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ボクがウサギで異世界転生  作者: 似星
3章:プティスの村興し編
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【第二十六羽】

2ヶ月ぶりの更新デス!(吐血

ちょっと職場の現場リーダー的なものに(勝手に)任命され、7日に私がミーティングの準備やらをしなければならなくなったので、本格的な更新速度の改善は8日からになります……。

 育てる野菜と入手経路が明確になったものの、いきなり取りに行くわけにもいかない。

 まだ住民のために領地(ここ)でやることはあるからね。まだあわてるような時間じゃないのさ。


 とりあえず今やるべきことは寝床を増やすことかなーと思った。今の巣穴で100羽いっぺんに入るなんてできないからね。

 そもそも全員同じ巣穴で寝るのも巣内での移動とかが面倒くさそうだ。増える前でも踏んづけないように気を使ってたんだから。

 集団で寝るのに慣れない子はあとから勝手に巣穴を掘るんじゃないかな?


 正直なところ領地一帯に張った結界のおかげで外で寝ても何かに襲われる心配はほぼないんだけど、もしものこともあるしやっぱりプティスが安眠できるのは地下なのだ。


 で、せっかくモノづくりに長けた魔法が使えるのに普通に土を掘っただけの巣穴を作るわけがない!

 ふっふっふ、底辺とはいえ生産者としての腕が鳴るというものよ。


 『まずは全体の大きさを考えて、それから間取りを、あとここはこだわって……』


 『あの、そこまで作りこむおつもりでしたら、次の段階の魔法を覚えてみませんか?』


 『で、この部分は……ん、んん?』


 シュノワを頭に乗せながらあーだこーだ考えていたところ、ナティの口からそんな言葉が飛び出してくる。

 そう言われて思い出した。すでに結構万能な使い勝手だけど、今覚えてる魔法はただの初級編でしかなかったことを。


 『次の段階って、今よりできることが増える?』


 『はい。今のマティアス様でしたら十分使いこなせると思います!』


 『えっと……痛い?』


 『……恐らく』


 というわけで、【苦痛耐性】がLv8になった頃、ようやく覚えきることができましたとさ……いやー、死ぬかと思った。


 覚えたのは対象を変化・変換させるって感じの魔法だった。例えるなら【錬金術】の超凄いバージョンみたいな感じだ。

 どこらへんが"超凄い"のかというと、使いこなせれば石ころを金にするどころか石とはまったく関係ないものにまで作り変えることができるってところかな。

 対象からかけ離れたものに変換するほど必要なマナの量が爆発的に上昇することに目を瞑れば、まさに万能といっても差支えがないトンデモ魔法だった。


 ただし、現状の知識では無生物を生物に変換するのは不可能らしい。ゴーレムみたいなのならできるけど。

 どちらかといえば、さらに知識を得れば可能ってほうが驚きだよ。こんなトンデモでまだ中級とか。


 ちなみに【魔窟】は、この中級魔法をかなり限定的にしたものを使って作るものらしい。

 限定的とはいえ、自力でこのレベルまで研鑽を積んだ過去の魔族さんハンパねーです。

 あとあっさりそれを超越する魔法を知っちゃってごめんなさい。


 と、魔法の深淵さにあきれつつ恐縮しつつ、早速プティスの寝床を作っていこう。


 まずは大きさや内装なんかを脳内でしっかりと製図していく。もう脳内で色々やるのにも慣れたもんだ。

 毎日ナティと念話したり新しい衣装を考えたりしてたおかげだね!ワシのナティ衣装案は108式まであるぞ。


 ……こほん。今回の巣穴は円柱状の地下マンション風に仕上げる予定だ。

 なんとなくアリの巣状も捨てがたかったけど、ここは文明人――プティスだけど――らしくいこう。

 初日の調査で領地には上下に関する制限が無いことがわかったから土地の有効活用をしないとね。

 とはいえ、エレベーターとかない環境であんまり深くしすぎても出入りが辛くなるか。


 最初は土台作りとして、製図の通りの大きさに地面に穴を空けていく。

 この時、壁と床の表面に少し普通の土を残しつつ、土を掘らずに圧縮することで空間を作っていく。

 これによって外周と床の強度を補強しようというわけだ。土砂の片付けをする手間も省けて一石二鳥だね。


 大まかに空間を作ったら次は出入り口の整備。出入りする穴が1個じゃ渋滞するかもしれないから3箇所くらい空けておく。

 穴にはプティスとシュノワ以外が無断で入れないように結界を張っておくのを忘れない。外の結界が消えちゃった時のための念のための措置だ。


 次は穴から降りるための通路。短い足に階段は面倒くさいので螺旋階段ならぬ螺旋スロープにしてみた。

 登り用と降り用で広めに作って仕切りもしておこう。


 天井の高さはプティス的には1mあれば十分だけど、シュノワのために念を入れて2mを意識しておく。

 これを全部で3階層分。足りなくなったら4階層とか作ればいい。


 そこから1階層につき6部屋+ホール、1部屋約6畳分+プティスでも登りやすい高さにロフト&スロープという構造で作っていく。

 ロフト部分も合わせれば1部屋20羽は余裕でくつろげる広さになるはず。

 これでこの横穴の部屋だけで360羽は入れる。たぶんホール部分で寝起きする子もいるだろうから、実質700はいける?


 さてさて、ただ形を整えるだけじゃ芸がない。ここからが中級魔法の真骨頂だ。

 とはいっても、まだ覚えたてでそんなに凝ったことができるわけじゃないけどね。


 まずスロープや床で足を痛めないように表面に残しておいた土の質感を変化させる。見た目は土のままだけど触りごこちはまるで絨毯のように。

 壁や天井も崩れないように補強しつつ、ぶつかって怪我なんてしないように程よい弾力を与える。

 当然、部屋の中の土の質感も変化させる。こっちは寝心地重視でふかふかした感触を目指した。ちなみにほんのりあたたかい。これで寝藁がなくても快適だ。

 あんまり環境が変わり過ぎてもくつろげないかもしれないから一応見た目は土のまま。問題ないようなら見た目も徐々に変えていこう。


 さらに夜目にまぶしくない程度に天井の一部を発光するように設定してみる。ここらへんは実際に住んでみてから要調整かな?

 真っ暗なままにしないのは、あんまりあの洞窟生活を思い出したくないというか……もしかしてちょっと暗所恐怖症っぽい?


 最後にトイレ。トイレは大事だ。衛生面に雲泥の差が出るからね。

 トイレのしつけは【領主の号令】で一発なのでとても楽ちんだ。でも、きっと本来の使い方ではないと思う。


 と、そんなこんなで腕によりを掛けただけあって、普通に掘るより遥かに住み心地が良いであろう巣穴ができたわけなんだけど――



 「きゅ~!」


 すざざー


 「きゅゆ~!」


 すざざざざー


 「きゅきゅきゅ~!」


 ころころころころころ



 ――さっそく螺旋スロープがプティス達の遊び場になりました。

 スライダーじゃないんだから。いや、かわいいけども!

 滑りきったらすぐに登って再度滑り降りる子もいる始末。しかもいっぱい。

 少しすると、おなかから滑る派と背中から滑る派、それから転がる派が出来ていた。


 ……うんまぁ、喜んでくれてるなら作った甲斐があったってもんだ。

 たとえそれ製作者が意図してない使い道だったとしても。

 あとでできるだけ怪我しないように細部をいじっておこ……


 ホールでは前足で床をてしてし叩いたり、ごろごろして感触を確かめてる子がチラホラ。まぁ、不思議だよね。

 あ、口に咥えて吐き出してる子がいる。まぁ味は土のままだし。あとで土が床から離れないようにしておこうかな?


 次に寝床部屋……おぅ。

 すでに寝静まっている……だと……?

 あまりの寝心地の良さに、早速野生を忘れたかのような寝相になってる子すらいる。可愛い。


 みんな安心しきったように目を瞑って眠っている姿を見ると、作ってよかったと思える。

 今度毛布とか作ったほうがいいのかな?そんなアニマルビデオも見たことあるし。


 そんなことを考えながら出入り口のほうまで戻ってきてみると……


 「きゅるるぅ~」


 すざざざー


 ……ってシュノワ、お前もか!いや、かわいいけども!



 ナティがやって欲しそうに見つめてくるので結局ボクも参加することになった。


 案外楽しかった!

凄い魔法で新居作り。

でも大体遊び場認定された模様。


拠点のプティス達は【領主の庇護】の影響か、野生のプティスよりちょっと頭が良くなってたりします。

故に娯楽を楽しむ余裕があったりするという裏?設定があったりなかったり。

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