これからの仲間達
そして3ヶ月の研修が終わり、
「お疲れ様、みんなは今日から、特殊戦闘部隊に所属してもらうわ。このプリントに書かれた番号の本部の部屋に行って。」
「本部ってあの変なオバサンが手を叩いたところか?」
「ええ。」
(確かあの人、変なオバサンっていったらダメなくらい偉い人だった気がするけど...)
そして、ミケヒロは、リターネアと一緒に訓練した人達と別れ、本部のプリントに書かれた部屋へ向かった。
「ベルマー地区部隊室、この辺のはずなんだが...」
周りを見渡し..
「ああ、あれか。」
中に入ると、
「おっ、君がリターネアちゃんが言ってた男の子だね?あたし、ローズミスカ・シムリメネス。ローズって呼んでくれ!」
そこには、若い男女5名ほどの、恐らく部隊員であろう人達がいた。
話しかけたのは、赤い癖毛でショートの女性。姉貴分のような感じを強く感じるが、冷静な一面を感じる口ぶりだった。
「お!リターネアもここなのか!?」
「..まあね」
ミケヒロはリターネアと一緒であることを喜んだ。
それに対して、リターネアは、部屋の出口の対角線上にある隅に恥ずかしそうに立っていた。
「あ、自制心Fランク。アロ・パテオだ。よろしくお願いしする。自制心Fランク。」
真面目な顔をして、釣り目でやや美形のなぜか白衣を着た男が、部屋の中心にある机を囲うような緑のソファーの手前側に座っていて、そう話した。
「なあ、自制心Fランクってなんだよ?俺ーえのこと言ってんのか?」
「ああ」
「どういう意味だよそれ...」
「見たことのある女を見つけたら、喋ることすらダメそうな空間で、大声で話すところが自制心Fランクと言っているんだ。」
「まーあー、いいじゃないですかー?コルリア・スプレックスだ。よろしくお願いする。自制心Fランク。」
一緒に訓練した小柄な栗毛の少女だ。同じく手前側ソファーに座っている。
「いや、お前に関しては会った事あるだろ..ってかFランクマネするな!」
ミケヒロがツッコむ。
「うわー。大草原不可避。実に草だよその発言。コモヌだ、よろ。」
白髪の少年。アイマスクを頭につけている。ソファーで寝転がっていて、棒読みで言ってきた。
「いや、全然笑ってねえじゃねえか。お前もお前で何なんだ?そのアイマスク」
部屋の構成は、ソファーと机と、観葉植物が出入口の横に。ミケヒロに向かってソファーと机の左。何かしらの用途である2つのモニター付きのデスクトップパソコンがあった。ミケヒロには見えなかったが、出入口の丁度真上には、連絡用途のスピーカーがあった。
「買い出し!只今帰りましたー!」
ミケヒロの背後から、緑色の髪の毛のロングで波打った髪の毛の元気な女の子が現れた。
「おー!ミケヒロくんだっけ?レミア・テルノネア!よーろしく!!」
「ああ、よろしくな。」
ミケヒロは、少し困惑しながらも、挨拶をした。
{ベルマー地区、侵略彗星推定4基。具体的な場所は端末にて確認、急いで出動せよ。}
スピーカーから指令が来た。
「どーやら、あたし達の部隊だけ、歓迎会はお預けのようだね。」