人間の日常
~アルトパイダ星雲暦17823年22月13日~
ここは166種類の星を支配する能力を持つ特定生命体、
支配系生命種族の、主な生息銀河地域
一級銀河ギレルオンギリュレーオ。
その銀河の中心から少しずれた位置にある恒星 人間恒星の惑星 人間星
この星は、植物や生命が活発で、生命活動をするのにおいて比較的非常に環境の良い星である。
そこには支配系生命種族の内、文明発展度19位の、繁殖能力、運動能力、知力統率力etc...
が全体的に高い水準をなしている生命 人間が星を支配していた。
彼ら人間は高い技術によって、人間恒星系のほぼすべての惑星の資源を採集する事に成功していた絶好調の生命体だったが、大きな絶滅の危機がやって来ていた...
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2-3と書かれた教室。
黒板には先生が高校特有のちょっと複雑な国語の授業をしていた。
生徒の3割ほどが眠りこけていて、青年は教科書を立て、早弁をしていた。
青年は灰色のドレッドヘアーで、その髪をポニテのようにくくったような髪型であり、
顔はカッコイイと言われればそのような気もするが、ずば抜けた美形というわけではなかった。
「じゃあここをミケヒロくん、読んで。」
先生は青年を指名した。
(!!..ヤベエ、いつの間に順番がやってきたんだよー!?)
周りを席に座っている生徒は、ミケヒロの状況を見てこらえながら笑っている。
(早く飲み込まねーと...!!)
「ミケヒロ君、ミケヒロ・バーレ・フォフトリオ君、君だよ?」
先生はフルネームで呼んできたから、ミケヒロは聞き間違いなどでごまかすことは出来ないだろう。
(よし、飲み込めた!)
口の中に含んでいた、ご飯を飲み込むと即座に教科書をもって立ちあがり、
「あと、えっ~と...ここだ!我々は...」
「ミケヒロ、そのほっぺたについた米粒はんだ?」
先生がジェスチャーで具体的な場所を示すと
「えっ..あああっ」
ミケヒロはほほについた米粒を触り、教室中のみんなが爆笑した。
しばらくして授業が終わり、昼休みの時間になった。
教室で一番大きな声を出して騒いでいるのは、ミケヒロのグループだ。
「いやあミケヒロ、さっきのは傑作だったぞ!」
「なんで丁度よくあてるかなあ...だからあのおっさん先生禿げてるんじゃねえのか?」
「いや禿げてるのは関係ないだろ...」
ミケヒロは1番の親友ツルヒコと漫才のような会話をする。
明るくしょうもない話から一転ミケヒロは声色を変えてシリアスになって話をする。
「なあ、あれから丁度一年ぐらえだな。」
「おいおい、また毎日お前の懺悔を聞かされるのはいやだぜぇ?」
今度はタスタケが言う。
「いやいや、もうそんな事はしねえよ。」
「ならよかったぁ。」
ミケヒロが言っているのは、ミケヒロの元カノ:リターネアが急な病気で死んだことである。
彼女は前日までとても健康だった。ミケヒロとデートをしていたぐらい元気だった。
しかし次の日、彼女は死んだ事を学校そしてミケヒロに告げられた。
そしてミケヒロはそれ以降彼女の病気をいち早く気付く事が出来なかったのをしばらくの間悔み続けていたのだ。
「なあ、リターネアの死因を知ってるやつはいるか?」
「だれも聞かされてないらしい..」
こんどは、ウミルムも口を開けた。
「じゃあ葬式に行ったのは誰かいねえか?」
「それも誰もいない..。凄い感染病だからそんな事出来なかった..らしい」
「だよなあ。不可解なんだよなあ」
「今更名探偵ごっこでもするのかいぃ?」
「いや、ただ俺ぇなりの報告っつうか、宣言っつうか...
1年経っても覚えてるぞ的な感じだよ。俺ぇの今でも好きな気持ちをはっきり証明
したかったんだよ。」
「ピーンポーンパーンポーン
二年三組ミケヒロくん至急保健室に来てください。
二年三組ミケヒロくん至急保健室に来てください。」
ミケヒロの言葉を遮るようにミケヒロは呼ばれた。
「ったく、なんで今日はついてねえんだよお。ふーっ、いってくるな。」
「おう!いってらっしゃい!」
行きたくない気持ちで、ミケヒロは体が重くなるようにゆっくり歩いていく。
地味に遠い場所にある保健室につくと...
「失礼しもーす。」
「きっ君がミケヒロくん?」
保健室の先生が言った。
「はい」
「実は先週受けた集団血液検査で、ミケヒロくんにとある薬を至急飲まないと命に係わるかもしれない事が分かったの。」
先生は粒状の薬をわたしてくる。
「そ、そうなんすか」
ミケヒロはリターネアの話をしていたのもあって、病気が怖くなりちょっと焦りながらその薬を飲んだ。
その瞬間。
「バタッ」
ミケヒロは倒れた。
「......あの、これでいいのですか?」
先生は振り向き、隠れていた黒スーツの男のほうを見る。
「ああ、放課後回収するのでベットに隠しておいてくれ、協力感謝する。」