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眠らない竜騎士  作者: わたあめ
アインの決断
1/4

いざ竜騎士団へ 1

今後の予定としては、書き留めてないので、出来上がり次第の投稿です。

あらすじは最初の方の事しか書いてませんがこれからもっと面白い内容を書いていく予定。

あと、文章は素人君のものです。

今日は、弟の騎士団への入団試験の前日で、俺は弟と稽古をしていた。

騎士団とは、竜騎士団のことだ。この大陸には、ドラゴンという生き物が人間とともに暮らしている。ドラゴンは人間にとって、ペットのようなものであったり、ときにはパートナーとして共に戦場に出て戦うのだ。

そして竜騎士団は、この国を守る為の軍だと言える。そこの入団試験に明日、俺の弟が受けるのだ。もちろん俺も騎士団の一人である。俺は16歳で入団し5つの部隊がある中の2番隊に配属。一年後の今にはその2番隊の隊長を任されている。弟は今日で15歳。俺の二つ下だが、実力に差はほとんどない位に弟は強い。今に至っては、弟の竜さばきに騎士団の部隊長である俺が押されている。

「にいさん!もっと本気だしていいんだよ!」

弟のアモルの声が宮殿の庭いっぱいにひろがる。何をいってる?俺は十分力を出している。と言いたくなったが、そこは兄のプライドというものが邪魔をする。

「その程度の竜さばきで、よくそんな事が言えたな。そんなんじゃ本気なんてだす気にもならないぞ。」

心にもない言葉だ。よくそんなことが言えたもんだ。と思っていたら庭の角のあたりから老人の声が聞こえた。

「何をやっているお前たち。ここは神聖なるところ故、そのような争いごとはよさぬか。」

「争いじゃない。稽古だよ、おじいちゃん。」

声の主は、俺たちの祖父だった。俺はこの祖父に対しては苦手意識があり、あまり話したくないのだが、弟は大のおじいちゃんっ子なので、会話はまぬがれない。

「アモルよ、稽古ならば下の街に行けば決闘場がある故、そこでしたらよい。」

祖父が優しく弟に言う。そして今度は明らかに弟を見ていた目とは違う目をして俺に言う。

「アイン。おまえは17になった故、この場所がいかに神聖な場所か聞いておろう。なぜそのような場所にてこのような稽古をする。ドラゴンを使うならこの場所での稽古はできないと思わんのか。」

たしかに、この場所がどの位神聖な場所でどの位貴重な場所なのかは17歳になった時に母から聞かされた。

俺たち兄弟は、このドラゴナイト王国の王族として産まれた。そして王族が住むこの宮殿は、70年前にドラゴンがこの国を襲った時に祖父の父、俺たちのひぃじいさんがこの宮殿にドラゴンを封印したのだそうだ。そしてもし宮殿が崩れるようなことがあったら、宮殿のてっぺんにある、ドラゴンが封印されている石を動かしてしまい、封印が解けるのだそうだ。

「すいません、おじいさま。以後、このようなことのないよう、肝に命じます。」

「当たり前じゃ、特にこの庭では絶対するな。土を掘り返すようなことは決してあってはならん。」

祖父は、そう言葉だけ吐いて去って行った。こうなったからには仕方が無い。街まで降りて決闘場をつかうしかない。しかしあんなところで竜さばきをしていたら、周りから苦情が来そうだ。

竜さばきとは、竜に乗り、竜を操ることを言う。入団試験では、竜に乗り、地上1mから8mという低い位置で飛行する。そして竜の爪であったり、竜の吐く炎などで、戦う。そして、俺のように上級者になれば竜の力を宿し、己の身の一部をドラゴンの体にしたり、手から炎を出したりとできる。それはパートナーであるドラゴンがパートナーである人間を信用し心を許さない限り使えない。しかし、一部の地域では、無理やり竜の力を引き出すということがあるらしい。

そして、ドラゴンにも種類がある。蛇のような体つきである(りゅう)、羽があり足が二本あるワイバーン。そしてそのどちらにも属さないドラゴン。これを固有種という。おもに三つに分けられる。ただ固有種のドラゴンを俺はみたことがない。ついでにいえば、この宮殿に封印されているドラゴンはまさにそれらしい。

入団試験では、ワイバーンを使う。ワイバーンは龍にはないスピードが特徴的である。このドラゴナイト王国の竜騎士団はワイバーンが主流だ。

そして、そのドラゴンたちは常に外にいるわけではない。野生のドラゴンは外にいるが、人間のパートナーであるドラゴンは、人間の定めたある場所で管理する。それは、指輪だ。ドラゴンたちは、戦いが終われば、人間の指輪に一度封印される。そしてまた戦う時は、指輪から出てくる。という仕組みだ。そういったシステムの中で戦う。これが竜騎士、国を守る者の役目だ。

「兄さん!早く行こうよ!」

俺とそんなに戦いたいのか。弟よ、お前は強い、だからそんなに心配しなくても試験には絶対合格する。そう思いながら俺と弟は、指輪からワイバーンを召喚し、街にある決闘場を目指して、飛んだ。

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