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新学期初日 放課後

休み時間


「えっと、太田君?」

と、隣から声をかけられた。

ちなみに今日はこれで下校する予定だ。

「えっと、何か?」

「あの、朝のお礼を…」

「あぁ、いいっていいって」

「でも、私の代わりに遅刻になっていただいてますし…」

と、何気ない会話をしていると

「おぉ~たぁ~くぅ~ん?転入生(超美人なギャルゲーのヒロイン的ポジションの)と何を楽しそうに会話してるのかな?」

なんて、また妬ましいような顔で飛高が僕を見てきた。

「いや、朝ちょっとあってね」

「転校初日の朝!?こんな美少女と何かあって!?そして今楽しそうに会話!?フラグビンビンじゃないっすか‼お前だけは裏切らないと信じていたのに…くはぁ…」

なんて、勝手に飛高が暴走を始めていた。

それを見て困り果てた秋葉さんは

「あの、自転車は東口の一番手前の自転車小屋にとめておきました」

とだけいって帰ってしまった。

そういや、僕秋葉さんの自転車どこに停めたかつたえたっけ?

「飛高、もう秋葉さんいないよ?」

「しまった‼秋葉さんにフラグ立て損なったぁ‼」

「ははは…」

フラグを立てるどころか、嫌われたんじゃないかなとはあえて伝えなかった。

特に部活をやっていない僕と飛高は学校が終わると直帰だ。

やっていない、というより僕はできないんだけどね。

「どうした?クロ」

顔に出てしまっていたのか飛高が僕に声をかけてきてくれた。

「いや、ちょっとな」

そういうと飛高は察してくれたのだろう、そうかといって話題を切り替えてくれた。

飛高はこういうやつだ。普段はふざけた変態なのに、割と紳士なところがある。

きっと普通にしていたらモテるだろうに、と何度も思ったものだ。


僕は中学の頃、バレー部に所属していた。あのころはアニメとかには興味もなかった。バレー一筋の学校生活だった。だけど、僕はちょっとした、トラブルに巻き込まれ、肩を壊し、バレーができなくなってしまった。

県内ではそれなりの実力者だったため、あきらめるに諦められなかった。今もそうだな…


そんなことを考えていたらまた飛高に心配をかけてしまったようだ。また心配そうな顔で僕を見ている。

急いで、話題を探そうとすると視界に秋葉さんが見えた。

「おい飛高、秋葉さんだぞ」

「え?まじ!?」

さっきまでの表情が嘘のように変態に戻った。

これは素なのかキャラなのか今でも悩まされる点がある。

「ゴホン…これは麗しき御嬢さん…なにかお困りで?」

と、何とも言えないセリフを堂々と飛高は言った

案の定秋葉さんは困った顔を見せた。

「秋葉さん、何かお困りかい?」

と僕が横から問うと

「太田君、よかった…私の自転車はどこにあるか聞いてなかったから…」

あぁ、やっぱり伝えてなかったのか…

とりあえず、彼女を自転車のもとへと案内してあげた。

秋葉さんが思いのほかうっかりさんなんだな、とそう飛高と話した。

そして、いざ帰ろうと思った時、大事な忘れ物にきづいた。

「あ、美姫…」

「オタク、お前嫁を忘れんなよ…」

「お前だって気づいてなかったろ!?」

「や、俺はてっきり今日は先に帰るもんだと…」

「ちょっと、行ってくるわ、先帰ってくれ」

そこで飛高と別れた。

今は放課後だし、この時間美姫は部活だろう、と読んだ僕は体育館に足を運ぶ。

ちなみに、美姫の部活はバスケ部だ。

部活をしているなら先に帰るだろうと思うだろうが、美姫は帰りにたまにスーパーに寄ることがあるため、僕はその買い物に付き合わないといけないのだ。

別に義務付けられているわけではない、美姫自身も、別にいいよ、と言っているのだが、幼馴染というからなのかほったらかしにはできないのだ。

体育館に行くと案の定部活中だった。そこで、美姫を見つけると手招きをした。

息を切らしてこっちに笑顔で駆けつけてくれる。

この時は美姫はメガネをつけていないのでちょっと得した気分になれたりする。

「クロちゃん、どうしたの?」

「いや、今日の帰りは何か付き合うようなことはないかと思ってな」

そう答えると、美姫はちょっとむくれる。

「もぅ…私一人で大丈夫だっていつも言ってるでしょ?」

「とか言いつつ結局付き合うんだもんな?」

「あぅ…こりゃ痛いところをつかれちゃったなぁ…」

「で、どうなんだ?」

「うーん…今日は特にないかなぁ?」

おでこに指を当て考える

「うん、やっぱり今日はないや、いつもありがとうね」

「いや、毎朝起こしてもらってるからイーブンってことでな、じゃあ部活がんばれよ」

そういって、体育館を去り帰宅する。

その途中、本日三回目となる秋葉さんの困ったような姿を見た。

「また何か困ってるのかい?」

そう後ろから声をかけてあげると、彼女はビクッっと驚きを表した

「あ、太田君、また会いましたね」

「そうだね、こんなところで何してるの?」

そう聞くと彼女は

「これから家に帰るところです、それじゃ」

そういって彼女はまっすぐ学校に向かっていった

「秋葉さーん、そっちは学校だよー?」

すると、顔を真っ赤にして戻ってきた

「…道」

「え?なに?」

「…道、教えていただけませんか?」

どうやら、道に迷ったようだ。

特にこの後予定もないし、第一困っている人をほおっておくのは僕のポリシーに反するから

「いいよ、どこら辺までおしえたらいい?」

そう答えた


「ありがとう、助かりました」

彼女の家の近くに送る予定が彼女の家まで送り届けてしまった

ちなみに、狙ったわけではない、逆に頼まれたわけでもない。

僕の家の正面だったのだ、彼女の家は。

そういや春休み中何か騒がしいなとは思ったが…

「それじゃ、また明日学校で…」

そういって互いに別れる予定だった。

が…

「あら、かえでお帰り~…って、ん?んん!?」

秋葉さんの家の扉が開き、中から姉らしき人物が現れ、

「あらまぁ‼かえでもやるじゃない‼上がってらっしゃいよそこのboy‼」

と、呼ばれた。

「いや、あの…」

無論困った。あまりに唐突すぎるからだ

「ちょ、ちょっと、そんなんじゃないって‼」

「そんな隠さなくても、ほらそこの上がってきなさい、ほら‼」

と、半ば強引に僕は転校初日に転校生のしかも女性の家に上がらせてもらうことになった。

どうも皆様、鈴仙Rです。

今回は投稿までの時間が長引きました、まことに申し訳ありません。

テストとか筋肉痛とかが原因です。

さて、この作品、本来はもっと速いペースで進める予定だったのですが、母親に原案を捨てられたのが、思いのほかでかく、つまりかけてます。

故に、下手をすると打ち切りになりかねないかもしれない状況でございます…

ですが、私も尽力いたしますので、どうか最後までお付き合いいただけると嬉しいです

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