表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
三男さんが三体いる!  作者: すじお


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

2/2

~1日三重デート地獄~

午前のデート:理知的王子アリフ



午前十時。噴水広場に着くと、そこには落ち着いた雰囲気の青年が座っていた。

「オリヴィア嬢、お待たせしました」

見覚えのある黒髪に琥珀色の瞳。まさか……本物の三男さん!?

アリフは丁寧に手を差し伸べ、近くの図書館カフェに誘う。

静かな空間で、彼はお気に入りの詩を朗読してくれた。

「君の瞳を見ていると、この詩の意味が初めて分かる気がする」

オリヴィアは心臓がドキドキして、思わず手を握り返す。

午前中は、まるで物語の中にいるような静かで上品な時間だった。


***


正午のデート:陽気すぎる影武者カイ



昼になり、オリヴィアは再び噴水広場へ。すると、あの理知的な青年ではなく、笑顔満点の別人が待っていた。

「姫! 昼飯行こうぜ!」


肩をポンポンと叩かれ、オリヴィアは戸惑いながらも市場へ。

カイは突然アイスを顔に塗ろうとしたり、路地裏で即興ダンスを踊ったり、自由すぎる。


「……君、本当に誰?」

「え? 俺? 姫のために生きてるカイだぜ!」



あまりのハチャメチャぶりにオリヴィアは笑い転げるが、ふと、手を繋ぐタイミングだけは絶対に外さないことに気づく。


「あ、こいつ……影武者かもしれない」


でも、その無邪気さに心を許してしまう自分もいるのだった。



***

午後のデート:寡黙で熱い影武者リヤン



午後三時。

庭園のベンチに座るリヤンは、無口でクール。

でも、その瞳は何かを訴えている。オリヴィアに向ける視線が熱く、時折手が震える。


「……紅茶、どうぞ」



小さく差し出されるティーカップ。言葉は少ないのに、彼の真剣な気持ちは手や目から伝わる。

オリヴィアは思わず「この人、本当に私のことを守ってくれているんだ……」と胸が締め付けられる。



無口なまま、でも、午後の静かな時間は、何より心に残るデートになった。

同じ顔でも中身が微妙に違うデートって楽しそう

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ