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りょうたんから  作者: 蓼りょう
3/3

~大地~

お散歩デビューから芝生の広場デビューまでをリリース。

お兄さんとお姉さんが僕の顔見て、いろいろ名前を呼ぶんだ。「じゅん」とか呼ばれたけど、お兄さんが「りょう」と呼んだんだ。

そうだよ。僕は最初から「りょうだよ」。


初めてのお散歩は僕のお家の駐車場。

家の前を大きな車が走るから、恐くて固まっちゃったよ。

次に家の裏の車があまり来ない道におろされたけど、やっぱり恐いから家に帰っちゃった。

お兄さんもお姉さんも笑ってたよ。

次の散歩はお姉さんがずっと抱っこしてくれて、遠くへ遠くへ。

やがて草がいっぱいの広場に下りたら、草のやわらかさや少し冷たい感じがして気持ち良かったよ。

お姉さんが「りょうたん、行こう」って、一人で走りだして、僕も生まれと初めて走った。

風を切ってぐんぐん走った。

僕ってこんなに早いんだな。

何回も何回もお姉さんと一緒に走ったよ。

太陽や草の匂い。

冷たいような、温かいような、弱く強く吹く風。

びくともしない土の地面。

今まで知らなかった事ばかりだよ。

風を切って草のなかをもう1回走った。

またもう1回…と思ったらお姉さんに抱っこされたよ。

また走りに来ようね、お姉さん。


今回も読んでいただきありがとうございました。

もう少しだけ書きたいと思います。

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