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怪談収集  作者: 海野 星
3/3

知人の話

知人から聞いた話。


その人は当時、毎週かかさず放送時間に必ずテレビの前に座って観ている番組があった。それが急な出張が入ったため泣く泣く録画予約をしてせめて帰宅後の楽しみに、心の支えにしようと家を空けた。


さて出張から戻り取るものも取らず、早速再生してみたところ、どうも画面に縦の黒い線が入っている。いつもはこの番組で録画なんてしないので初めてのことだった。

その長さは画面の上から下まで縦断するもの、上から伸びて画面中ほどで線が途切れているものの2種類だが、太さはバラバラ。

音声に問題は無いし、番組の内容もなんとか把握できそうなレベルだと判断してそのまま視聴を続けたと言う。


ひとしきり楽しみ、出張の荷物を片付け、さて風呂に入った時にふと既視感を覚えた。

この濡れた髪越しに見える視界は、先程テレビの画面で見た物に似てないか、と。


風呂から上がったらもう一度再生しようと思っていたらしいが、流石にそんな気分になれず、データは削除し酒をひっかけ寝たとのことだ。


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