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新学期初日 秋葉家にて

引っ越してきて日がたっていないせいか秋葉さんの家はなんというか殺風景だった。

生活に必要なものだけは設置されているが、インテリア等の家具が全く置かれていない。

「ところで少年、名はなんていうのかい?」

と、急に声をかけられて反射的にビクッとしてしまった。

「あっはっは‼取って食うわけじゃないからねぇ~そんなにびくびくしなくていいよ」

笑いながら彼女は言った。しかし、この人、見た目以上に精神的に年を取っているな…

「えと、太田玄です。」

と、とりあえず質問には答えた。

「太田?あ、もしかして向かいの太田さんのとこの息子さんかい?」

そうです、と一言答えると彼女はまた大きく笑った。

「なんだぁ‼いやそれならそうと言ってくれればいいじゃないか~」

「は、はぁ…」

しかし、なぜだろう…この家に入ってから、秋葉さんが一言もしゃべらない。

「あの…」

「あぁそうだ‼あたしはねもみじってんだ、秋葉もみじ、あ、もみじってよんでよなー?かえでもあたしも秋生まれだからね、秋らしい名前だろ?はっはっは~」

だめだ…このままではこの人のテンションに流されてしまう。何とか流れを変えないと…

「あの、ご両親はいつお帰りで?あいさつだけでもしたいんですが…」

まねかれておきながら挨拶なんておかしな話だといってから思った…

「あぁ…親ならいるよ~」

「そうですか、どちらにおられますか?」

「ここ」

ここ…?

居間のことだろうか?そう思いぐるりと部屋を見渡す。

だが、もみじさんと秋葉さんしかいない。

「あの、どちらにおられますか?」

「ここだってば~」

そういい自分に指をさす。

「もみじさん?」

「はいはーい」

「お母さん?」

「そっさー」

三次元でこんなに若い母親がいるとは思わなかった。

ルックスはどう見ても大学生くらい…しわ等はまるでないし、第一、高校生の母親にはとてもじゃないけど見えない…

「あれあれ?玄君信じてない?ひっどいなぁー」

「多分信じろと言われる方が無理です…」

「しっかし、かえでも隅に置けないねぇ~、転校初日から彼氏連れてくるなんて~」

は?彼氏?

「いやいや…僕は」

否定しようとしたとき

「そ、そんなんじゃないわよ‼このバカ母‼」

と、顔を赤くして秋葉さんが否定した。

と、いうかなんだこの豹変ぶり…学校での清楚な感じはどこに行った…

そう思って呆けていると、これまた顔を赤くした。

「ちょっと…」

そういわれ、彼女に半ば強引に秋葉さんの部屋に連れて行かれた。

「えっと…秋葉さん?」

この状況…正直怖い。

この子、もしかして…

「黙ってなさいよ?」

「はい?」

「あたしはね、清楚な感じで通したいの。ガサツな女だなんて思われたくないわけ?いい?今日ここで、起こったことは帰ったら忘れなさい、そして今後このことをだれにも口外するんじゃないこと。いいわね!?」

「えっと…」

「返事は!?」

「はっ‼はい‼」

何てことだ…清楚なお嬢様なんてものじゃない。この子、化けの皮をかぶったライオンのようだ…

「全く…ただでさえキャラを作るの疲れるのに…また面倒事増えちゃったじゃない…」

「えっと…じゃぁ、僕はそろそろ…」

一刻も早くこの場から逃げ去りたい…この子怖い…

「待ちなさい…」

まさか呼び止められるなんて思ってなかったからかなりびっくりした。

「えっと…何?」

「あたし、この辺のこととかわからないし、それにあたし太田君のことまだ信用できないのよね?」

「は、はぁ…」

「ってことで、あたしがあんた監視するから明日から朝あたしんちに迎えに来て、帰りは家まで送ってきなさい。いいわよね?」

「べ、別にいいけど…帰りは飛高と一緒、あ、飛高ってのは僕と帰り一緒にいた男子のことね。朝は多分、三村美姫っていう僕の幼馴染と一緒になると思うけど?」

「ん~…いいわよ、帰りはともかくその美姫ってこと仲良くなれたらあたしとしては願ってもないことよ。」

「わかった…明日、迎えに来るね」

そういうと、彼女は満足そうに笑い、帰してくれた。

家を出るなり僕はかなり大きなため息をついた。

あんなこと言ってしまったが、正直かなり後悔している。

美少女というのはうれしいが、秋葉さん、僕のこときっと犬のようにこき使うんだろうな…

そう思うと、今から疲れを感じてしまうものだ。


どうも鈴仙Rです。

現在春休みまっただ中でそれなのにバイトぎっしりで休めていません。

最近はネタがよくひらめくので、なんか執筆が軽やかになりつつあります。

この調子で最後まで持っていけたらなぁと思っております

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