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夢東一家  作者: ウタゲゴ
やっと異世界な第二章
16/27

16.~省略♪

最近「1.」から文章修正して詳細な文章にしました。暇があったらどうか読み直して見てください!!伏線もはりなおしたってほどでもないですけど、変わっているところもあります。

南の世界の住人からしてみれば、東の世界の住人の服装というのは、さぞかし珍しい恰好に見えたのであろう。

だが、そうならないように犬人は仕事の報告に行く直前に、赤門たち三人にマントを用意した。キャメル色の地味なマントなだけに、より目立たないようになっていた。


そして、赤門の服については魔術で元に戻してもらった。当たり前だが、戦闘をするということが前提になかったために仕方ないが、服に穴や血をつけたのは悪いと思っていたらしい。

そのついでに、赤門身体についた血もおとしてもらった。レオの力のおかげでさっきの戦闘では、赤門は一切傷を負っていなかったので狼たちの血をおとしてもらっていたのだ。


にも関わらず、今赤門は僅かではあるが、ハイエナのような生き物たちの返り血で汚れていた。

それを今度は、その領主の娘さんにおとしてもらっていた。領主の娘さんが、まずはそのくらいのことはさせてほしい、と言うので赤門は任せることにした。

というのを見てトルシスは、やはり赤門は運がないヒトだなと思っていた。




───場所が離れていただけに時間差がでてしまったが、赤門たちが南の世界に来たことを知り、それを笑う者がいた。それはどんな意味の笑いであったのか...




馬車に乗せてもらい、赤門たちは街へ向かった。

馬車は木製の箱馬車で、両脇に扉があり、その扉と後ろに窓が一つずつあった。そして、運転席と荷台の間には仕切りがあり、正面から見ても荷台にいる者の首から上は見えるが、そこから下は仕切りで見えない構造になっていた。


馬車の中は、横長の備え付けの椅子が2つあるだけだったが、椅子の下は引き出しのように物を収納できるようになっていた。

椅子は向かい合わせになっており、片方の椅子は進行方向に対して背を向けて座るかたちになってしまう構造だ。

そして、赤門の希望で、赤門たち三人はその進行方向に背を向けるほうの椅子に座っている。三人が同じ椅子に座るのは自然であり、スペース的にも問題なかったが、赤門が希望したという事実がクロの興味を掻き立てていた。


馬車を走らせながら、お互い自己紹介をすることになった。

その領主の娘さんは名前を「ユキ」と言って、狐のような耳と尻尾が生えていた。髪は金髪で、肩甲骨の下のあたりまでとどく程の長い髪だ。そして、瞳は碧眼と、髪も瞳もどちらも綺麗な色をしていた。また、その綺麗な金髪に、黄色の高そうなドレスはとてもよく似合っている。歳はクロと同じか少し下くらいの、整った顔立ちをした人形のように可愛いらしい女の子だ。


護衛の2人の男は、ガタイのいい見るからに強そうな男と、力はありそうだがそれよりも雰囲気が強そうな男だ。馬車はガタイのいい男が操作していた。2人とも商人を装っているらしく、ユキに比べると相当みすぼらしい恰好をしていた。


雰囲気が強そうな男は背は高くないが、腰の後ろに短剣を差しており、出で立ちから強さがでているような印象の男だ。黒髪で丸眼鏡の一見、見た目も声も優しそうな男だ。

名前は「ナカジマ」だそうだ。他の者たちと違って動物的特徴が見当たらないが、そういう種属もいるのだろうと赤門は勝手に解釈した。実際間違ってはいない。

あと、お魚くわえた野良猫を追いかける人の話のナカジマとは関係ない。


ガタイのいい見るからに強そうな男は、背は高く、腕や脚も太く、見るからに強そうな印象の男で、こちらは腰の少し脇に短剣を差していた。声は低めの声だ。

そして、顔はゴリラ顔だった。いや、明らかにゴリラだった。また、名前を「ゴエモン」というらしい。


この2人について薺はツボに入ってしまった。3人とも日本人のような名前をしている割に、ヨーロッパあたりの少々古い恰好をしていることも、ツボに入った1つの理由だ。

1点を見つめて笑いを堪えているが、僅かに口角が上がっていた。だが、今のところ下を向いているので、酔ってしまったヒトのように見えないことはなかった。

そんな薺を見て、赤門は言った。ちなみに、薺を挟むように右にクロ、左に赤門で座っている。


「薺、どんな奴にどんな悪評をたてられようと、俺は薺を愛し続ける自信はあるんだが...目の前で薺の評価が下げられそうなのに、それに何もしないのは嫌だから手をかすが?」


薺は相変わらず1点を見つめているが、頷いて返す。

それを見て赤門は、左手で薺と手を繋ぎ、右手の人差し指を薺の口元へあてる。薺はその人差し指を歯で挟む。まるで、何かしらの苦痛を負った際に、声を出さないようにするかのようだった。


「やるぞ」


これにも薺は頷いて返した。



ここからはクロがわかった範囲のことだが、、、赤門はまず、薺と繋いでいる左手に、僅かにだが力を入れた。

その瞬間、薺は赤門の右手の人差し指を相当な力で噛んだ。

このとき、クロだからこそわかったことだが、赤門の人差し指の骨にヒビが入った。レオとしての力があるために、目に見える傷にはならないが骨にヒビが入った音がした。

薺は赤門の指を噛みながらも、歯をくいしばっているようだった。数秒後には人差し指を解放して、手も離していた。その頃には薺の顔から笑いを堪えているような様子は一切なくなった。

どこかしらのツボを押したのだろうと推測する。



「ありがとう、赤門。ほんとに助かったよ」


薺はポケットからハンカチを取り出し、そのハンカチで赤門の右手の人差し指を拭きながら言った。


「おう。あと、何ならハンカチじゃなく薺の口で綺麗にしてくれてもいいぜっ!」


そんな冗談を言っているが、骨にヒビが入っているはずなのに大したものだとクロは思った。


「うん、赤門がしてほしいならそれでもいいんだけど、流石に他の人がいるところでするのはね...」

「え...?」


思わずクロは声が出てしまった。他の3人も声には出さないまでも、同じようなことを考えている顔をしている。


私達がいなかったらそうしてたのかよ、と。


「ん?どうかした?」


薺は、クロに不思議そうな視線を向ける。どうやら薺は、今の発言は本気で言っているらしい。


「ん、あー、ん、あー、えーと...何でもないです、いいです...」


結局、聞くに聞けなかった。クロがそうなのだから、他の者たちではもっと無理だ。


「そう?まぁ、別にそれでいいなら、いいんだけど」

「ところで薺さん、気分が良ろしくないようなら、止めさせますわよ...?」


ユキが、大抵のヒトなら1度は立ち止まって聞き入ってしまうような、綺麗な声で薺を心配する。


「心配してくれてありがとう。でも、もう大丈夫だから」

「そうですか、それならよかったですわ」


ここで赤門は思った「ユキが縦ロールだったら、ツボに入っていたのは俺だったな」と。全く失礼な夫婦である。


と、突然赤門が険しい表情をする。そして、体ごと後ろを向いて、馬車を操作しているゴエモンに声をかける。


「ちょっとゴエモンさん」

「どうなさいました?」

「頼みがありまして、俺が合図したら一気に馬車の速度を上げるってことは可能ですか?」

「え、ええ、まぁ、できますけど...どうして、です?」

「まぁまぁ、命の恩人が言ってるんだし、ここは1つよろしくお願いします」

「は、はぁ。わかりました」


それからまもなく、クロが険しい表情をして言う。


「な、まさか...!でも、それしか...!!」

「はい、お願いします!!」


赤門がゴエモンに言う。それに対してゴエモンは素早く反応して、馬に鞭を打って速度を上げる。

すると、馬車の後ろのほうで何かしら音がした。地面を何かが滑るような音だった。

その音の正体を、ナカジマが後ろの窓から確認する。そして、驚愕の声をあげる。


「そんな、どうやって...!!」

「おい!どうした!?」


ナカジマに、ゴエモンが聞いた。


「さっきの、ハイエナの仲間が、この馬車に、体当たり、しようと、したようです...」

「そんなバカな」

「いや、ほんとです...それも、4匹が一気に仕掛けようとしてたようです...」

「...赤門さん、あんた何者だい?」


ゴエモンが、赤門に訝しげな視線を向けると共に聞いた。


「貴方たちの命の恩人?」

「いや、すまない。不粋な質問だった。また助けられた、ありがとう」

「体当たりされたら、俺自身困りますし、ゴエモンさんがちゃんと速度上げてくれたからこそ、なんとかなったんですよ」

「そうかもしれんが、あんたがいなかったら確実に襲われてたよ。ほんと、助かった」

「ええ、まぁ、はい」



それ以上は襲われることなく街にたどり着いた。街は高さが2、30mはありそうな厚い壁に、右にも左にも広く囲まれていた。壁の大きさが街の大きさを物語っているようだった。馬車が近づくと壁の上にいた者が合図を出し、その合図にあわせて壁の門が開き、馬車は街に入ることができた。


街は、東の世界においての21世紀初期には確実に観られただろうが、今では崩壊してしまっているかもしれない、フランスの観光地として扱われる古い町並みのようであった。また、街に入った途端に地面は石畳になっていた。

3階や4階建ての建物が大半で、家々の屋根は日本と比べると傾斜が急な屋根ばかりだった。そして、ところどころに、縦長で尖った屋根をしている建物もあった。

そこに住む人々の恰好は、ゴエモンやナカジマのような地味な恰好をしている者ばかりだった。だが、明確にヒトと呼べる者はあまりいなかった。どの者もヒトのようではあったが、クロや犬人、ユキやゴエモンのように何かしらの動物的特徴がある者がほとんどだった。


そしてこの馬車は、丘とまではいかないまでも、少々高い場所にある城の目の前の大きな道を通っていた。道の両脇は様々な店と客で大変な賑わいを見せている。

馬車は少しばかり坂道を登ると鉄柵の目の前まで来た。


城は、白い壁に青い屋根が特徴的な立派な城だった。城と城の庭は、3mほどの高さの塀に囲まれており、鉄柵は映画などでもよく目にするような鉄柵だ。


鉄柵の外側には2人の門番がおり、街の人々のような恰好ではなく、ブラックタキシードに蝶ネクタイという、これまたなんともよく目にする格好だ。だだ、どちらの門番にも左胸のところにバッジがついていた。

赤門は、「どこの世界でも召使いって同じような恰好なんだな」と思った。そして、薺も同じようなことを思っていた。

また、その門番たちの顔はドーベルマンで、人間の首の代わりにドーベルマンの首が、体にあったサイズになって生えているような状態だ。どうやらゴエモンのようなヒトよりの動物的顔と、動物よりのヒト的顔がいるらしい


それを見て赤門と薺は同じことを思う。

「フリスビーでも投げたら取りに行くのかな」

全くもって失礼極まりない夫婦だ。


そんなことを考えているなど考えもしないゴエモンとその門番たちが2、3言話すと門番たちは鉄柵を開けてくれた。


両脇に芝生が広がり、真ん中には噴水が設置されているド定番な庭の道を進み、城の入り口付近で5人は馬車を降りる。

ゴエモンが、馬車から降りるユキに恭しく手をかす。

5人全員が降りると、ちょうどタイミング良く1人のメイド服の女性が近づいて来る。


「おかえりなさいませ、お嬢様」


そのメイドはこれまた恭しくおじぎをする。

白い肌にすらっとした顔立ちで、黒髪は肩にかかるかどうかくらいの短い髪をして前髪は綺麗に切りそろえられている美人だ。


「ええ、ただいまですわ。この方たちは私たちの命の恩人にあたる方々で、最上位のお客様たちです」

「はい、かしこまりました」


そう言ってメイドは一旦、ゴエモンとナカジマに視線だけでユキの話の真偽を問う。ゴエモンとナカジマは頷いて返す。それを見たメイドは赤門たちを見て、こちらにも恭しくおじぎをして言う。


「いらっしゃいませ。この度はお嬢様や当家の召使いを守っていただいたようで、ありがとうございます。どうぞ中へ」



~省略♪



赤門たちは今、高級感溢れるソファーに座っていた。目の前にはユキとその両親がおり、近くに先ほどのメイドと、門番と同じタキシードを着たゴエモン、ナカジマが待機している。


赤門も今はスーツを着ているのだが、他の者たちと違ってほとんど黒1色というわけではない。薄めの黒の、タイトなラインのスーツを着ていて、ジャケットに比べてベストは更に薄い黒の、灰色に近い色のものを着ている。

最初はスーツを着ることに対してちょっと嫌そうにしたのだが、薺が「赤門のスーツ姿も久しぶりに見たい」と言ったので早々に着替えた。


次に、ユキの父親だが、この方もこの方で動物的特徴がないタイプの者だった。金髪で白いスーツを着た、30代後半くらいの歳を思わせる優しそうな男性だ。


ユキの母親は、ユキと同じように狐耳が生えていた。尻尾は踵まであるドレスのスカートで隠れているが、きっと生えているのだろう。

髪はサラサラの綺麗な金髪で上手く上のほうでまとめられている。また、目は碧眼で整った顔立ちをした美人だ。歳は30代直前のような見た目の若い女性だが、実際にはユキの父親と同じくらいの歳だ。ユキの見た目は母親譲りのものらしい、とすぐわかるほどには二人は似ていた。

着ているドレスも見事なもので、紫色のドレスは若い見た目に対して大人っぽさがでていた。


当のユキは、先ほどまで着ていた黄色のドレスは着替えて、今度はピンク色のドレスを着ていた。髪はしっかりすかれていて、真っ直ぐに伸びている。黄色のドレスも似合っていて可愛いかったが、ピンク色のドレスはユキの可愛いらしさをより惹きたてている。


クロは、藍色のドレスを着ていた。藍色の暗さがクロの白い髪をより、綺麗にみせていた。髪は三つ編みでハーフアップにしてあり、クロにとても似合っていた。


薺は、白いドレスを着ていた。髪は巻き髪のサイドテールで、右から髪を前にだしていた。茶髪の巻き髪であったからこその美しさを醸し出していた。

赤門は始めにこの薺を見たとき、目が離せなくなった。それと同時にこのドレスを選んだ誰とも知らぬ者を、心の底から全力で褒めたたえた。

省略した理由については、疲れるんです!!!どいつもこいつも敬語使うから疲れるんです!!!だから省略しました。どういう状態になったのかについては次の話で

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