独特魔法
マリアは今、魔法の修業をしている。
(何か中途半端な気がするのよね。誰かに適性を見てもらえば良かったかしら?いや、その相手がいないか。)
そう思うと腹が立った。
「ムカツクー!」
月に向かって魔法を放った。
ビャッ!ドカーン!
星空に一瞬太陽ができた。
(あっ、月が消えた。すると、)
「誰よ!月を破壊するバカは!」
振り返ると、黒焦げの女性が立っていた。
「貴方は?」
「私は、ルナ。月の女神よ!その前に、あんたねぇ!私の家を壊すなんて良い度胸ね!」
「ごめんなさい、実は…」
「なるほどねぇ。」
「許してもらえますか?」
「今回だけね。(パチン!)」
指を鳴らすと月が直った。
(器も大きい。さすが、女神。)
「また壊されると困るから教えてあげる。貴方の適性魔法は幻影、いや夢よ。」
「夢ですか?」
「そう!悪夢を見せて殺したり、あらゆる事実を無かったことにしたりできる。…場合によったら人の死さえも。」
(私の魔法こわーい!)
「でも、死者蘇生は止めなさい。大きな混乱を招くことになる。」
「わかりました。」
こうして、しばらくして魔法をモノにした。
(ありがとう!ルナ様!)
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アリスの時は、致命傷を受けた瞬間を見る必要がありました。