水精姫と激戦
魔法研究所の最深部に位置する大規模実験場。
普段は最新鋭の魔導兵器のテストや、危険度の高い魔法の暴走実験などに使われるその広大な空間は現在、不気味なほどの静寂に包まれていた。
本来であれば実験のデータ収集にあたるはずの研究員たちは警報と同時に全員がシェルターへと避難した後であり、広々としたドーム状の空間にはマリエルと彼女を抱きかかえるルカの二人きりだった。
「ふう……」
ルカは短く息を吐き、視線を実験場の頑丈な搬入用ゲートへと固定する。
先ほどまで連続して使用していた空間転移の疲れを散らすように、鋭い眼光でただ一点を見据えていた。
そのルカの腕の中で、マリエルはもじもじと身をよじらせた。
「あの、ルカ君。もう着いたんだし、そろそろ離れても……」
安全な場所に辿り着いたのだ。
このままお姫様抱っこのような状態で抱えられ続けているのは、流石に居心地が悪い。
なにより至近距離から伝わってくる彼の体温と微かに乱れた呼吸の音が、マリエルの冷静な思考をどうしようもなく掻き乱してくる。
だがルカは視線をゲートから外すことなく、きっぱりと首を横に振った。
「ダメだ」
「ええっ」
「セリア嬢は自身の魔法特性もあって機動力が高いが、マリエル嬢の身体能力はそうじゃないだろう。あのゴーレムがマリエル嬢だけを明確にターゲットとして狙っているというなら、俺がこうして移動面をサポートした方が良い」
極めて論理的で反論の余地がない正論。
彼は少女を守るように、マリエルの身体をさらにギュッと自分の方へ引き寄せた。
「そ、そうなんだけどお……」
マリエルは反論の言葉を失い、顔を真っ赤にしてルカの胸元に顔を埋めるしかなかった。
ふとマリエルの脳裏に、サロンでの五天星顔合わせの際、アランが自信満々に放った言葉が鮮明に蘇ってくる。
『――女性っていうのは、いつだって強い男に守られることに憧れを抱いているもんなんだぜ? そういうロマンを演出してこそ男の甲斐性ってやつさ』
(いやいやいや。私にそんな願望、微塵も無いし。……無いよね? 憧れなんて)
マリエルは内心で必死にアランの言葉を否定するが、現実にルカの腕の中から抜け出そうと本気で抵抗していない自分がいるのも事実。
自分の感情の揺れ動きに戸惑い、自信なさげな内心を必死に隠そうとしていた、その時。
「来た来た来た! 超来たよ!!」
バンッ! と実験場の巨大なゲートが内側から乱暴に蹴り開けられ、制服姿のセリアが弾丸のように飛び込んできた。
そして彼女の言葉を証明するように、開け放たれたゲートの枠を両手でバキバキと破壊しながら、先ほどの処刑用ゴーレムがその巨体を実験場へとねじ込んできた。
セリアが床を蹴って急停止し、マリエルたちとゴーレムの間に立ちはだかる。
その背中は、今やどんな盾よりも頼もしく見えた。
「二人とも、私の後ろに!」
『死刑執行阻害要因ヲ、排除シマス』
ゴーレムの赤いスリットが、マリエルを庇うように立つセリアへと向けられる。
処刑プログラムは、ターゲットを守る存在を明確な『敵性存在』として認識し、排除行動へと移行したのだ。
「上等だコラァ!! 私の大事なマリエルを、死刑になんてさせるかぁっ!!」
セリアが闘志を爆発させ、雄叫びを上げる。
ゴーレムが足元の床を砕きながら突進し、丸太のような右拳をセリアに向かって真っ直ぐに突き出した。
純粋な質量の暴力。
まともに受ければ、いくら強化された肉体でも骨が粉々になるだろう。
だが。
「ふっ!」
彼女は右拳が迫る瞬間、半身になって絶妙な角度で両腕を交差させ、ゴーレムの拳の側面に滑り込ませた。
そして衝突の瞬間に自身の魔力を爆発させ、その恐るべき運動エネルギーを真っ向から受け止めるのではなく、円を描くようにして斜め後方へと受け流したのだ。
ゴーレムの拳はセリアの身体をかすめ、彼女の背後の床を深くえぐり取った。
王城騎士団の猛者たちとの地獄の組手で身に付けた受け流しの業。
力と力のぶつかり合いではなく、技術で巨体をいなしてみせる。
だが、相手は痛みも疲労も知らない古代の殺戮兵器。
『連続排除行動ニ移行』
ゴーレムは体勢を崩すことなく、すぐさま左の拳、そして再び右の拳と息をつく暇もない猛攻を仕掛けてきた。
風を切り裂く拳の嵐が、実験場に轟音を響かせる。
セリアはギリギリのラインでそれらを躱し、受け流し続ける。
だが手数の差と、一撃の重さに徐々に足元が削られていく。
(くっ……流石に、この連撃を全部いなすのはキツい……!)
流石のセリアも息が上がり、次の一撃を受け流し損ねそうになった絶体絶命の瞬間。
ルカの鋭い声が実験場に響き渡った。
「セリア嬢! 後ろに飛び退け!!」
「えっ!?」
セリアは条件反射で床を蹴り、後方へと思い切り飛んだ。
彼女がいた空間をゴーレムの右拳が通過し、そのまま床を深く殴りつける。
ゴーレムの右腕が伸びきった瞬間。
何もない空間に、突如として真っ黒な『闇の渦』が出現した。
それはゴーレムが床に叩きつけた右腕の肘のあたりから肩口にかけてを、まるで巨大な獣の口のようにすっぽりと飲み込んだのだ。
傍から見ればゴーレムの右腕が肩のところで空間ごと切り取られて消失したかのように見える、異常な光景。
そしてルカがマリエルを抱えたまま、空いている右手をゴーレムの腕に向けて鋭く振り下ろした。
「接続……解除!」
闇の渦がフッと消滅すると、その瞬間に嫌な金属音が響く。
そしてゴーレムを見れば肩口から先の右腕が完全に消失し、不自然な断面を晒しているゴーレムの姿があった。
マリエルがルカの腕の中で信じられないものを見るように叫ぶ。
「おお!? 何やったのルカ君!! 腕が消えた!」
「闇属性の収納術式を応用して、あいつの右腕だけを空間内に収納してから入り口のゲートを強制的に閉じたんだ。……やはり空間そのものを閉じて分断すれば、対象の物質的な硬度に関係なく強制的に切断されるようだな……」
ルカが少し息を切らしながら、自身の魔法の成果を分析する。
直後、ルカが視線を向けた少し離れた空間に再び小さな闇の渦が出現し、そこからゴーレムの巨大な右腕がゴトリ、と無残な音を立てて床に吐き出された。
神界の理論を下界の魔法で再現した防御不能の空間切断。
まさに天才の所業である。
『エラー……右腕部、接続喪失』
右腕という全質量の四分の一にも及ぶパーツを突如として失い、ゴーレムの内部機構が明らかな異常を検知する。
だが処刑プログラムは止まらない。
ゴーレムは残された左腕を振り上げ、再びセリアを殴りつけようとした。
しかし右腕という巨大なバランサーを失った状態で、これまで通りのモーションで左腕を振り回せばどうなるか。
当然、遠心力によって重心が大きく左へと偏る。
ゴーレムはバランスを崩し、セリアを殴る軌道から大きく逸れて自身の左拳を無様に床へと叩きつけてしまった。
前のめりに倒れ込む、巨大な隙。
「チャーンス!!」
セリアの瞳が、出現した好機に爛々と輝いた。
彼女は床に叩きつけられたゴーレムの左腕の関節部分へと飛び乗り、両腕で太い腕をガッチリと抱え込んだ。
「うおおおおおおおおお!!」
気合の絶叫と共に、セリアの全身で魔力の青白い光が爆発的にスパークする。
人体構造の理解と魔力の最適化。
そして彼女自身の根源的なガッツ。
それらが融合した物理法則の無視。
セリアの小さな身体がテコとなり、数十トンはあるであろうゴーレムの巨体が、あり得ない角度で宙に浮き上がった。
そして。
背負い投げの要領で、ゴーレムの巨体が実験場の床に裏返しに叩きつけられた。
研究所全体が大きく揺れ、防音壁にヒビが入るほどの凄まじい衝撃。
流石のゴーレムも、自身の莫大な質量をそのままダメージとして叩きつけられてはたまらない。
内部の駆動系に深刻なエラーが発生したのか、ギチギチと嫌な音を立ててゴーレムの動きが止まった。
「うわ……凄いな……」
ルカが常軌を逸したセリアの馬鹿力に、少し引いたような声で呟く。
そしてマリエルがルカの腕の中で叫んだ。
「セリア! そのまま腕を抑えてて!」
「えっ、うん! わかった!」
セリアがゴーレムの左腕を押さえるようにして、その巨体を床にピン留めする。
マリエルはルカに抱えられたまま、静かに右手の指先を立てた。
指先に澄んだ青色の水球――『アクアボール』が生成される。
だが、それはいつものように圧縮して撃ち出すためのものではない。
「いくよ」
マリエルが指先を弾くと水球はふわりと宙を飛び、ルカが先ほど切断したゴーレムの右肩の断面――むき出しになった複雑な魔力回路と歯車の隙間へと吸い込まれるように侵入していった。
ルカが不思議そうに尋ねる。
「……マリエル嬢? あのゴーレムは水が弱点なのか?」
「まさか。そんなヤワな耐水設計になってるわけないでしょ」
マリエルは侵入させた水球の感覚を、目を閉じて慎重に探る。
「だから――」
ゴーレムの複雑な内部構造を水球が這うように進み。
やがて胸部の最も奥深く、すべての魔力を統括しているであろう熱源――中枢のコアに到達したのをマリエルの感覚が確かに捉えた。
その瞬間マリエルはカッと目を見開き、自身の魔力を用いて遠隔操作で『水』という物質の根源的な性質を強制的に書き換えた。
「性質変化『王水』――溶けちまえ、クソゴーレム」
神界の魔力操作技術による物質変換。
純水だったはずのアクアボールが中枢コアに接触した瞬間、あらゆる金属をドロドロに溶かす、この世で最も凶悪な強酸へと変化したのだ。
ゴーレムの内部から金属が焼け焦げ、溶けていく恐ろしい音が響き渡る。
胸部の装甲の隙間から黄色い有毒な煙がシューシューと噴き出した。
『コア……融解……エラー……機能……停……』
ゴーレムの頭部の赤いスリットが激しく明滅し、バチバチと火花を散らす。
そして、ビクンと一瞬だけ大きく痙攣した後。
赤い光が消え失せ、ゴーレムはただの巨大な鉄と石のスクラップと化して完全な沈黙に陥った。
静寂が実験場に戻ってくる。
セリアが恐る恐るゴーレムの腕から手を離し、動かなくなった巨体を見下ろす。
「……勝った?」
「……みたいだな」
ルカも警戒を解き、深く息を吐き出した。
「はー……終わったぁ……」
マリエルは全身の力を抜き、安堵のため息を漏らす。
神界への手掛かりを失わずに済んだ。
研究所の被害も最小限で抑えられた。
だが。
ホッとしたのも束の間、マリエルはふと現在の自分の極めて異常な状況に気が付いた。
(……あれ?)
床に降ろされることもなく、未だにルカの腕の中にすっぽりと抱きかかえられたままなのだ。
戦闘は終わったというのに。
「あ、あの、ルカ君? ゴーレム倒したんだし、もう安全だから、そろそろ降ろしてくれても……」
マリエルが控えめに声をかけた、その瞬間。
ルカの腕にギュッと力が込められ、マリエルの小さな身体が彼の胸に強く抱きしめられた。
「ちょっ、ルカ君!?」
突然の密着にマリエルはパニックを起こして抗議の声を上げる。
だがルカは離れない。
彼の声は微かに震えていた。
「……凄く、心配した」
「え?」
「あのゴーレムが動き出した時、君が一人で飛び出していった時……俺は、目の前が真っ暗になった」
ルカの顔がマリエルの肩口に埋もれ、彼の吐息が耳元をくすぐる。
それは冷静沈着な『闇の貴公子』の仮面を脱ぎ捨てた、一人の少年としての痛切で不器用すぎる本音の吐露。
「もう二度と、あんな風に勝手に飛び出さないでくれ。俺の心臓がいくつあっても足りない」
「あ、うん……ごめん。もう無茶はしないように、まあ、そうします……」
マリエルの顔が一瞬にして林檎のように真っ赤に染まる。
こんなストレートな感情をぶつけられたのは神界でも下界でも初めての経験だ。
どう対応していいのか全くわからず、目が泳ぐ。
そして焦燥のあまり、マリエルの口からとんでもない言葉が飛び出してしまった。
「……あ、あのさ! セリアに悪いから、そろそろ離れよう!?」
「……?」
ルカがマリエルを抱きしめたまま、不思議そうに顔を上げる。
「何故、ここでセリア嬢の名前が出るんだ?」
「や、ほら。ルカ君はセリアのことが好きでしょ? アランさんと取り合ってるんだから私なんかを抱きしめてるところを見られたらセリアに誤解されちゃうし、そういうのは良くないよ!」
マリエルは自分が組み立てた完璧な恋愛推理を盾にして、必死にルカを説得しようとする。
しかしルカは心底意味がわからないという顔をして、パチパチと瞬きをした後。
極めて真面目な、そして一切の迷いがない真っ直ぐな瞳でマリエルを見つめ返して。
ごく当たり前の事実を告げるように、さらりと言ってのけた。
「俺が好きなのはマリエル嬢だが」
「えっ」
マリエルの思考が完全に停止した。
今、何て言った?
「あっ」
ルカもまた、自分の口から飛び出した、あまりにも無防備で決定的な失言に気づき、フリーズした。
沈黙。
永遠にも感じられる、地獄のような静寂。
二人の顔が信じられないほどのスピードで赤く染まり、ポンッという音が聞こえそうなほどに熱を持っていく。
お互いに硬直したまま見つめ合う二人。
その甘酸っぱくもいたたまれない空間を意図的に破壊するように、わざとらしい咳払いが響いた。
「うおっほん!!」
少し離れた場所で。
戦いを終えたセリアが腕組みをしながら、ニヤニヤと楽しそうな笑みを浮かべて二人を見つめていた。
「仲が良いのはいいことだけどさー。告白の返事とかは後回しにするとして、この後あのスクラップと研究所への言い訳、どうしよっか二人ともー?」
セリアのからかうような声にマリエルとルカは弾かれたように我に返り、慌てて互いの身体を突き飛ばすようにして距離を取った。
「あー! そ、それは、そのー!」
「ち、違う! 今のは言葉の綾というか、その!」
二人が顔を真っ赤にしてしどろもどろになっている、その時。
パチパチパチパチ……。
実験場の開け放たれたゲートの奥から静かな、しかしよく響く拍手の音が聞こえてきた。
「え?」
三人が一斉にそちらへ振り向く。
土煙が晴れつつあるゲートの入り口に立っていたのは一人のご老体。
純白を基調とし、金と銀の複雑な刺繍が施された、目を奪われるほどに豪奢な法衣。
頭には、神聖な権威を象徴する高い宝冠。
その姿は、まるで宗教画の中から抜け出してきたかのような存在感がある。
「素晴らしい」
ご老体は拍手を止め、深く刻まれた皺の奥にある慈愛に満ちた瞳で三人を見つめた。
「突如として『巨神兵』が動き出し、研究所を破壊しているとの凶報を受けて慌てて駆けつけてみれば……。被害が拡大する前に、たった三人で事態を鎮圧してしまうとは。流石は魔法学園のトップクラスたる『五天星』の方々ですね」
ご老体の声は穏やかで、敵意や警戒の色は感じられない。
ただ純粋な称賛の微笑みを浮かべるのみだ。
セリアが、その存在感に圧倒されながら小声でマリエルに尋ねる。
「……誰?」
「ええっと……?」
マリエルも首を傾げる。
これほど豪奢な法衣を着た人物など、歴史の教科書でしか見たことがない。
だが貴族社会の頂点に近い場所で生きてきたルカは、その人物の顔と法衣の意匠を知っていた。
「まさか……アシュトルフ教皇猊下、ですか?」
その言葉にマリエルとセリアが息を呑んだ。
教皇。
大教会の頂点に立ち、この国における神への信仰を一身に束ねる絶対的な宗教指導者。
マリエルが喉から手が出るほど会いたかった魔王の秘密を握る人物が、向こうから勝手にやって来たのだ。
「ええ。現在、不肖ながら教皇の地位を預からせていただいております、アシュトルフです」
ご老体――アシュトルフ教皇は優雅に一礼し、セリアとルカが信じられないものを見るように後ずさる。
「きょ、教皇猊下!?」
「教皇猊下が何故、こんな研究所に……」
「言ったでしょう? 『巨神兵』が動き、我々が研究を委託している研究施設を破壊しているという報を受けて、被害を食い止めるために急いでここに来た次第です。私の持つ古い知識や封印の術が役に立つかと思ったのですが……」
教皇は、ドロドロに溶けたコアから煙を上げるゴーレムの残骸にチラリと視線を向けた。
「どうやら私の出番は不要だったようだ。若き才能の前に老兵は立ち去るのみですね」
そう言って教皇は再び視線を三人へと戻し、その瞳を真っ直ぐにマリエルへと向けた。
「それで……。あなたはマリエルさん、でしたね?」
「あ、はい……」
マリエルが緊張しながら頷く。
なぜ自分の名前を知っているのか。
五天星の第五位だからだろうか。
だが教皇の口から紡がれた次の言葉は、マリエルの心臓をわしづかみにするほど衝撃的なものだった。
「あなたは……神人ですね?」
「――ッ!?」
マリエルは全身の血が凍りつくのを感じた。
なぜバレた。
魔法の行使は最小限に抑え、下界の理論でカモフラージュしていたはずだ。
いや、そもそも『神人』という概念自体、下界の人間にとっては神話の中の存在に過ぎないはず。
それを、なぜ確信を持って問いかけてきたのか。
「その反応……。やはり私の目に狂いはなかった。あなた方は本当に実在していたのですね」
マリエルが硬直したのを見て教皇は小さく、満足げに頷いた。
「どうか警戒しないでください。少々、私にお時間をいただけませんか?」
教皇はマリエルの警戒を解くように両手を少しだけ広げた。
その顔に一切の敵意はない。
「なに、あなたに危害を加えたり、教会に監禁したりするような野蛮な真似はしませんよ。そんなことをすれば横にいる若き騎士たちに叩き斬られそうですからね」
教皇はルカとセリアを交互に見て、ふぉっふぉっと笑う。
「ただ、お話をしたいのです。久方ぶりに天から降りてこられた……大切なお客様ですので」
教皇は柔和に笑って、そう言った。
その微笑みの裏に、どのような深い思惑が隠されているのか。
神界への扉の鍵を握る最高権力者との、思いがけない遭遇。
マリエルの運命の歯車が、ここからさらに激しく、そして予測不能な方向へと回り始めるのであった――。
たぶんルカ君は激戦の後に気を抜いてしまった。
そして衝撃の二連打。
王水は超臨界水にしようとも思いましたが、わかりやすさ優先で王水に。




