表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最強の魔法剣士の弟子たち  作者: アクト
第7章 血闘
85/220

操られたフィオナ

「「「ただいまー。」」」

「おかえりなさい。もうご飯は、できてるわよ。」

手洗いうがいをして、席につく。そして、食べようとするが、

(ちょっと待ちなさい!)

シーナに呼び止められた。

(どうしたんですか?)

(この料理、吸血鬼の、いやクリスの血が混ざっているわよ!『分析(アナライズ)』を使ってみなさい!)

(まさか、そんな。まあ、念のため。『分析(アナライズ)』!)

『分析』の結果、シーナの言い分が正しかった。それもたまたま入った量ではなかった。

(よくわかりましたね。)

(姉様の中にいる大精霊が食べるな!って言ってるのよ。)

(中にいるもの同士で会話できるんですね。)

などとシオンは考えていた。

「「いただきまー…」」

「ストーップ!」

無駄な事を考えるのを止め、二人を止める。

「な、なんだよ。」

「姉さん、どうして料理の中にクリスの血が入ってるんですか?」

「…。」

「え、そうなの?」

エリシアもランドも気付かなかったようだ。それだけ、フィオナのことを信頼していた。

(…!シオン、かわして!)

シーナが何かを感じ取って指示を出す。

「『(バインド)』!」

「うわ!」

「きゃっ!」

ランドとエリシアは拘束されたが、シオンは何とかかわした。

「ダメじゃない、シオン。好き嫌いしちゃ。」

「好き嫌い以前の問題ですよ。」

良く見ると、フィオナの目が紅くなっていた。吸血鬼の血を飲んだ証だった。

「まさか、姉さん。クリスの血を…。」

フィオナは、笑顔(・・)で頷く。

「ええ、そのおかげですごく気分が良いの。…ね、ご主人様(・・・・)?」

シオンの背後にクリスが立っていた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ