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爆縮と体温の機知(3)

獣の自由

突き立てる指が

太陽を貫き

下向きの指が

大地に突き刺されば

その行動が人間らしいと

僕等は、がなり立てる

獣の自由に

手綱は締められない

対外的に

見せかけているだけで

全てが要らない時に

パージされる

それに悩むことは無い

仕事を辞めたいという悩みと

変わりないのだ


定点観測をして

グルグル回っていると

分かった所で

流れるプールのようだ

陸地で寝転がるほどの余裕も無く

寝袋の中で夜を明かし

ゴミを漁り始めたら

漁の網を破るように

ビニールを破る

頗る弱者のように

宣うプロセスは無く

弱いというプライドを

持たされては捨てていた

人は、それを意志と呼ぶ


だとしたら、貫け

そこで死に損なえ

目も当てられぬ

不恰好さを持って

全面に押し出したプライド

それを持って

そこで死に損なえ

無様な姿を見せて

胡座をかいて笑え

そして、言うのだ

何もしない人間など

居なかったのだと


ランクが違う

もっと高い所へ

あんまりにも低い

もっと普通になりたい

自分で思うよりも先に

他人に言われることで

アイアンメイデン化

囚われていないか

手綱をつけたのは誰だ

他人なのか

その言葉に反応した

自分なのか


だとしたら、貫け

そこで死に損なえ

全てを引き摺って

全てを自分の物だと

言い張れば良い

その姿を見て

誰かが笑ったとしても

誰も死ぬ必要は無い

自分という

くだらない物を全面に押し出して

それを持って

そこで死に損なえ

何かを貫けば

人は笑えなくなる

強弱なんて関係無い

そこに居るのは

獣の自由を謳歌する人間だけだ

それを自由と呼んだのだ






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