リターネア vs ロロコモモ1
人間サイド
・リターネア
1.木材と釘を出し、2つのものの間をその2つの物質の材質で埋める。
2.不明
3.不明
侵略者サイド
・ロロコモモ
1.不明
2.不明
3.不明
~~2,3番チーム~~
2,3番チームは、架道橋の方に向かって走っていた。
前に架道橋が近づいたタイミングで
リターネアが木材と釘を出し、道路と架道橋の間に坂道を作り、4人は登る。
そして丁度通って来た電車にジャンプして、
電車の上に乗り、移動する。
「あたしとアロは2駅、コルリアとリターネアは3駅で降りたら丁度着くから。」
ローズが3人に指示を出す。
「分かった」
「分かったわ。」
「わーかりましたあ。」
3人はそれぞれ返事をして、電車の上に乗ってしばらく待っていた。
一駅目に停車。
停車時の慣性の変化に4人は身体の体制を少し崩してしまう。
「ねーえーローズさん?私たちってもう戦えますかあ?」
「戦力が足りてるかって事かい?それなら2人とも大丈夫だよ。2人の訓練の成績の良さはリターネアから聞いているから大丈夫。」
電車が再び動き出し、また身体が揺れる。
4人はもう少し待つだろうと思っていたが..
「キャアアア!!!」
真下の電車の一両目から悲鳴が聞こえる!
「電車の中か。」
とアロ。
「潜伏していたルトポロアだ!でもどうすれば良い..このままじゃ新米達に初戦を1対1で戦わせる事になる。リターネア、何か方法は無いか!?」
ローズは悩んでしまう。
しかしこれ以上待つと被害が出るので、判断を迫られる。
「俺が一人で戦います。」
そう言ったのはアロだった。
「良いのかい?」
アロはローズに首を縦に振る。
「ありがとう。でもくれぐれも無理しないで。じゃあこの電車のルトポロアをリターネア、2番地点をアロ、残り2人が3番地点。電車は止まるだろうからリターネア以外は即刻降りる。作戦をこれに変更する。」
「「リィ!」」
3人は返事をして、みんなその通り動く。
リターネアは電車の出入口用の扉の窓ガラスを
蹴り破り、中に入る。
一両目の中間ぐらいの扉から入り、ルトポロアは列車の先頭側にいた。
1両目の人は全員2両目以降に逃げている。
2両目以降の人や運転手は混乱していて、悲鳴をあげている者もいる。
「蹴る。蹴るって良いよねえ!何か強くてスッキリしてさあ!良いよねえ!」
ルトポロアは口が顔の半分を覆う程大きく、獰猛な牙を剥き出しにしている。
ルトポロアがリターネアの方を向いて反応する。
「貴方、気持ち悪いわね。」
リターネアは見た瞬間思いついた言葉を投げかける。
「初めて会うのに貶すって良くないよねえ..」
(とりあえず、他の人の安全を確保しないと..一番危ないのは運転手ね...)
「ねえ、食うって良いよねえ!いつも食いたくなるんだよねえ!」
ルトポロアは振り返り、運転席との壁を..
「クワッ!」
食った。まるでそこにある空間が掃除機で吸い込まれるように消えたのだ。
(やばい!運転手が食われる!)
リターネアを背に、ルトポロアは運転手を食おうとする。
「食べてあげるんだよねえ!」
ルトポロアは口を開けて運転席に近づこうとする!
「..ア?」
ルトポロアが前に進もうとしても進めない。
後ろを見ると、自分の背中と6つのつり革との間が、つり革のプラスチックで埋められていて繋がっている。
「お預けよ。クソ宇宙人。」
リターネアが能力で繋げたのだ。
「お預け...?知らない言葉だねえ。知らないけどすっごい、すっごいすっごい!嫌な感じの言葉だねえ!」
ルトポロアは背中につくプラスチックを一瞬にして嚙み千切り、リターネアに飛びつく!
リターネアは即座に列車の両端のガラスの間を埋め尽くし、ガードするが..
「クワッ!」
相手も一瞬でガラスを消してしまう!
(このままじゃ、じり貧よ!そうすれば..)
「ゴゴゴゴゴ!!」
窓から見える景色に、ヒルロージェの競り上げた地面が見えるようになった。
(...あれは!)
「ヒルロージェだねえ。やっぱアイツはすごいなあ!」
ルトポロアはヒルロージェを知っている様子だ。
「!!!..貴方、ヒルロージェを知っているの!?」
「ああ?ヒルロージェは、ボク達の作戦を立ててくれた凄い奴なんだあ!」
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~4日前~
潜伏して生き残っていたルトポロア達は、人気のない路地裏で作戦を立てていた。
ヒルロージェ、電車に乗ってきたルトポロア、髪の毛まみれのルトポロアの三体がいた。
「ヒロヒロ。いいか、4日後に侵略彗星が4基来る。そのタイミングで人間どもを襲うんだ。ロロコモモ、
マルトロ。それまで、けして戦うな。わかったかい?」
「ヒルロージェ、襲うっていいけど、待つってのはあまり好きじゃないよお!」
「私達はフェーズ1で来てしまったんだ。人間に数で負けてしまう。だから賢く待って、能力をもつ人間が分散するタイミングで人間を大量に殺そう。ロロコモモ。」
「...分かった...」
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「ヒルロージェのおかげでボクは戦う相手が一人で済んだ!他の奴らは急いで別の所に行ってくれた!」
ロロコモモは電車の手すりの棒を食べて切り離し、その手すりの棒をリターネアに投げつける。
リターネアは難なく避ける。
(これくらい簡単に避けれるのに何故投げたのかしr..)
リターネアが疑問に思ったが、次の瞬間その疑問は解けた。
「ガタン!」
電車はロロコモモが一部食った事により、故障して止まる!
リターネアは避ける体制のまま身体に慣性が働き、体制を崩した。
そして生まれた隙にロロコモモは飛びつき、
「そして!..」
リターネアは身体を捻って避けようとするが、避け切れず、ロロコモモの食う能力で右腕を..
「グチャア!!」
「エエアアアアアイイイイイ!!!!!!!!!」
リターネアは右腕が食われ、肩から先が無くなり、断面から血が飛び出す!
あまりの痛みにリターネアは大声を上げて苦しむ!
「やっぱり。動きが少し遅い。弱い奴が相手でボク嬉しいなあ!楽しいなあ!いい言葉が、溢れてくるなあ!」
スライドの能力説明
これから出てくるリターネアの戦闘中に出てくるスライドという能力は非常に難解な能力になっております。
その為、この段階で説明させて頂きますご了承下さい。
スライドの能力
0.3秒程の間で3m物理運動を無視した任意の運動が出来る能力です。
具体的言うと、
①スライドの任意の運動は3m以内なら何でも。3m前に移動も出来るし、後ろ、上下、左右何処でも。
また曲線を描いて移動も可能。ぐるっと円を作ったり、上に行ってから前に行くなど移動の道中も任意。
しかし、道のりが3mです。
よって、遠回りして行くと距離が減ったりします。動かない事も任意。
②スライド中は無敵だが、何か物にぶつかると、その物に張り付くような動きを見せる。張り付いた物に動かされるのは、スライド中の移動効果から除外される。張り付く状態から離れるような動きも可能であり、張り付きによって、物を貫通出来ない以外のスライドに対する制約は増えない。
③スライド後は、スライド前の慣性を受け継ぐ。
④スライド中にポーズを変える事も出来る。
だが、身体の方向を変えても、慣性の方向は変えられない。
⑤スライド中は、慣性を無視出来る。
⑥星単位の慣性は、受け続ける。(公転、自転など)
と言う条件の元、効果が発動します。
では、場合に分けて理解してもらいましょう。
1.100mのビルから飛び降りて、97m落ちた所で3m地面方向にスライドし着地のポーズを取った場合
まず、スライドを開始した時、地面向きにかなりの速度で叩きつけられそうになってますが、⑤、①より、スライドは速度関係なく3m移動する事が出来ます。
スライド中は、④からポーズを変える事が出来て、②で地面に丁度着くことが出来ます。
この時、仮にスライドする距離に余裕があっても、地面に貫通出来ません。が、地面に沿って動いたり、上方向に戻ったりする事も可能です。
そしてスライド後、③から、スライド前の状態。つまり、97m分の加速によって、地面に叩きつけられます。
2.5mジャンプしている間の前半の3m地点でスライドし、地面についた場合。
同じく⑤、①より、スライド時の慣性を無視して3m移動できます。
同じく④、②の効果が発動し、ポーズを変えるなどもできます。
そして③から、スライド前の状態。つまり2m上にその地面からジャンプします。
3.時速200km/hの新幹線に乗っている場合。
同じく⑤、①、④より、3mの移動。ポーズ変更も可能。
ですが、⑤より、スライド中は慣性が無くなります。新幹線に乗っていると、新幹線と同速度
の慣性を持っているので、その慣性が無くなると、新幹線に対し時速200km/hで、新幹線と逆の進行方向に吹っ飛びます。ですが、新幹線の後ろの方に向かって叩きつけられますが、②より、ダメージは受けず、張り付きます。
ですが、スライドで新幹線と同じ進行方向に移動しようとしても、慣性が無い分動けないです。進行方向と関係ない方向には3m移動出来ます。スライド後は、③より、新幹線に叩きつけられたような位置で、新幹線の慣性を取り戻し、普通の乗車状態に戻ります。
以上、スライド能力の説明でした。
理解出来てなかったら、繰り返し読んで想像して下さい。非常に理解の難しい能力は、こうやって、また説明します。
説明の欲しい能力が有れば、言ってください。
説明します。