表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最強の魔法剣士の弟子たち  作者: アクト
第7章 血闘
86/220

弟と妹?vs姉

ザクッ!ブチッ!

シオンは、ランドとエリシアを縛っている『(バインド)』を剣で切る。

「クリス、どうして。」

(そういえば、クリスってハーフよね?)

シーナが唐突に聞いてきた。

(そうですよ。)

(もしかしたら、人間の血と吸血鬼の血が争っているせいで情緒不安定なんじゃ…。最近様子がおかしかったでしょ?恐らく、私達を完全に自分のものにしたいのよ。)

シオンは、気づいてあげられなかったことに責任を感じた。

(…症状を抑える方法は?)

(時間しかないわ。)

(とりあえず、二人を気絶させるしかないですね。)

「ランド、エリシア。クリスをお願いします。僕は、姉さんの相手をします。」

「「わかったぜ(わ)。」」

シオンがフィオナを外に誘導する。




「いきますよ、姉さん!」

シオンがフィオナと戦うことを決めたのには理由があった。

(前回は姉さんが、助けてくれた。だから今度は、僕が助ける番だ!)

「ヴォルト!ネガ!」

シオンは大精霊を二体同時に出したことに驚いた。

「「ひ、姫!ぐっ!」」

良く見ると、大精霊が苦しんでいる。

「「「天を覆いつくす漆黒の空、地に黒き(いかずち)を!『黒雷(ブラック・サンダー)』!」」」

「ぐあー!!」

(大精霊2体同時に出して合成してきましたよ!)

(無理矢理使役させられてるわね…。)

(どうしたら…。)

「『追尾矢(ウイーク・アロー)』!」

「くっ!」

矢がシオンを追いかけてくる。シオンは走って逃げながら、

「『火炎弾(フレイム・ガン)』!」

魔法を放つ。しかし、新たに放たれた矢で射ち落とされる。その間に、フィオナの矢が追い付いてきて、当たってしまった。

「しまった!うあ!」

(うう、このままだと、姉さんに捕まってしまい、クリスの奴隷2号ですよ。)

相性の悪さに弱気になる。

(仕方ないわね。杖の使い方教えてあげる。)

精神世界でシーナは自分の額をシオンの額に引っ付けた。

(この杖にそんな効果が…。)

「ヴォルト!イフリート!」

フィオナは、間髪入れず攻撃の手を緩めない。

「「「全てを呑み込む雷炎よ、我が敵を焼き焦がせ!『雷炎砲(フレイム・サンダー)』!」」」

「『魔力吸収(ドレイン・チャージ)』!」

しかし、そのフィオナの魔法を吸収する。

「そ、そんな!」

そして、シオンの魔力を上乗せして放たれた。

「いけー!」

「きゃあーーー!!」

「さらに!」

バキッ!

吹き飛ばされたところで、杖で殴って追い討ちをかける。

「くっ!シヴァ!シルフィード!」

しかし、大精霊は出ない。

「どうして、魔力がこんなに…ぐっ!」

動揺している間に、手刀で気絶させる。フィオナが大精霊を呼べなかったのは、杖で殴った時に魔力を吸収されたせいだった。

「後は、クリスですか。」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

シオン

魔法

魔力吸収(ドレイン・チャージ)』new !

フィオナ

スキル

『同時使役』一度に複数の精霊を使役できる。new !


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ