

悠利「今回はアリーさん2回目のご登場でーす!」

アリー「何で呼んだ」

悠利「いえ、今回、特に呼ぶべき人がいなくてですね」

アリー「なら一人でやれ……」

悠利「一人でやるのは寂しいじゃないですか……!ルーちゃんは喋れないし……!」

アリー「……ちっ」

悠利「わー、物凄く面倒くさそうー」



アリー「大体お前は、外に出ると何かしらに遭遇するからな」

悠利「そんな、犬も歩けば棒に当たるみたいな……」

アリー「何だそれは」

悠利「僕の国の格言みたいなやつです。何かをしようとすれば、何かと災難に遭うことも多いというたとえ、ですかね?」

アリー「お前のことだろうが」

悠利「うぅ」



アリー「というか、お前は本当に子供に好かれるな」

悠利「女の子にはお世話されてて、男の子にはおやつくれる人って認識されてる気がします」

アリー「お世話してるじゃなくて、されてる?」

悠利「掘り出し物とか教えてくれるんですよねー」

アリー「……なるほど」

悠利「掘り出し物、大事です」



アリー「お守りを手作りするってのはどういう発想なんだ?」

悠利「この辺りじゃないんですか?」

アリー「安全や幸福を祈るってのはあるが、素人がお守りを自作するってのはあんまり聞かねぇなぁ」

悠利「そうなんですねー。文化の違いですかね?地域によっては刺繍に意味があるらしいですよ」



アリー「刺繍に?」

悠利「はい。魔除けの意味を込めた模様とか、安全を祈った模様とか。良縁とか、子宝とか、繁栄とか、色々と……?僕がやったのはそういうのじゃないですけど」

アリー「なるほど。そういう文化の場所もあるのか。ジェイクに教えてやったら喜びそうだな」

悠利「面倒だから嫌です」



アリー「……で」

悠利「な、なんでしょうか……?」

アリー「お前はまた、鑑定能力の無駄遣いを……!」

悠利「無駄遣いじゃないです!頑張って作ったお守りが壊れたら困るじゃないですか……!」

アリー「お前のその、日常生活で息をするように鑑定を使うのはどうにかならねぇのか?」



悠利「え?せっかく技能があるんだから、使わなくてどうするんですか?便利なのに」

アリー「お前みたいな使い方は誰も想定してねぇわ」

悠利「もっと皆、鑑定を有効に使えば良いのに……」

アリー「お前、自分の使い方が有効だと思ってんのか?」

悠利「生活を向上させる使い方ですよね?」



アリー「……もういい。わかった。続けろ」

悠利「あれ?アリーさん?何だか凄く疲れてませんか?」

アリー「気にするな。色々と諦めただけだ」

悠利「諦めたって……」

アリー「お前の使い方がアレなのは解ったから、人前ではあんまり言うなよ」

悠利「はーい?」

アリー「疑問符付けるな!」



アリー「何人かでやってたのか」

悠利「皆でやると作業も捗りますし」

アリー「そういうもんか?」

悠利「一人でやる方が集中できる人もいますけど、皆でわいわいやるのが楽しいって人もいるかと」

アリー「それはまぁ、あるか。ところで、盛大にブーメランが刺さってるぞ」

悠利「え?」



アリー「だから、世話好きなお兄さんって、お前も大概だろうが」

悠利「僕は別に、お世話はしてないと思うんですが」

アリー「……無自覚か」

悠利「はぇ?」

アリー「ルークス、このアホを頼むな。色々と無自覚だから」

ルークス「キュピー!」

悠利「ルーちゃん何を張り切ってるの!?」



アリー「まぁ良い。とりあえず、何でお前が唐突に皆にお守りを配りだしたのかは理解した」

悠利「喜んでもらえるかなぁと思いまして」

アリー「基本的に、お前のお手製品を喜ばないやつはいないだろう」

悠利「皆、優しいんですよねー」

アリー「違う、そうじゃない……」

悠利「へ?」



悠利「皆が喜んでくれて良かったです。アリーさんも、出かけるときは気をつけてくださいね」

アリー「解ってる」

悠利「ところで、僕は男なので母親は無理だと思うんですけど」

アリー「そういう話じゃねぇよ」

悠利「?」

アリー「お前の行動が母親っぽいってだけだ」

悠利「そうかなぁ?」



悠利「それでは、今回はこの辺でおしまいです。ありがとうございました!」

アリー「もうしばらくは呼ぶなよ」

悠利「いえ、人がいなかったら呼びます」

アリー「ヲイ」

悠利「だってー、該当者いないときはリーダーを呼べって皆がー」

アリー「あいつら……!」

悠利「よろしくお願いします!」



アリー「あんまりよろしくされたくねぇから、該当者を作れ。良いな?」

悠利「はーい」

アリー「あと、お前は外出するときはちゃんと考えて行動するようにしろ」

悠利「はーい」


※以下、お小言が続くので割愛


(終)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 更新有り難う御座います。 もうリヒトさん辺りを常駐させておけば……。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ