表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最強の魔法剣士の弟子たち  作者: アクト
第0,9章 別れ
99/220

残酷な描写があります。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「はあーーー!!」

ゾンビ達を魔法で吹き飛ばしたり、切り捨てたりしながら、突き進む。

(国内にもこんなにゾンビが…。

「マリア!よくこの国に顔が出せたな!」

少し進むとゾンビ兵を率いた一番上の兄がいた。

「この国を終わらせたら、私は帰るわ。」

「お前の…お前のせいでどれだけ大変だったと思っているんだ!」

「貴方が、きちんと国のためにお金を使えば、私は何もしなかったわよ。」

(八つ当たりも甚だしい。)

「黙れ!死ねー!」

剣を振り回すが、まるで素人だった。

(そんな腰のはいってない攻撃、当たらないわよ!)

「ふっ!」

兄の肩に突きをいれる。

「ぐえー!!」

すると、兄が命乞いをしてきた。

「お、俺達兄妹だろ!?た、頼む!殺さないでくれ!まだ死にたくない!」

マリアは少し迷った。

(罪を償うのなら…、)

「今だ!くらえ!」

(そんなことだと思った!)

心臓に突きをいれた。

「くそ、…た、れ!」




マリアは今、父親の前にいる。

「お、おのれ~!この親不孝者が!」

「…貴方から愛情をもらった事はないし、私の言葉に少しでも耳を傾けてもらえばこんなことにはならなかった。終わりよ。」

首を切り落とす。しかし、次の瞬間切断面から触手が生え、首を拾い繋がった。

(…とうとう人間もやめたのね。)

「く、くふふふ。あのゾンビ兵達は、どこから来たと思う。」

「お墓から遺体を掘り出してつくったんでしょ?死者への冒涜よ!」

「最後までこの国に残った者達だ!」

「なんですって!」

確かに全員ついてきたわけではなかった。兵士の中に息子がいるとか、妻のお墓があるとかで残った者もいた。

(こうなるなら無理やりでも連れてくるんだった!厳しくなったら、村に来るという軽率な考えで。さっきまで私が吹き飛ばしていたのは、もともとはそういった人達?私は何てことを…。私の両手は血塗れだ。…私のせいで…。…罪を償わないといけないわね。)

「…『無限獄(ヘル・ゲート)』!」

「グアアー!!ウオアーー!!」

『無限獄』は、解けることない幻術だ。マリアの父親は、亡くなった人達に襲われる幻術を見ている。

「罪を背負いなさい。これから父様、いや貴方は死ぬまで亡くなった人達の亡霊に怯えてなさい。私も私の方法で罪を償う。」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ