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リターネア vs ロロコモモ3

人間サイド




・リターネア

1.木材と釘を出し、2つのものの間をその2つの物質の材質で埋める。

2.言った数字の分だけ歩くと足が爆炎を上げる能力。最初に言った数が大きいほど威力が大きくなる。

3.スライド?

侵略者サイド

・ロロコモモ

1.空間ごと物を食べる事の出来る能力。唾液が錆のようになって身体を這い、体内に入ると致命傷になる猛毒を一緒に付ける事が出来る。

2.ピンク色の飴の衣を纏い、能力による攻撃を反射する。全身に纏わりついている?

3.不明

~二年前~

リターネアは、定期テストの為に昼休み、教室で勉強をしていた。

リターネアにとって、学校の雰囲気や空間は、勉強をするのに適した場所だった。

とある一つの要素を除いて...


「でさ!俺ーえがそのおばさん助けたんだけど、なんか文句言ってきたんだよ!」

ミケヒロを中心にする、一つの男子グループだ。

ミケヒロが大声でクラス中に聞こえるぐらいの声で話す。

(うるさい...何でうるさくするのかしら..友達を沢山引き連れて...)

リターネアは、あまりにもうるさくするミケヒロに対して席を立ち、近づき、そして話しかける。

「うるさい。勉強の邪魔で目障りだからどっか行ってほしいんだけど。」

「ミケヒロにそこまで言う事はないだろう?悪気はないんだし。」

ミケヒロの友達の一人がそう返すが、

「分かりました!別の所に行きます!ほら、皆行こうぜ。」

そういったのはミケヒロだった。そして、ミケヒロは一目散に教室から出ていく。

「は...はあ?あんな女の言う事聞かなくてもいいだろ?...たく、あんな根暗な女の何処がいいんだよ...」

ミケヒロの周りいた友達は、リターネアに文句を言いながらミケヒロについていった。


そして、定期テストを終え、テスト返却の時に事は起きた。

リターネアの数学の得点は79点。勉強した甲斐ががあったと思うには十分な点数のはずだった。

「へー、あんなに勉強してたのに大した事ないじゃん!」

後ろから、ミケヒロの友達が点数を見て言う。

「目障りって言って追い出したミケヒロの方が点が高いぞ!なあミケヒロ!」

交換して見せ合いをしたのだろう。ミケヒロの93点と書かれた答案を友達が持っている。

ミケヒロに声を掛けて、憂さ晴らしをしようと思ったのだろう。だが..

「なに言ってんだよ。点と勉強の仕方なんて関係ないだろ。頑張ったって事が大事なんだよ。」

と、ミケヒロはリターネアを守る。

「..別にわざわざ私を助けなくてもいい。早くどっか行って。」

「はい!」

そういうと、ミケヒロ達は去っていく。

テストの用紙が散らばり、整理を再開すると、リターネアのテストでも答えでもない白紙が一枚。

「..何かしら?」

裏返すと、そこには


[校舎裏で待ってます。 

       ミケヒロ]


と雑な字で書かれてある。

ミケヒロは入学してからリターネアに対する様子がずっと変だったので、告白だと察した。

(助けたからって、調子に乗ってるわね..あんなに友達がいて..優しくて....どうにかして...貶めて...

そうだわ。彼の告白を受けてある程度経ってから別れれば、心を最大限まで傷つけられるかしら!

そしてもう貴方に負けない。私は友達をあまり作らず、勉強だけを頑張って来たんだもの。私のプライドが貴方に負ける事を許さないわ!)

リターネアはこの日から、ミケヒロに負けないと決めた。

人格では負けても、能力では何事も負けたくないと思い、一層努力し、励んできた。


===============================================



リターネアはミケヒロを敵視しているからこそ分かる。

ここでルトポロアを倒せないようじゃ、また追い越される。

それ程のポテンシャルの高さをミケヒロは持っているからだ。

リターネアは集中して、


「5!」


そう叫び、リターネアは走り出す!


「無駄だ!全身、全身ボクの身体が飴衣で覆われている以上攻撃出来ない!」


「それはどうかしらね!」

リターネアは4歩目を踏みしめ、ロロコモモまであと一歩という所まで来た。

しかし5歩目の方向は、電車のサイドのガラスを蹴って、ロロコモモを回り込もうとするように移動する。足が爆発の準備をしたタイミングで、


「スライド!」


「...まさか!」

ロロコモモは不穏な気配を感じる。そしてその気配は的中する。

リターネアはスライドを使い、ロロコモモの背後に回り込んで爆発する方の足を向けたポーズを取る。

するとロロコモモの飴衣は、身体の背中側にはなく、前面半分しか飴衣が無かった。


「ドゴオオオンンンン!!!」


リターネアの足の大爆発をロロコモモは直撃。

吹き飛び、反対側に飛ばされる。

ロロコモモの背中の皮は大火傷で、皮全体が丸焼けになっていた。


「何故分かった!?...後ろ...ガラス...?!なるほど!ガラスか!」

リターネアの背後が、運転室のガラスで見える。ロロコモモはそれを見て察した。



「ま、貴方が全身って言葉に拘ってたのが、引っかかったのもあるけどね。」


「...ああ痛い。痛いって嫌だよねえ...言葉だけじゃなくて体も痛いからねえ!」


(まだ生きてる!?結構なダメージを入れた筈なのに!錆も治らない!)


「もう直ぐお前の口元に錆が来る!もう顎まで来ている!ボクの勝ちだ!ああ.....!勝つっていい言葉だあ!!」


「まだよ!7!」


錆が口元に入る前にリターネアはロロコモモに攻撃をしようとする!


ロロコモモは咄嗟に反応して、身体の前面に飴衣を作り出すが..


リターネアは4歩で近づき、3歩で回り込み、赤く光る足を背中を向けたロロコモモに向ける!しかし..


ロロコモモの飴衣はロロコモモの身体を這って前面から退いて後面を覆い隠していた。


目を離している隙に、飴衣は移動していたのだ。

(焦って、特攻して来た!分かってた!でもお前は飴衣が動く事を知らない!ボクの言動からは予想出来ない!勿論タイミングもバッチリだ!ボクの能力を知っていない限り、もう自爆するしかない!勝ち!

勝ちだ!!!!!!)


「...スライド」

リターネアは飴衣の性質を知っていたかのように、飴衣が動いた事に気付いた瞬間、スライドで爆発する0.3秒の内にまたロロコモモの前面側に戻って来て、爆発寸前の足をロロコモモの方に向ける!


(何!?反射的に理解なんて出来ないはず!それなのに!ボクの能力をまるで知ってたかのように!前面に戻って来た!!?)


リターネアの足は、ロロコモモの肉体をバラバラに破壊してしまいそうな勢いの、大きな爆炎を上げる!


「ドドドドドドドゴオオオオオオオオンンン!!!」


その爆風によって、ロロコモモは電車を最前列から最後列まで貫いていって吹き飛び、電車から飛び出して追加で20m程飛んだ。


リターネアは飛んで行ったロロコモモを追いかけて、電車から飛び出す。


ロロコモモはうつ伏せになって倒れていた。顔を上げ、リターネアの方を見ている。


「錆が....口に...入った頃だ....ボクの.....勝ち.....!」

ロロコモモは、リターネアの口元の錆を見た。

すると、上唇と下唇の間がリターネアの間を埋める能力によって塞がれ、錆が入らないようにしてあった。


「......ボクの...負けか....パタッ」


ロロコモモは自分の負けを知り、疲れ切って気絶した。

リターネアの錆は消え、合わせて口に付けた能力を解除した。


(よく考えて、身体をあんなにも動かして戦う敵は初めてだったわ。フェーズ2が近い証拠なのかしら。しかし私の足の能力、毎回相手に伝えないと攻撃出来ないってのは、ほんとに不便よね。どうにか出来ないのかしら?そうだ、連絡しないと...)


リターネアは電車の方に振り返って、ロロコモモを倒した事を本部に伝えようとする。

その時、


「ぐるぐるっ!」


リターネアの身体に何かが巻き付いた!

ブヨブヨした感触で、元を辿って見ていくと..


ロロコモモが顔だけ上げて出した、大きく伸ばした舌だった。

(ボクの3つ目の能力!見せてないんだよねえ...だけど油断したよねえ!そして今、力を振り絞れば食らう能力を一度だけ使える!ボクは恐らくもう死ぬねえ...けど、お相子だねええ!!!)


ロロコモモが舌を引き寄せてリターネアを舌ごと食らおうとしたその時、


「クチャッ!」

一瞬にしてロロコモモの舌のリターネアとの接続部分が消えた。


(!?!?あり得ない!?4つ目の能力!?)


しかもその能力は、ロロコモモにとって挙動を一度見れば一瞬でどんな能力か分かるものだった。なぜなら..


「ボクの...食らう.....能力!.....なぜ......持っている!」


「貴方、さっきの私との闘いで、能力に関する察しが良すぎだとは思わなかったかしら?」

リターネアはゆっくりとロロコモモに近づく。


「私の真の3つ目の能力は、スライドじゃなくて見た相手の能力を知り、10分間コピーする能力。まあ途中解除も可能なんだけど。スライドは私の後輩のコルリアちゃんって子の能力なの。そして、貴方の能力の全貌を最初から全て知り、それに気付いた理由を適当に後付けしただけだったの。...そして..」


リターネアは近づき切り、足元にいるロロコモモの右腕を...


「グチャア!!」


食らう。


「ァァアアアアアア!!!...」

ただでさえ致命傷を受けたロロコモモの身体を更に千切って痛めつける。

ロロコモモはもう喉の機能を使う余裕が体にはないのに、使うほどの激痛が体に走った。


「貴方、しつこくて腹が立ってたの。だから四股を引き裂かれる苦しみを味わいながら貴方自信の能力で

この世から消えなさい!」


「ァァァアアア!!!アアァァァアアアア!!!!ァァァアアアアアッァァァアアアアア!!!!」


狂気的なリターネアの行動にロロコモモの精神は壊れ、狂い、絶望しながら。


ロロコモモはこの世から消された。

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