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最強の魔法剣士の弟子たち  作者: アクト
第8章 親友の妹の護衛
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盗賊退治

クレアが訪問する国に行くには、森を通過しなければならない。そこで、盗賊と出会(でくわ)した。

「へへへ、有り金と女を置いていきな。」

(…お約束ですか?)

「ふざけるな!」

クレアの護衛騎士達が盗賊を追い払おうと突っ込んだ。しかし、

「くっ!強い!」

少しずつ押され始めた。それを見てシオンは、こう分析した。

(訓練されている…。盗賊に扮した戦争主義派の兵士ですか。面倒ですね。)

シオンは、盗賊達の目的がクレアだと気付いた。

「ランド、クリスが王女の護衛を!僕と姉さんとエリシアが殲滅します!」

「わかったぜ。」




まさに、クレアが拐われそうになっていたところだった。

「こっちまで来てもらおうか。」

「嫌よ!精霊よ…」

「させるかよ!」

盗賊が精霊魔法を使わせまいと突進してきた。そこに、

「それは、俺の台詞だ!『盾突進(シールド・タックル)』!」

「ぐお!?」

ランドが割り込んできた。

「さらに、『盾投(シールド・ブーメラン)』!」

吹き飛ばされたところに、盾を投げつけ追い打ちをかける。

「ぐあー!!」

「大丈夫か!」

「え、ええ。…!後ろ!」

「死ね!」

一人の盗賊が剣を振り下ろそうとしていた。避けるとクレアが切られる。そう判断したランドは避けなかった。

ズバッ!

ランドの腕が切り裂かれる。

(痛いな、畜生!)

すぐに腕が生えてくる。

「バ、バケモノ!」

武器を大剣に持ち変える。

「言われ慣れてんだよ!『一閃』!」

「ぐほ!」

盗賊を無力化する。

「…俺が怖いか?」

「…いいえ、私のために身を呈して守ってくれたんでしょう!感謝します。」

よく見ると顔が真っ赤だ。

(やっぱり、腕が生えてくるのは、刺激が強すぎたか。)

ランドの予測はおかしくないのだが、もしそうなら顔は真っ青になっているはずなのだ。しかし、ランドはそれに気付かなかった。




(一気に…決める!)

エリシアが構える。

「『スピリッツⅣ』!」

エリシアの服装が女神の衣に変わる。

「瞳に写る全ての光、今ここで遮断する!五感を代償に…『金色光(フラッシュ・アウト)』!」

金色の光の玉が盗賊達に命中する。すると、

「目が、目が見えねぇ!」

一気に盗賊達の動きが悪くなる。一方エリシアは、

(今回は触覚が無いわね。30分の我慢、我慢。)

上手く剣を握ることができず、小手に持ち変えていた。

10分後盗賊達を無力化した。





帰りは順調で特にトラブルも無く、国に帰ることができた。そして、別れ際クレアが唐突に、

「私の国に仕える気はありませんか?」

とランドに言ってきた。

(クレイのためにも…と思うが、兄を殺した俺が守るのはちょっと違うよな。)

と思い、

「済まないが、断らせてくれ。」

と断った。

(そう…残…で…。)

「何か言いましたか?」

「いえ、何も。今日は、ありがとうございました。」

こうして護衛依頼を達成した。

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