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ボクがウサギで異世界転生  作者: 似星
2章:森を駆け抜け帰宅編
17/30

【第十五羽】

 日間5位!?あの、泣いちゃってもいいでしょうか?大感謝です!

 このお話で【ボクがウサギで異世界転生】は10万文字を達成できたようです★

 これで少しは文章力が成長してくれればよかったのですが……(笑)

 どうも、マティアスです。

 ただいま目も合わせたことのない女性にベッドの上で抱きしめられています。

 これが俗に言うモテ期というやつなんでしょうか?

 正直、こんな状況でもなければウェルカムしてしまいそうではあります。男の子だもの。



 と、とりあえずこの人を起こして拘束から解放してもらわないと……

 可愛い仔プティスを抱いて眠るエルフ女性という、絵的には幻想的な絵画(PCの壁紙)にでもなりそうな大変メルヘンで良い感じの光景なんだけど、主に抱き枕(プティス)の中身が問題だ。


 「きゅーっきゅっきゅゆっきゅゆー!」


 鳴き声をあげつつ、位置的に前足の届くところにほっぺがないので届く範囲をぺちぺちと肉きゅうパンチして睡眠を妨げる。

 《ぺちぺち》というか《ぷにゅぷにゅ》という感じになってるけど、仕方がないじゃないかっ。この短い手足じゃそこしか届かないんだよ!

 

 「……すぅ……んんぅ……やん……むにゅ……すぅ……すぅ……」


 「きゅぅーゆぅー!」


 ダメだこの人、寝つきが良すぎる!?しかも下手にもがくと子供がぐずるような感じでより強く深く抱き込んでくる。

 体勢がよくないのか上手く力が込められない。いや、この状態だと力の調節が難しくてケガをさせちゃいそうで怖いというのが正直なところだ。


 『この方、マティアス様を抱きしめて表情が凄く安らいでいますね…………いいなぁ』


 どうやらこの状態は、ボクの抱き心地が良すぎるというのも原因らしい。【もふもふ】Lv23も伊達じゃない。ナティの最後のつぶやきはいつか叶えてあげたいと思う。

 そんなことより、全身が柔らかい感触に包まれて、なんだかだんだん……眠、く………………あぶなっ!あーっもーっ!おーきーてー!!


 「んんぅ……へうっ……にゅいっ……いたっいたたたたっ!なになになに!?いったいにゃにごと!?いたいたっ痛いってば!?」


 ぷはっ助かった!……って、あれ? ヤバッ!もしかして本当に力を入れすぎちゃったか!?

 そう思ってあわてて見上げると、そこには――


 「ぴちちち!ぴちちちちっ!」


 「いたっ痛い!なんだかわからないけどごめんなさい!ごめんなさい!ごめんなさいってばー!?!?」


 ――エルフの女性(フィリトゥリさん)の頭をあぐあぐしている雛フクロウの姿がそこにあった。

 よく考えてみれば抱き枕にされたあたりから雛が背中にいなかった。捕まった時の勢いで転げ落ちちゃったのか?

 で、怒って噛み付いたと。なるほど……グッジョブだ、雛フクロウ!


 ん?誰かがドタドタと怒りに満ちた足音を立ててこの部屋に近づいてくる気配が――


 バンッ!!


 「えぇいうるさいぞバカ姉っ!非番の時くらいゆっくり寝かせてくれ!一体今度は何……を……」


 「えーん!でるくぅんったすけてぇーっ!」


 「ぴちちちち!」


 「……あー……いや、本当に何をやっているんだ。フィリ姉さん……」


 どうやら、ようやくこの寝起きドッキリも終わりに向かってくれるらしい。本題がはじまる前からすでに疲れた……




★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★




 「で?フィリ姉さんはまた、勝手に、動物を集落に連れ込んだのか? 珍しく返り討ちにあっていたようだが」


 今までの状況から察するに、この20代くらいのスラっとした長身の男性はフィリトゥリさんの弟らしい。

 エルフの例に漏れず美形男子だ。たしかフィリトゥリさんからデルと呼ばれていたはず。微妙に苦労人の空気を纏っているような気がするのは多分間違いじゃないと思う。


 「違うよっ、今回は本当に何もしてないの。私が寝てたところにこの子達が勝手に入ってきたんだって。信じてよデルくん!」


 そしてこっちの同じく20代前半くらいの金髪碧眼エルフ耳の美人さん――とはいえナティには少々及ば……いや、女性を比べるのはよくないことだ――が目的のフィリトゥリさんみたいだ。


 「またバレバレな嘘を。我々エフェルトの民以外の生き物が勝手に入ってきたなら結界が作動するだろうに。それがないんだから誰かが連れ込んだのは明白だ」


 「デルくんはその誰かが私だって言いたいの?」


 「同じことをやったのは、2度や3度じゃないだろ」


 「うぐっ……」


 どうやらフィリトゥリさんは結構ないたずら者らしい。弟さんの苦労人オーラは姉が培ったものか。


 「……確かにそうだったけど、もうっ、今回だけは本当に違うの。……ねぇキミ、キミ達はなんで私のところに来たの?」


 と、フィリトゥリさんがこちらに顔を向けてくる。というか頭を撫でてくる。雛も指で撫でようとして嘴でキャッチされてた。


 これはチャンスだ。集落におけるフィリトゥリさんの信頼度が若干気にならないこともないけど。端から信じてもらえない状況よりはマシだ。

 っと、この床板の上じゃ字が書けない――書けないこともないけど直すのが面倒そう――な。

 一部土がむき出しになっている場所まで移動して、片耳をちょいちょいと動かして、手まねきならぬ耳まねきをする。


 「きゅゆー」


 「ぴちちっ、ちち?ぴちちっ……ちち?」


 うん、背中で変な動きしてるけど、流石に雛が耳まねきをマネするのは無理だと思う。でも可愛いからどんどんやりたまえ!

 ……だんだん親バカみたいな思考になってきてるな。それも楽しいからそれでもいいか。


 「あの変に達者な芸の仕込みっぷりが、すでに姉さんに関係があると自白しているようなものだと思うが」


 「だから私じゃないってば。そもそも私、プティスのお友達なんていないもの」


 森の入口ならともかく、こんな奥まで来れるプティスは少ないだろうな。それはさておき本題に入ろう。


 「……えっうそっ。この子、字を書いてる!?なにこれ、スゴイ!」


 「何をバカな…………これは夢か?プティスが言語を操るなど……実は私はまだ寝床で眠っているのか?」


 夢じゃありません。現実です。ついでに書いた内容はプティスが文字を書くなんて可愛いものじゃないけどね。


 「きゅ~……きゅゆっ」


 「わはっうまいうまい♪えっと、どれどれ~?……え?…………」


 「おい、何を固まっている?一体何が書かれて……な?…………」


 まぁ、急にこんなもの見せられて固まる気持ちもわかるけど。その固まってる時間も惜しいのでさっさと気を取り直してもらおう。


 「きゅゆゆー!」


 「ハッ!?……フィ、フィリ姉さん。流石にこんな――」


 「デルくん」


 「いや、ごめん……わかってる。いくら姉さんが動物バカで、お調子者で、無茶なことしでかしてはその尻拭いを私にさせてる残念な姉さんでも、蛮族に関しては悪ふざけなんて絶対にしない」


 「なんかものすっごい引っかかる納得のされ方だけど、信じてくれてありがと、デルくん♪」


 そういってデルさんの頭を撫でるフィリトゥリさん。デルさんは恥ずかしそうにしながらも振り払ったりはしないみたい。

 なんか色々事情はありそうだけど、とりあえず良い姉弟(きょうだい)なのはわかった。


 「それにしても、このプティスは誰かの使い魔なのか?情報が動物とは思えんほどに的確なんだが」


 「今はそこを気にしてる場合じゃないでしょ。ねぇプティスくん。私の言葉はわかる?」


 「きゅっきゅっ」


 その問いかけに首を縦に振って応える。そしたらまた頭を撫でられた。……ナティ、そんな羨ましそうな瞳で見つめないで欲しい。


 「そう賢い子ね。じゃあ蛮族の大群っていうのがどこからどのくらいやってくるのか聞いてもいい?」


 「きゅゆっ」


 「ぴちちっ」


 「まさか、こっちの黒いアウルの子供も言葉がわかっているのか……?」


 いやぁ、デルさん混乱してるなぁ。雛はボクのマネしてるだけだよ……だよね?


 こうして、フィリトゥリさんの質問に答える形でどんどん蛮族襲撃に関する情報を渡していった。

 そういえば結構長い時間話してるのに、この人達は特にボクを食べたそうな目を向けて来ないな?なんでだろ?



 「北東の方角から最低200以上の蛮族どもの大群がやってくる。ね……」


 「そんなものがここにたどり着くまで、もう2時間を切っているのか。にわかには信じがたいな」


 「そこの理由もちゃんと教えてくれたでしょ?10日前に蛮族の集落を襲って追い出したやつがいるって」


 「すまない、そうだったな。今はここで情報の真偽を問答している時間はない。すぐに族長に伝えてこよう」


 お、デルさんはここの族長さんと面識があるのか。急がば回って正解だったね。さすがナティだ。

 その族長さんが信じる信じないはともかく、斥候を出して事実確認をしてくれるだけでも十分に進展してくれるだろう。


 「族長は信じてくれるかな?私じゃないのは間違いないけど、まだ誰かのイタズラっていう可能性はあるし」


 「信じさせてみせるさ。それに、もしこれがイタズラだったとしても、私がいつものように尻拭いするだけだ。むしろこんなもの、イタズラであって欲しいと思ってるよ」


 そう言い残してデルさんは部屋から出て行った。デルさんが行動してくれるおかげでエルフの防衛線に関しては大丈夫だろう。さて、ボクも次の行動に移るとしよう。


 『ねぇナティ?』


 『なんでしょうマティアス様?』


 『流石に雛を連れたまま蛮族と戦うのは避けたいんだけど、この人に預けても大丈夫かな?』


 360度の視界があるからって、全部の攻撃を同時に避けきるなんて芸当は早々出来ない。

 どうしても被弾してしまうタイミングだってあるから、雛を連れたまま戦場に出ることはあまりしたくない。


 『この森に住むエフェルト族はフォレスト・キングアウルを一種の守り神のように扱っているので問題はありません。彼女の細かなしぐさから見て、雛ちゃんをフォレスト・キングアウルの幼体だと気づいているようです』


 まだ生まれたばかりで、さらに珍しい黒い産毛のフクロウなのにわかるんだ。さすが弟さんに動物バカと言われるだけのことはあるね。


 『それと彼女は、132年前に父親を蛮族に殺されており、彼女自身も連れ去られかけたところをフォレスト・キングアウルに救われた経緯があります』


 『さらっと暗い過去が……動物好きはこの出来事が原因かな?それよりナティ、あんまり人の過去を覗き見しすぎるのはさすがに罪悪感が湧いてくるよ』


 『ご、ごめんなさい。雛ちゃんを預けるとのことでしたのでつい……』


 どうやら雛フクロウが心配だったようだ。うん、ボクがパパならナティはママだね!


 ナティには咎めるようなことを言ったけど、表面上の性格じゃわからないこともあるから信用の為に裏付けを取るのは大事だ。

 そもそもナティが彼女の過去を見たのは、ボクが彼女に雛を預けると言ったのが原因なんだ。むしろ謝るべきはボクのほうだ。ごめんねナティ。

 とはいえ、罪悪感を感じてしまうのも事実なんだ。悪人の過去ならバンバン暴いて構わないと思えるんだけどね。


 もっと心のほうも鍛えていかないといけないか。やっぱり滝に打たれたりしたほうがいいのかな?流石にもうちょっとやそっとの水圧じゃ潰れまい。


 それにしても彼女はあの見た目で100年以上生きてるのか。エルフ=長寿というのはこの世界でも当てはまるんだね。

 ……いかん、女性の年齢について考えるのは禁忌(タブー)だ。最悪の場合、命の危険もある。この考えは早急に忘れよう。


 とりあえずフィリトゥリさんは大丈夫そうということで、耳で雛フクロウを持ち上げて彼女のほうに向ける。

 そういえば、さっきからつい当たり前のように耳を使ってるけど、これも進化した影響なのかな?こういう時は短い前足よりは便利だね。


 「ぴちちち?」


 「ん?なあに?この子を抱っこすればいいの?」


 ボクから雛フクロウを受け取るフィリトゥリさん。本当だ、よく見ると雛を受け取る時の手つきに凄い優しさを感じる。よし、じゃあ伝言を書いてっと――


 「今度はなに?……《ちょっと出かけてくる。この子を預かってて》?《ご飯は肉をたくさん食べる》?」


 「ぴちちちちっぴちちっ」


 雛はよくわかってないっぽいけど、フィリトゥリさんにはちゃんと通じたと思う。


 『よし、とりあえず防衛強化に貢献しにいこうか。ナティ』


 『かしこまりました。雛ちゃん、すぐに迎えにいきますからね?』


 そうと決まれば善は急げだ。まずは結界の穴を抜けて外に出よう。


 「あっ、ちょっと!?」


 飛び出した家のほうからそんな声が聞こえた。雛のこと頼んだよ、フィリトゥリさん!

 芸を仕込むというのが少々気になるけど、動物好きらしい彼女なら少なくとも雛フクロウを無下に扱うことはないと信じよう。




★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★




 集落の防衛線が敷かれそうな場所に目星をつけて、そこからおよそ300mくらい離れた森の中。ボクはここで奴等に仕掛けようと思う。

 何故300mかと言うと、エフェルト(エルフ)族が矢に殺傷力を残して狙える平均的な射程距離が300mほど――しかも曲射ではなく直射でだ――だとナティが教えてくれたからだ。達人級になるとその倍は狙えるんだとさ。



 エルフといえば、ゲームでは人間より器用さや敏捷、魔法に関する能力が高いけど腕力や体力なんかは低いというバランス設定をされることが多いと思う。

 でもこの世界のエルフは一味違う。個人差はあるものの、同じ年齢で同じ戦闘経験くらいの人族とエフェルト(エルフ)族を比較すると、エフェルト(エルフ)族が全ての能力において人族を上回っている。

 だからこんな鬱蒼とした森を始めとした辺境の地で、しかも魔物や蛮族がいつ襲い掛かってくるかわからないような環境でも生き延びてこられたのだ。


 もちろん例外だってある。生まれた時の魂の質で強さが変わったりする不思議な世界だからね。

 その最たるものが【勇者】とかいう人族の英雄みたいなヤツらというわけだ。

 あれはあれで純粋な魂の強さってわけじゃないけど、もう魔王も勇者も1万年以上現れていないらしいし説明はしなくていいでしょ。


 ちなみに亜人も起源は天神によって改造された魔人達だ。そういう意味では蛮族と同じという言い方もできるかもしれない。

 ただし、完全な神人化に抗い、理性を失わなかった魔人が戦いを生き残り、辺境とはいえ生活を取り戻した者達というのが亜人の祖先になる。

 見た目は人族の特徴が目立つけど、耳などの身体的特徴の一部に魔人の名残が残っている者達の子孫――それが亜人族だ。


 彼等は【魔術回路】で属性を縛られているものの、完全に神人化した者達の子孫である人族より魔素を効率的に扱うことができる。

 【魂核結晶】も吸収することは出来るけど、改造による生態の歪みから、一部の能力値が尖って伸びたりするそうだ。でも他の能力値が全く伸びないというほどではないらしい。


 今回エフェルト(エルフ)族で例えると、彼等が操れる属性は風と水に特化していて、他の属性の魔法を使えるエルフはほとんどいない。忌み子として扱われる時代もあったんだとか。

 基本的に1属性しか持たずに生まれるのは人族と同じだけど、2属性とも持って生まれる確率は人族より高いらしい。威力や効率もエルフに軍配が上がる。


 【魂核結晶】の吸収は強きモノ――強い魔物や動物、あと蛮族――に打ち勝ち結晶を得た際に儀式を行って吸収するらしい。儀式に意味や効果があるかは不明だ。

 まぁそれはいいとして、伸びやすいのは器用さと次いで魔導力あとは他が微妙に伸びるといった感じだ。結晶を取り込むのも時間が掛かるらしく、ひょいひょい吸収してるのが申し訳なくなるね。


 それでもエフェルト(エルフ)族が今でもこんな辺鄙な場所で隠れて暮らしているのは、それが性に合っているというのもあるかもしれないけど、種族の総数が圧倒的で人族に勝てないからだ。

 不完全ながらも魔人の血が流れているから亜人の寿命は基本的に長い。ただ、蛮族とは逆に同族間の出生率は低いんだって。このへんは改造による歪みとかが原因なんだろう。


 それに対して人族は、1人1人は他種族に比べて弱く寿命も短いけど数だけはやたら多い。それこそ地上の7割以上の人種が人族だというから驚きだ。

 どうでもいいけど、前世やゲームなんかでも人間が最も多い種族だって設定は多いよね。次元すら超越した【人間=多い】という絶対的な法則でもあるんだろうか?謎は深まるばかりだ。



 あー、だいぶ思考が逸れちゃったな。ようするにエルフは凄い弓使いだから蛮族をここで足止めすれば、倒すのはエルフがやってくれるということだ。隙あらばボクも倒しに行くけどね!

 囲まれた状態で避け続けるのはボクの一番の得意分野だからね。あとはそれをよりやりやすくするための舞台を魔法で整えていこう。


 まずはこのへんの木を動かして蛮族が通り抜けられる箇所を限定します。これはエルフ達の射線を確保する意味合いもあるから結構大事。

 次に、蛮族が通り抜けてたあとに周辺の木が光るように細工を施します。エルフは夜目が利くと言っても森は暗がりが多いからね。

 最後の仕上げに、通り抜けた先の地面を一部だけ蛮族達くらいの重さで乗ると足が沈む程度に柔らかくします。これは少しでも動きが鈍ればいいなーという保険程度に考えよう。


 最初の木を動かす作業が一番時間が掛かっちゃったな。どうにもゆっくりとしか動かせなくて。おかげで舞台が完成するのに結構な時間を消費しちゃったよ。間に合ってよかった……。


 『よし、今のボクに出来る下準備はこんなものかな。さあナティ……月夜の森で命懸けの舞踏会と洒落込もうか!』


 『はい。今宵はマティアス様のダンスパートナーを努めさせていただきます』


 ボクのちょっと恥ずかしい問いかけに対し、完璧な淑女の一礼で応えてくれるナティ。

 彼女がパートナーならいくらでも踊れそうだ。――まぁ、実際のダンスの経験なんて皆無なんだけどさ。



 蛮族達が姿を現すまで――あと5分。

 Q1.

 なんでマティアス君は美人のエルフお姉さんに抱きしめられて平気だったの?

 A.

 マティ『ナティの魅力に日々耐えてたら【魅惑耐性】がどんどん……ね』


 Q2.

 なんでエルフ姉弟はマティアス君の【美味しそう】が平気そうだったの?

 A.

 フィリ「こんな面白可愛い子を食べちゃうだなんて、そんなもったいない!」

 デル「アレから飛び出てきた話が衝撃的すぎて食欲どころじゃなかった」


 そんな感じらしいです(笑)

 もしかしたら精神力が高いと……?


 次回、ようやく蛮族との戦いです!


★本作の意味不明だったり不自然な点のご指摘・感想・適当に一言など、お気軽にお願いします★

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