表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
家出して自由に暮らしたい  作者: コロモ
第二章 学園編 上
20/103

十八話 技の練習

 俺とテンリは別れた後、第一演習場に来ていた。


「それじゃあ、始めるか」

「はい!」


 俺たちの剣術の練習の仕方は一定回数片方が攻撃するもう片方が受け流すというのを交互にやって練習をするのだ。

 しばらく打ち合った後、いったん休憩に入る。


「何をしてるんですか?ジル」

「ああ。これは新しい技を試してみようと思って」


 休憩中に木剣を持っている俺に疑問を抱いたのかテンリが質問をしてきたので答える。


「どんな技なんですか」

「ちょっと、見てて。【火炎球ファイアボール】」

「な、何してるんですか!?」


 俺が【火炎球ファイアボール】を木剣にぶつけようとしているのを見てテンリが慌てだす。


「大丈夫だよ」


 木剣にぶつけた【火炎球ファイアボール】は木剣に纏わりつくが、少しすると弾けて消えてしまう。


「やっぱり、制御が難しいな」

「いったい何をしたんですか?」


 理解できていないテンリが聞いてくる。


「これはね、魔法を制御して武器に纏わせるっていう技だよ」

「《付与エンチャント》のスキルの習得を目指しているのですね」

「そういうこと」


 その後は《付与エンチャント》の習得を目指しての練習と剣術の練習を交互にやりながら放課後まで過ごした。


 放課後となり俺たちはリオンさんと合流してから騎士団の寮へとやってきた。


「やっと来たな。さぁ、入ってくれ」


 エドモンドさんが俺たちを寮の中のある部屋へと通してくれる。

 部屋の中には二つのソファが一つの机を挟んで対面に置かれてある。


「そこに座ってくれ」


 エドモンドさんが片方のソファに座ってから俺たちをもう片方のソファに座るよう促してきた。


「ごめん、ごめん。遅れちゃった」


 俺たち三人が座り終わると一人の女性が部屋に入ってきた。


「遅いぞ、ミーナ。それで、どうだったんだ?」

「やっぱり、逃げ足が速くて逃げられちゃったよ」

「そうか。それでは、彼らに自己紹介しなさい」


 エドモンドさんは女性と少し話してから自己紹介を促す。


「はーい。私は、ミーナ・マルキ・リンブルク。学園騎士団の副団長をしているよ~。ミーナって呼んでね」

「どうも、ジルベルト・ロワ・クロノスです」

「ジルベルト様の専属騎士をしています。テンリと言います」

「リオン・コント・ローレストです」


 ミーナさんが自己紹介をしてきたので俺たちも自己紹介を返す。


「それじゃあ、順番に事情を聴いていこうか。まず、ジルから」

「僕は、人だかりができていてその中心でリオンさんがあの男の人に髪を引っ張られていたのでそれを助けに行っただけです」

「ありがとう。次はテンリさんの話を聞かしてもらおうか」


 俺の説明を聞いた後は、テンリへと移り、そして、リオンさんへと移っていった。


「あれは私の兄です。私は兄に見つかってしまい、あのようなことになりました。すみませんでした。それに伴って私の過去について話したいと思います」


 そうして、リオンさんは自分の過去を語りだした。


お読みいただきありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ