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怪談収集  作者: 海野 星
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私の話

私の話。

知人の話を聞いて、同じビルで勤務してた頃のことを思い出した。


管理職をしていた私の仕事のひとつに、営業時間後に上司と行う事務所の締め作業がある。これが終われば帰宅できるがその前に喫煙室で一服するのがルーティンだ。


その日もいつも通り喫煙室を出てエレベーターホールに向かったところで、すぐ側のトイレから手を洗うような水音が聞こえて足を止めた。

ここのビルはトイレは便器の水を流すのもセンサー、手洗い場もセンサー、ドライタオルももちろんセンサーだし電灯は全館センサーだ。

だのに手洗い場の水音のあと続く風音も無ければ足音も聞こえない。くもりガラスのスイングドアが動くどころか人影も見えないまま、トイレの電灯が消えた。


トイレの前を通って階段で降りる気もしなくて、地下から上がってくるエレベーターをじりじりとしながら待つことになった。

そういえば、この話も誰にも聞かせていない。

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